タチェット

タチェットとは、プレーヤーがフロー全体で何も演奏しないことを表わす指示で、交響曲の楽章や映画スコアのキューなどに使用されます。Dorico Elements では、タチェットを自動的に生成できます。

Dorico Elements では、以下の条件が満たされるとパートレイアウトのフローにタチェットが表示されます。

演奏がないフローからプレーヤーが削除されている。
パートレイアウトのマスターページフレームチェーンにフローが割り当てられている。
パートレイアウトの同じページで複数のフローが許可されている。
パートレイアウトにタチェットを表示するように選択している。

補足

フレームの最初または最後の組段がタチェットのページで「譜表のスペーシングをコピー (Copy Staff Spacing)」や「フレームをロック (Lock Frame)」を使用することはおすすめしません。これは、タチェットには小節が含まれておらず、フレームコンテンツをロックするための組段区切りやフレーム区切りをタチェットの終わりに挿入できないためです。

ただし、タチェットの最初に組段区切りやフレーム区切りを挿入できます。

タチェットに表示されるテキストとタチェットの上下の余白は、レイアウトごとに個別に変更できます。