MusicXML と MIDI

MusicXML の利点

MIDI トラックには、MIDI ノートとその他の MIDI データが含まれています。Nuendo の MIDI ノートはその位置、長さ、ピッチおよびベロシティーによってのみ定義されます。これだけでは、スコア上に音符を表示するのに必要な情報としては不十分です。Nuendo で音符を正しく表示するためには、さらに以下の情報が必要です。

• 符尾の向きと連桁

• エクスプレッションマーク (スタッカート、アクセント、タイ、スラー)

• スコア内のインストゥルメントに関する情報

• 曲の調と基本的なリズム

• ノートのグループ化

MusicXML はこれらの情報の大部分を保存できます。ただし、スコアエディターに用意されたツールでスコアを調整する必要があります。

MIDI の利点

MusicXML には楽譜の表示に関する明らかな利点がありますが、サウンドについては制限もあります。これは、MusicXML がグラフィックに特化した記譜形式であり、サウンドではなく表示に関する情報を交換するために設計されているためです。

MusicXML ファイルを Nuendo で再生した場合、以下のパラメーターは反映されません。

• オン/オフベロシティー

• ダイナミクス

• コントロールデータ

• SysEx

• スタンダード MIDI ファイルのメタイベント

• オーディオ

• オートメーション、MIDI エフェクト、インプットトランスフォーマーなど、Nuendo 固有のすべてのデータ