ノーマライズ

「ノーマライズ (Normalize)」を使用すると、適切な入力レベルで録音されなかったオーディオのレベルを上げ下げできます。オーディオの最大ピークレベルまたはラウドネスをノーマライズのリファレンスとして使用できます。

ピークのノーマライズ (Peak Normalization)

最大ピークレベルに基づいてオーディオをノーマライズします。「最大ピークレベル (dBFS) (Maximum Peak Level in dBFS)」には、-50dB ~ 0dB の範囲でオーディオの最大ピークレベルを設定します。この最大レベルの値から、対象となるオーディオの現在の最大レベルを差し引いて、その差に合わせてゲインを上下します。

ラウドネスのノーマライズ (Loudness Normalization)

ヨーロッパ放送連合 (European Broadcasting Union (EBU)) の推奨 R 128 に従い、統合ラウドネスに基づいてオーディオをノーマライズします。「統合ラウドネス (LUFS) (Integrated Loudness in LUFS)」には、-34 LUFS ~ 0 LUFS の範囲でオーディオのラウドネス値を設定します。

補足
  • 0.4 秒未満のオーディオの場合、高ゲインが予期せず変更されるのを防ぐために、ラウドネスのノーマライズは適用されません。

  • 統合ラウドネスに基づいて高度なダイナミック信号をノーマライズすると、ピークが 0 dB を超えることがあります。これを防ぐために、「ノーマライズ (Normalize)」処理のあとに Brickwall Limiter プラグインを追加することをおすすめします。

プログラムゲーティング (Program-Gated)

EBU R 128 に準拠したプログラムゲーティングを適用したラウドネス測定を使用します。

ダイアログゲーティング (Dialogue-Gated)

ITU-R BS.1770 に準拠したダイアログゲーティングを適用したラウドネス測定を使用します。「スレッショルドレベル (Threshold)」で設定した値よりオーディオ内の声の割合が低い場合は、プログラムゲーティングを適用した測定が自動的に使用されます。

補足

ダイアログゲーティングを適用したラウドネス測定で信頼できる結果を得るには 3 秒以上のオーディオが必要なため、3 秒未満のオーディオに使用することはおすすめしません。