Nuendo の範囲選択ツールを使用して、オーディオを配置するトラック上の範囲を選択すると同時に、使用するオーディオの範囲を選択することができます。4 ポイント編集では、点を打つことで範囲を選択できます。
前提
作業ファイルとして使用するオーディオを、プログラム素材の終了位置よりうしろの位置に読み込んでおきます。これによって、最終ミックスに作業ファイルが紛れ込むことを回避できます。該当するトラックをフォルダートラックに移動しておきます。
手順
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ビデオを確認し、範囲選択ツールで、挿入先トラックのオーディオを挿入する範囲を選択します。
補足
「選択範囲の左端をカーソル位置に設定 (Left Selection Side to Cursor)」([E]) および「選択範囲の右端をカーソル位置に設定 (Right Selection Side to Cursor)」([D]) のキーボードショートカットで、すばやく範囲を指定することもできます。
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オーディオを聴いて、映像で使用するオーディオを確認します。
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「範囲選択 (Range Selection)」ポップアップメニューを開いて、「選択範囲 B (Selection B)」を選択します。
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オーディオ範囲を選択し、[Ctrl]/[command]-[C] を押して、クリップボードにこの選択内容をコピーします。
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「範囲選択 (Range Selection)」ポップアップメニューを開き、「選択範囲 A (Selection A)」を選択して、挿入先トラックに指定した選択範囲に切り替えます。
補足
選択範囲を切り替えると、表示領域も切り替わります。これにより、挿入元と挿入先のオーディオ間を素早く移動できます。
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[Ctrl]/[command]-[V] を押して、クリップボードからトラックにオーディオを貼り付けます。
結果
挿入先トラック上の範囲が、クリップボードのオーディオによって置き換えられます。