MIDI トラックの編集

オーディオトラックと同様、MIDI トラックにも 2 つの「サブ項目」があります (「トラックデータ (Track Data)」と「オートメーション (Automation)」)。

  • 「トラックデータ (Track Data)」は、プロジェクトウィンドウのMIDI トラックに対応し、MIDI パートを持つことができます (ここにはMIDI イベントを入れることができます)。

  • 「オートメーション (Automation)」はプロジェクトウィンドウのオートメーショントラックに対応し、オートメーションイベントが入っています。

補足

まだオートメーションを行なっていない場合、または、オートメーションのトラックを開いたことがない場合、ブラウザーには MIDI データだけが含まれています。

「トラックデータ (Track Data)」の編集では、以下のパラメーターが使用できます。

MIDI イベント

タイプ (Type)

MIDI イベントのタイプです。ここでは変更できません。

開始 (Start)

イベントの位置です。値の編集は、イベントの移動と同じです。

終了 (End)

MIDI ノートの終了位置です。値の編集は、ノートの「長さ (Length)」の変更と同じです。

長さ (Length)

ノートイベントにだけ使用します。ノートの長さを表示し、この数値を変更することによってノートのサイズを変更して自動的に「終了 (End)」値も変更されます。

データ 1 (Data 1)

この値の属性は、MIDI イベントのタイプによって異なります。

  • ノートの場合、ノートナンバー (ピッチ) を示します。ノート名とオクターブナンバーで表示/編集され、「C-2~G8」の間の値をとります。

  • MIDI コントロールイベントの場合、コントロールタイプを自動的に名前で示します。また、コントロールのナンバーの直接入力もできます (入力すると、やはり自動的にタイプを示します)。

  • 「ピッチベンド (Pitchbend)」イベントの場合、ベンド量を示します。このパラメーターで微調整します。

  • 「ポリプレッシャー (Poly Pressure)」イベントの場合、ノートナンバー (ピッチ) を表示します。

  • 「VST 3 ボリューム」イベントの場合、イベントパラメーター (「Volume」など) を表示します。

  • 他のタイプのイベントの場合は、イベントの値を示します。

データ 2 (Data 2)

この値の属性は、MIDI イベントのタイプによって異なります。

  • ノートの場合、「ノートオンベロシティー (Note On Velocity)」を示します。

  • MIDI コントロールイベントの場合、各イベントの値を示します。

  • ピッチベンドイベントの場合、ここでおよそのベンド量を示します。

  • 「ポリプレッシャー (Poly Pressure)」イベントの場合、「データ1 (Data 1)」のノートに対するプレッシャー量を示します。

  • 「VST3」イベントの場合、イベントパラメーターの値 (0.0 ~ 1.0 の範囲) を示します。

  • 他のタイプのイベントの場合は、このパラメーターは使用されません。

チャンネル (Channel)

イベントの MIDI チャンネルです。

コメント (Comment)

特定のイベントタイプだけに使用します。イベントに対するコメントを表示します。

MIDI パート

名前 (Name)

パートの名前です。

開始 (Start)

パートの開始位置です。値の編集は、プロジェクトウィンドウにおけるパートの移動と同じです。

終了 (End)

パートの終了位置です。値の編集は、プロジェクトウィンドウにおけるサイズの変更と同じです (編集すると、「長さ (Length)」値も自動的に変更されます)。

長さ (Length)

パートの長さです。値の編集は、プロジェクトウィンドウにおけるパートのサイズの変更と同じです。

オフセット (Offset)

パート内のイベントの開始位置を調整します。値の調整は、プロジェクトウィンドウでパートの内容を「スライド」させるのと同じです。

「オフセット (Offset)」を + の値 (正の値) に設定すると、内容が左方向にスライドします。- の値 (負の値) に設定すると、内容が右方向にスライドします。

ミュート (Mute)

パートのミュート/ミュート解除を切り替えます。

補足

「システムエクスクルーシブ (SysEx)」イベントでは、「開始 (Start)」コラム (=イベントの位置) だけ、リスト上で編集できます。「コメント (Comment)」コラムをクリックすると、「MIDI システムエクスクルーシブエディター (MIDI-Sysex-Editor)」が開きます。ここで、SysEx イベントの詳細な編集ができます。