制限

Dorico では、制限を設定することでフレームの 4 辺とそれに対応するページ余白の関係を定義します。

たとえば、1 つの楽曲フレームがページの高さと幅の全体を埋めるように配置されている場合、4 辺すべてに制限が設定されます。つまり、すべての辺のインセットが 0 となり、フレームの端とページ余白が接します。ページサイズを変更したりページ余白で定義される領域を変更したりした場合、制限によりページ余白の位置でフレームがロックされるため、フレームが拡大または縮小して、端がページ余白に接した状態のままになります。

ページのサイズと余白は、レイアウトオプションで指定します。

フレームの 1 辺の制限を解除する場合 (ページ余白からフレームの 1 辺のロックを解除する場合)、固定の幅や高さを指定することで、ページサイズが変更されても辺が調整されないようにすることができます。

ヘッダーにフレームを配置している場合、左右の辺をページの左右の余白位置にロックできます。フレームの上側の辺を上側の余白位置にロックすることもできますが、ヘッダーの高さを固定する必要があります。この場合、下側の余白のロックを解除してフレームの 1 辺を動かすか、プロパティパネルのいずれかのフィールドに値を入力すると、固定の高さを指定できます。

形式設定パネルの「フレーム (Frames)」セクションでは、Dorico で使用できるすべてのタイプのフレームに制限を定義できます。新規フレームを作成すると、デフォルトですべての辺の制限が有効になります。フレームの 2 辺のロックを解除すると、固定の幅と高さを指定できます。たとえば、上側の余白のロックを解除すると、右側余白または左側余白のロックも解除できます。