オーディオモンタージュは、マルチトラックに対応するノンディストラクティブ (非破壊) 編集環境です。オーディオクリップをアレンジ、編集、再生、および録音できます。
すべてのクリップが「クリップ (Clips)」ウィンドウに表示されます。このウィンドウでは、クリップの編集と再配置、およびオーディオモンタージュへのドラッグができます。
クリップを他のクリップに重ねたり、移動したり、クリップ間にクロスフェードを作成したりできます。
以下のリストには、WaveLab Cast に関する最も重要な改良についての情報と、それに対応する説明へのリンクが含まれます。
WaveLab Cast へようこそ!Podcast を録音、編集、公開する場合や、Facebook、YouTube、Vimeo、その他のソーシャルメディア用のビデオコンテンツを作成する場合、少人数グループの礼拝やインタビューなどを録音する場合のいずれでも、WaveLab Cast は最高のオーディオを生み出すための最適な選択肢です。
作業を始める前に、設定を行なう必要があります。
この章では、WaveLab Cast で作業を行なうときの一般的な概念について説明します。これらの手順に慣れることで、プログラムでの作業がより効率的になります。
ワークスペースウィンドウは、特定のファイルタイプの編集および再生環境を提供します。各環境では、各ファイルタイプの特定の目的に応じた機能を使用できます。
WaveLab Cast では、さまざまな方法でファイルを操作できます。たとえば、WaveLab Cast 内でファイル名を変更したり、さまざまな方法でファイルを保存したりできます。
この章では、再生機能とトランスポート機能をコントロールする方法について説明します。
オーディオファイルの編集とは、オーディオファイルを開き、編集して保存することです。
WaveLab Cast には、オーディオを解析してエラーを検出するためのさまざまなツールが備わっています。
オフライン処理は、さまざまな編集操作やエフェクト適用に役立ちます。たとえば、リアルタイム処理を行なうとコンピューターの動作速度が遅くなりすぎる場合や、複数のパスが必要な編集を行なう場合に便利です。
モンタージュウィンドウは、オーディオモンタージュを合成する場所です。このウィンドウでオーディオモンタージュを表示、再生、および編集します。
オーディオモンタージュウィンドウの各タブでは、オーディオモンタージュの編集に必要なツールやオプションにアクセスできます。たとえば、クリップ内のフェードを編集したり、ズーム設定を行なったり、オーディオモンタージュをレンダリングしたりできます。
オーディオ信号は、特定の決まりに従って WaveLab Cast のさまざまなセクションを通過します。
カスタムのオーディオモンタージュ属性を持つ空のオーディオモンタージュを新規作成できます。
オーディオモンタージュはさまざまな方法で複製できます。作成済みのオーディオモンタージュと同じプロパティーやオーディオファイルを使用して、すばやく新しいオーディオモンタージュを作成できます。
「オーディオモンタージュ属性 (Audio Montage Properties)」ダイアログでは、オーディオモンタージュのサンプリングレートを定義できます。
オーディオモンタージュは単一または複数のオーディオファイルを参照して構成されています。これらの参照情報は、たとえばオーディオファイルをハードディスク上の別の場所に移動すると、破損する場合があります。WaveLab Cast が破損した参照情報を検出した場合、ファイルの新しい保存先を指定したり、所在が不明なオーディオファイルを別のオーディオファイルに置き換えたりできます。
トラックとクリップを追加して、オーディオモンタージュを合成します。
このウィンドウには、アクティブなオーディオモンタージュに配置されているクリップのリストが詳細情報とともに表示されます。
複数の選択クリップを同時に編集できます。
モンタージュウィンドウでは、クリップを自由に並べ替えできます。
1 つのクリップまたは選択したすべてのクリップを別の位置にドラッグできます。
クリップを相互に重なり合うように移動できます。
ドラッグアンドドロップを使って、1 つ以上のクリップをすばやく複製できます。クリップは同じトラックの別の位置、別のトラック、または別のオーディオモンタージュにドラッグして複製できます。
ここでいうサイズ変更とは、クリップの開始位置または終了位置を移動することを意味します。これにより、元のオーディオファイルの表示範囲が広くなったり狭くなったりします。
クリップをバウンスすると、複数のクリップを 1 つのクリップにレンダリングできます。これによりモンタージュフォルダーに新しいオーディオファイルが作成されます。レンダリング時にはクリップのエンベロープ設定やゲイン設定が反映されます。トラックエフェクトはレンダリングされません。
1 つのクリップを 2 つの独立したクリップに分割できます。2 つのクリップは同じ名前と設定になります。分割されたクリップが 1 つのクリップと同様に再生されるよう、エンベロープとフェードが変換されます。
選択範囲内のクリップの一部を削除すると、選択範囲が削除され、クリップの右側の部分が左に移動してギャップが埋まります。
クリップを削除しても、クリップが参照しているオーディオファイルは削除されません。
キューポイントとは、クリップに定義された位置マーカーのことです。クリップの内側と外側のどちらにでも配置できます。キューポイントは縦の点線で示されます。
現在のオーディオモンタージュで使用されているファイルをオーディオエディターで編集できます。
オーディオモンタージュのクリップには、ボリューム、フェード、およびパンニングのエンベロープを作成できます。
ダッキングを使用すると、オーディオトラックのレベルを別のオーディオトラックで制御できます。
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。
オーディオモンタージュのトラックに VST エフェクトプラグインを追加できます。トラックエフェクトはトラック内のすべてのクリップに影響します。
レンダリング機能を使用すると、オーディオモンタージュ全体またはオーディオモンタージュの選択範囲を 1 つのオーディオファイルにミックスダウンできます。
オーディオ CD ファイルを読み込むことができます。読み込んだオーディオ CD はオーディオモンタージュとして開かれます。
オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウでオーディオを録音できます。
マスターセクションは、WaveLab のリアルタイムサウンド処理の心臓部で、オーディオ信号が WaveLab から出力される前に通る最終部分です。ここでは、マスターレベルの調節とエフェクトの追加を行ないます。
マーカーを使用すると、ファイルの特定の位置を保存して名前を付けられます。マーカーは編集操作や再生時に便利です。
WaveLab Cast には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
サウンドをループさせることで、サンプルを部分的に何度も繰り返し、無限の長さの反復を作成できます。サンプラーの楽器演奏は、たとえば、オルガンサウンドのループをベースにしています。
通常の CD からオーディオトラックを読み込み、デジタルコピーとして任意のオーディオ形式でハードディスクに保存できます。
WaveLab Cast では、オーディオモンタージュにビデオファイルを追加できます。さまざまな形式のビデオファイルを WaveLab Cast 内部で再生したり、ビデオファイルからオーディオを抽出したり、ビデオと並行してオーディオを編集したりできます。
Podcast とは、オーディオファイルで構成されたエピソードのシリーズです。ユーザーはそれらをデバイスでストリーミングまたはダウンロードすることで音声を聴くことができます。オーディオ編集ツールやエフェクトを備えた WaveLab Cast を使って、Podcast のエピソードを作成したり、エピソードをさまざまなホストサービスにアップロードしたりできます。
Podcast は、携帯デバイスやコンピューターなどでの再生用に、インターネットを介してマルチメディアファイルを配信する方法の 1 つです。Podcast は RSS (Rich Site Summary) 規格に準拠して配信されます。
カスタマイズとは、プログラムの動作や外観を希望どおりに設定することです。
WaveLab Cast は、ニーズに合わせて設定できます。