多声部表記

Nuendo では、最大 8 つの声部を使用して多声部表記を設定できます。こうすることで、複数の声部がより明確になり、読みやすい楽譜を作成できます。

多声部表記の設定には、上または下の音部記号への声部の割り当てや、特定の声部に休符を表示するかどうかの切り替えなどがあります。

重要

各声部はポリフォニックです。つまり、1 つの声部に和音を含めることができます。

多声部表記は以下のような場合に便利です。

  • 同じ位置で始まる音符の長さが異なる場合。多声部表記にすると不要なタイを回避できます。

    図: 多声部表記がオフの状態 (左) とオンの状態 (右)

  • ボーカルパートのスコアを作成する場合。多声部表記では、各声部に符尾の向きを割り当てたり、休符を声部ごとに処理したりできます。

    図: 多声部表記がオフの状態 (左) とオンの状態 (右)

  • 複雑なピアノ譜を作成する場合。多声部表記では、浮動分割ポイントを設定できます。Nuendo では、下の音部記号に自動的にベースラインを付けることもできます。

    図: 分割譜表 (左) と多声部表記 (右)

  • 1 つの譜表に複数の楽器が含まれるフルスコアで作業をする場合。両方の楽器が同じ音符を演奏する場合でも、両方の楽器に音符を挿入します。こうしておけば、「声部を個別トラックに分割 (Extract Voices)」コマンドを使用することで、シングルパートをあとから簡単に抽出できます。