バーチャルエフェクトラックを作成する

Cubase では、オーディオチャンネルのエフェクト Send を 1 つの FX チャンネルトラック、またはアクティブなグループや出力バスにルーティングできます。これを利用すると、メインとは別のコンピューターを「バーチャルエフェクトラック」として使用できるようになります。

手順

  1. (エフェクトラックとして使用する) コンピューター 2 で、ステレオのオーディオトラックを作成します。

    この場合、トラックにはオーディオ入力が必要なので、FX チャンネルトラックを使用することはできません。

  2. このトラックに、希望するエフェクトを Insert エフェクトとして追加します。

    ここではハイクオリティーなリバーブプラグインを起動してみましょう。

  3. インスペクターで、オーディオトラックの入力ポートとして VST System Link バスのうちの 1 つを選択します。

    エフェクト専用の VST System Link バスを別個に用意して使用できます。

  4. このチャンネルを、希望する出力バスにルーティングします。

    コンピューター 1 をメインのミキシングコンピューターとする場合、ここではコンピューター 1 に接続された VST System Link 出力バスの 1 つに接続します。

  5. そのトラックのモニタリング機能をアクティブにします。
  6. コンピューター 1 に戻り、リバーブを加えたいトラックを選択します。
  7. MixConsole またはインスペクターで、トラックのエフェクト Send を表示します。
  8. エフェクト Send の出力欄にあるポップアップメニューから、リバーブにルーティングした VST System Link バスを選択します。
  9. スライダーを使ってエフェクトの Send 量を調整します。

結果

そのトラックのオーディオは、コンピューター 1 のプロセッサーパワーをまったく使わずに、コンピューター 2 のトラックに Send として送られ、コンピューター 2 によってリバーブが加えられます。

この手順を繰り返すと「バーチャルエフェクトラック」にエフェクトをさらに追加できます。この方法で利用可能なエフェクトの数は、VST System Link 接続環境で利用できるオーディオポートの数によってのみ決まります。コンピューター 2 の処理能力にもよりますが、録音や再生の処理を行なう必要がない限り、かなりの数のエフェクトを使用できるはずです。