コード記号のポップオーバー

以下の表は、さまざまなコード記号の構成要素を入力するためにコード記号のポップオーバーに入力できるエントリーの例です。これらの構成要素は自由に組み合わせて入力できます。

記譜モードでは、アイテムの選択時またはキャレットの有効時に以下のいずれかの操作を行なって、コード記号のポップオーバーを開くことができます。

  • [Shift]+[Q] を押します。

  • 記譜ツールボックスで「ポップオーバー (Popovers)」 「ポップオーバー (Popovers)」ボタン をクリックし、「コード記号 (Chord Symbols)」 「コード記号 (Chord Symbols)」ボタン をクリックします。

  • 既存のコード記号を選択して [Return] を押します。

  • 「記譜 (Write)」 > 「コード記号を作成 (Create Chord Symbol)」を選択します。

グローバルなコード記号を入力する場合は、ポップオーバーの左側に表示されたアイコンが記譜ツールボックスの対応するボタンと一致します。ローカルなコード記号を入力する場合は、ポップオーバーの左側のアイコンが小さく表示され、その横にシングルプレーヤーのアイコンが表示されます。

1. グローバルなコード記号のエントリーの例が入力されたコード記号のポップオーバー
2. ローカルなコード記号のエントリーの例が入力されたコード記号のポップオーバー
3. 記譜ツールボックスの「コード記号 (Chord Symbols)」ボタン
補足

複数のタイプのエントリーを組み合わせて複雑なコード記号を作成できます。その場合、コード記号のポップオーバーにエントリー間にスペースを入れずに続けて入力します。たとえば、以下のコード記号の場合は「Eblocrian」と入力します。

コード記号のルート

コード記号のルートのタイプ

ポップオーバーエントリー

音符名 (英語表記)

C、D、F、B など

C」、「Db」、「F#」、「B」など

音符名 (ドイツ語表記)

C、D、F、H など

C」、「Des」、「Fis」、「H」など

固定ドソルフェージュ

C、D、F、F、B など

「do」「reb」「fa」「fa#」「ti」など

スケールディグリーを表わす Nashville 番号

C メジャーの場合:

C、D、F、B など

1」、「2b」、「4#」、「7」など

ヒント

MIDI キーボードを使用する場合、以下のいずれかの方法でルート音を指示することもできます。

  • まず 1 本の指でルート音を演奏し、ルート音を押さえたまま和音の残りの音符を演奏します。

  • 和音のすべての音符を同時に演奏し、それらをすべて放したあと、ルート音を再び演奏します。

コード記号のクオリティー

コード記号のクオリティー

ポップオーバーエントリー

メジャー

maj」、「M」、「ma」またはルートのあとに何も入力しない。

マイナー

m」、「min」、または「mi

ディミニッシュ

dim」、「di」、または「o

オーギュメント

aug」、「au」、「ag」、または「+

ハーフディミニッシュ

half-dim」、「halfdim」、または「hd

6/9

6/9」、「69」、または「%

補足

メジャーとマイナーを意味する「M」と「m」のエントリーは、大文字と小文字が区別されます。

コード記号の音程

音程

ポップオーバーエントリー

メジャー 7th

^7」または「^

メジャー 9th

^9」、「maj9」、または「9maj7

コード記号のオルタレーション

コード記号のオルタレーションのタイプ

ポップオーバーエントリー

オルタレーション

「b5」「-5」「#9」「+9」「b10」など

付加音

add#11」、「add+11」、「addb9」、「add-9」、「addF#」、「addBb」など

サスペンション

sus4」、「sus9」など

オミット

omit3」、「no7」など

オンコードのコード記号

オンコードのコード記号の例

ポップオーバーエントリー

G7/D

G7/D」、「G7,D」、「Gmaj7/D」、または「Gmaj7,D

C(5)/E

CMb5/Eb」、「CMb5,Eb」、「Cmajb5/Eb」、または「Cmajb5,Eb

Fm/D

Fm/D#」、「Fm,D#」、「Fmi/D#」、または「Fmi,D#

ヒント

MIDI キーボードを使用する場合、以下のいずれかの方法でオンコードを指示することもできます。

  • オンコードを一番低い音にして、和音のすべての音符を同時に演奏します。

  • 和音とオンノートを別々に演奏します。オンコード以外の和音の鍵盤を押さえ、それらの鍵盤を押さえたままオンコードを演奏します。

ポリコード記号

ポリコード記号の例

ポップオーバーエントリー

G/E

G|E」、「G;E」、「Gmaj|E」、または「Gmaj;E

Cmaj7/D

CM7|D」、「CM7;D」、「Cmaj7|D」、または「Cmaj7;D

Fm/D

Fm|D#」、「Fm;D#」、「Fmi|D#」、または「Fmi;D#

ヒント

MIDI キーボードを使用する場合、最初の和音を演奏し、鍵盤を押さえたまま 2 番めの和音を演奏してポリコード記号を入力することもできます。

和音なしの記号

和音なしの記号

ポップオーバーエントリー

和音なし

N.C.」、「NC」、「no chord」、または「none

モーダルコード記号

モーダルコード記号

ポップオーバーエントリー

イオニアン

ionian

ドリアン

dorian

フリジアン

phrygian

リディアン

lydian

ミクソリディアン

mixolydian

エオリアン

aeolian

ロクリアン

locrian

メロディックマイナー

melodicminor

ハーモニックマイナー

harmonicminor

ホールトーン

wholetone

ハーフホールディミニッシュまたはオクタトニック

diminishedhalfwhole」、「diminishedsemitonetone」、「octatonichalfwhole」、または「octatonicsemitonetone

ホールハーフディミニッシュまたはオクタトニック

diminishedwholehalf」、「diminishedtonesemitone」、「octatonicwholehalf」、または「octatonictonesemitone

このリストにはすべてのエントリーが含まれているわけではなく、ほかにも多くのコード記号があります。このリストは、さまざまなコード記号の入力に使用できるさまざまな構成要素を示すことを目的としています。

補足

入力されるコード記号の外観は、Dorico Elements のデフォルト設定によって決まります。コード記号のポップオーバーに入力したエントリーの構成は反映されません。たとえば、C メジャーのコードを入力する際、「C」、「Cmaj」、「CM」のいずれを使用しても同じコード記号が入力されます。

括弧付きのコード記号

括弧付きのコード記号の例

ポップオーバーエントリー

(Cmaj7)

(Cmaj7)

コード記号領域

コード記号領域

ポップオーバーエントリー

新規コード記号領域

reg