タイムトラック

タイムトラックでは、プロジェクトのテンポを確認したり、新しくテンポ変更を加えるなどしてテンポを編集したりできます。タイムトラックは、再生モードのイベントディスプレイで一番上のプレーヤートラックの上に表示され、表示/非表示を切り替えられます。

図: タイムトラック

タイムトラックには以下のセクションが含まれます。

  1. トラックの高さの調節

    トラックの左下角をドラッグして、トラックの高さを変更できます。

  2. トラックヘッダー

    トラック名が表示されます。またメトロノームの音源を選択するメニューなど、使用可能なオプションが含まれます。

  3. 固定テンポ値

    タイムトラックのマウスポインターの位置に対応するテンポが表示されます。

  4. 固定テンポ変更

    テンポの瞬間的な変化が階段状に示されます。

  5. 段階的テンポ変更

    テンポ変化の開始位置から終了位置までの間に、テンポが一定の割合で変化することが示されます。

ヒント

タイムトラックでクリックやドラッグをしてテンポを変更すると、一時的に正確なテンポ値が表示されます。

図: タイムトラックのヘッダー

タイムトラックのヘッダーには以下のセクションが含まれます。

  1. トラック展開矢印マーク

    トラックを展開したり折りたたんだりできます。

  2. トラック名

    トラックの名前が表示されます。

  3. VST/MIDI インストゥルメントメニュー

    メトロノームクリックに使用する VST インストゥルメントまたは MIDI インストゥルメントのインスタンスを選択できます。

  4. インストゥルメントを編集 (Edit Instrument)

    該当の VST インストゥルメントを開き、スロットまたはチャンネルの設定を編集できます。

  5. ポートメニュー

    16 チャンネルでポートが複数あるプラグインを使用する場合に、使用するポートを選択して、タイムトラックを割り当てるエンドポイントを変更できます。

  6. スロットメニュー

    メトロノームクリックに使用する VST インストゥルメントのスロット、または選択した MIDI インストゥルメントのチャンネルを指定して、タイムトラックを割り当てるエンドポイントを変更できます。

以下のツールを使用して、再生モードのタイムトラックにテンポ変更を入力できます。

  • 鉛筆: 現在のリズムグリッドの値に従って、一定間隔で個別のテンポ変更を入力します。

  • ライン: 範囲の開始位置と終了位置にのみテンポ変更を入力します。

再生モードのタイムトラックで入力したテンポ変更は、デフォルトでは記譜モードでガイドとして表示されます。これは印刷した楽譜の外観が変更されないようにするためです。デフォルトでは、ガイドは印刷されません。そのため、楽譜にテンポ変更が印刷されるようにするには、記譜モードでテンポ変更を選択して、プロパティパネルの「テンポ (Tempo)」グループの「メトロノームマークを表示 (Metronome mark shown)」をオンにします。その他に、テキストを追加したりしてガイドの外観を変更することもできます。

タイムトラックに入力したすべてのテンポ変更は、書き出した MIDI ファイルに含まれます。