自動ダウンミックス

各チャンネルでは、8 つのうち、いちばん上にあるルーティングターゲットスロットの出力設定でチャンネル幅が決まります。その他のスロットのターゲットは信号経路上でポストパンナー位置にあるので、チャンネル幅は最初のスロットと同じになります。このため、状況に応じて信号をダウンミックスする必要があります。 Cubase はこの変換を自動的に行ないます。

補足

最初のスロットには、最もチャンネル幅の広い出力を常に選択してください。メイン出力のチャンネル幅がダイレクトルーティングのターゲットよりも狭い設定を使用することも技術的には可能ですが、おすすめしません。アップミックスは、予期しない影響をもたらす場合があります。

5.1 からステレオに自動ダウンミックスを行なった場合、以下のようにレベルが調整されます。

表 1. 5.1 からステレオへの自動ダウンミックス
 

L

R

C

Lfe

Ls

Rs

L

0.0

 

-3.01

-3.01

-6.02

 

R

 

0.0

-3.01

-3.01

 

-6.02

センターと LFE の信号は L、R チャンネルに分割され、Ls は L に、Rs は R に送られますが、いずれもレベルが減衰されます。

7.1 から 5.1 に自動ダウンミックスを行なった場合、以下のようにレベルが調整されます。

表 2. 7.1 から 5.1 への自動ダウンミックス
 

L

R

C

Lfe

Ls

Rs

Lc

Rc

L

0.0

         

-3.01

 

R

 

0.0

         

-3.01

C

   

0.0

     

-3.01

-3.01

Lfe

     

0.0

       

Ls

       

0.0

     

Rs

         

0.0

   

Lc 信号は L とセンター、Rc 信号は R とセンターに分割されます。いずれもレベルが減衰されます。