ラウドネスメタノーマライザー

メタノーマライザーは、オーディオモンタージュのラウドネスとピークレベルの管理に不可欠なマスタリングツールです。マスタリングを開始する前にクリップのピークやラウドネスレベルを調整したり、マスタリング処理の最後に出力ラウドネスや最大ピークを微調整したりできます。

メタノーマライザーを使用すると、クリップレベル、オーディオモンタージュの出力レベル、マスターセクションの出力レベルを必要に応じて変更できます。3 つの領域はそれぞれカスタマイズできます。

メタノーマライザーはゲイン値を変更することで動作し、オーディオ圧縮を適用しないため、元のサウンド品質が損なわれることはありません。

補足

ラウドネスレベルを一定にするためにオーディオモンタージュのすべてのクリップのラウドネスを上げると、クリッピングを引き起こす可能性があります。メタノーマライザーにとって、クリッピングを防止することは、一貫して高いラウドネスレベルを確保することよりも優先されます。そのため、クリッピングのリスクが高まる場合、メタノーマライザーはすべてのクリップのラウドネスを相対的に下げます。これを防ぐには、「ラウドネスメタノーマライザー (Loudness Meta Normalizer)」ダイアログで「最大ピークレベル (Maximum Peak Level)」ポップアップメニューから「ピークを制限しない (Do not Restrict Peaks)」を選択します。

ヒント

マスターセクションメタノーマライザーを適用する場合にクリッピングを生じさせないようにするには、マスターセクションに送信する前にオーディオモンタージュのミックスダウン出力を制限します。