FX Modulator

このマルチエフェクトモジュレーションプラグインは複数のモジュレーションエフェクトを組み合わせたもので、クラシックなダッキングエフェクトから刺激的なリズムパターンまで、幅広いサウンドシェーピングを実現します。カスタムシェイプの LFO を作成できるほか、最大 6 つの統合エフェクトモジュールを同時に変調できます。LFO は MIDI または個々のサイドチェーン入力でトリガーでき、そこでサイドチェーン信号のエンベロープが LFO に追加されます。

FX Modulator プラグインパネル

カーブセクション

このセクションには、モジュレーションカーブを設定できるカーブエディターがあります。あらかじめ定義されたカーブシェイプを適用したり、カスタムのカーブシェイプを作成して保存したりできます。

Factory

ファクトリーバンクでは、あらかじめ定義されたカーブシェイプをカーブ全体または選択範囲に適用できます。ファクトリースロットの割り当てを変更することはできません。ただし、ファクトリーカーブを適用したあとにエディター内でカーブを調節することはできます。

Bank 1 ~ 3

ユーザーバンクでは、カスタムのカーブシェイプをカーブ全体または選択範囲に適用できます。

  • エディターに表示されているカーブシェイプをユーザーバンクに追加するには、空のスロットをクリックします。

  • スロットのカーブシェイプを削除するには、「x」をクリックし、確認のためにもう一度クリックします。キャンセルする場合は、どこか別の場所をクリックします。

「Load」をクリックすると、ブラウザーウィンドウが開いて使用できるバンクプリセットが表示されます。

  • 選択したバンクにバンクプリセットをロードするには、そのプリセットをダブルクリックします。

  • バンクプリセットのリストをフィルタリングするには、ブラウザーウィンドウの右上にある「Set Up Window Layout」をクリックし、「Filters」をオンにしてフィルター設定を選択します。

「Save」をクリックすると、選択したバンクにバンクプリセットとしてカーブシェイプを保存できます。

Lock Banks 1-3 When Loading Presets

プリセットのブラウズ中に「Bank  1」「Bank  2」「Bank  3」をロックまたはロック解除します。

カーブエディター

モジュレーションカーブが表示され、その形状を手動で調節できます。このエディターでは、以下の編集操作を行なえます。

  • ノードを追加するには、カーブをダブルクリックします。

  • ノードを移動するには、ノードをドラッグします。縦横のグリッドラインにノードを近付けると、自動的にグリッドにスナップします。この動作を一時的に無効にするには、[Shift] を押しながらドラッグします。

  • ノードやシェイプハンドルを削除するには、それをダブルクリックします。

  • 複数のノードやシェイプハンドルを移動、削除、または反転するには、ドラッグでそれらを囲むような選択範囲を指定して編集します。

  • カーブの形状を変更するには、2 つのノード間のカーブをドラッグします。

  • S 字カーブを作成するには、[Shift] を押しながらノードの左側のシェイプハンドルをドラッグします。

  • カーブを圧縮または拡大するには、[Alt] を押しながら選択範囲のノードを上下にドラッグします。

Threshold

「1 Cycle」トリガーモードのスレッショルド値を設定します。スレッショルド値は、ディスプレイ内に水平線として表示されます。このコントロールは、「Side-Chain」がオンになっており、「Trigger」セクションで「1 Cycle」モードが選択されている場合にのみ使用できます。

Duplicate Curve

カーブの形状を複製します。

Undo/Redo

カーブエディターで行なった操作を取り消し/やり直します。

補足

モジュレーションカーブごとにそれぞれの取り消し/やり直し履歴があります。

Shift Curve to the Left

カーブを左に移動します。

Shift Curve to the Right

カーブを右に移動します。

Flip Vertically

カーブ全体または選択範囲の形状を垂直に反転させます。

Flip Horizontally

カーブ全体または選択範囲の形状を水平に反転させます。

Select All Curve Points

すべてのカーブノードとハンドルを選択します。

Reset Curve

デフォルトのカーブにリセットします。

Create Random Curve

カーブ全体または選択範囲にランダムな形状を適用します。

Show Curve Editing Instructions

エディターでモジュレーションカーブを編集する技法のリストの表示/非表示を切り替えます。

メインセクション

このセクションには、一般的なモジュレーションパラメーターと設定が用意されています。

Time

モジュレーションカーブのタイムベースを、変調するエフェクトパラメーターごとに個別に設定します。デフォルト値の「1/1」は、モジュレーションの 1 サイクルが 1 小節分の長さであることを意味しています。曲のテンポは自動的に反映されます。

「Beats」をオンにすると、「Time」はミリ秒単位ではなく拍数で表示されます。

「Phase Sync」をオンにすると、モジュレーションカーブがプロジェクト内の曲の位置に同期されるため、モジュレーションの再現性が高まります。「Phase Sync」をオフにすると、「Time」を使用した自由なモジュレーションにより、コーラスやフランジャーなどのエフェクトを使った意外性のあるサウンドを作成できます。

Smooth

モジュレーションカーブの鋭いエッジや急なスロープを、変調されるエフェクトパラメーターごとに個別になめらかにします。これにより、急激な値の変化によるノイズを回避できます。

Mix

ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。

Lock Mix Value When Loading Presets

プリセットの読み込み時に、ドライ信号とウェット信号のバランスをロックまたはロック解除します。

Output

出力レベルを設定します。

エフェクトセクション

このセクションでは、エフェクトの追加、編集、削除を行なえます。全部で 14 種類のエフェクトの中から最大 6 つの異なるエフェクトを追加して、エフェクトチェーンを作成できます。モジュールをドラッグしてチェーン内のエフェクトの順序を変更できます。

各エフェクトについて、モジュレーションカーブの影響を受けるターゲットパラメーターを確認できます。一部のエフェクトには複数のターゲットパラメーターがあります。フィルターバンクを使用すると、設定した周波数範囲にモジュレーションを制限できます。

Effects

エフェクトパラメーターとフィルターバンクの設定の表示/非表示を切り替えます。

Target

モジュレーションカーブによって変調されるパラメーターを表示します。複数のターゲットパラメーターを持つエフェクトの場合、パラメーターをクリックするとそのパラメーター固有のモジュレーションカーブを表示して編集できます。

Filter Bank

選択したモジュールのフィルターバンクのオン/オフを切り替えます。オンにすると、エフェクトが周波数ディスプレイで設定した範囲に制限されます。この範囲より上または下の周波数はバイパスされます。

Spectrum

周波数ディスプレイに表示されるエフェクト信号のスペクトラムディスプレイの表示/非表示を切り替えます。

補足

オンにすると CPU への負荷が高くなります。

Solo

設定した周波数範囲のみを再生できます。この範囲より上または下の周波数はミュートされます。

周波数ディスプレイ

エフェクト信号のスペクトラムが表示され、フィルターバンクの周波数範囲を設定できます。範囲を調節するには、周波数ハンドルをドラッグするか、ハンドル間の領域をドラッグします。

トリガーセクション

このセクションでは、MIDI またはサイドチェーンでトリガーされた場合に、モジュレーションカーブをどのように適用するかを設定できます。

MIDI トリガーには以下の設定を使用できます。

Trigger

MIDI トリガーおよびサイドチェーントリガーの設定の表示/非表示を切り替えます。

MIDI

MIDI によるトリガーのオン/オフを切り替えます。

Mode

MIDI トリガーのモードを設定します。

  • 「Hold」を選択した場合、MIDI ノートが再生されている間モジュレーションカーブが適用され続けます。

  • 「1 Cycle」を選択した場合、MIDI ノートを再生すると、ノートの長さに関係なく、モジュレーションカーブが一度だけ適用されます。カーブを再度適用するには、ノートをもう一度再生する必要があります。

    補足

    このモードは、「Volume」または「Compressor」エフェクトモジュールを使用して MIDI トリガーのダッキングエフェクトを作成する場合に便利です。

サイドチェーントリガーには以下の設定を使用できます。

Side-Chain

サイドチェーン入力によるトリガーのオン/オフを切り替えます。

Mode

サイドチェーントリガーのモードを設定します。

  • 「Continuous」を選択した場合、サイドチェーン信号のエンベロープがモジュレーションカーブに追加されます。

  • 「1 Cycle」を選択した場合、サイドチェーン信号のエンベロープがスレッショルドを超えると、モジュレーションカーブが 1 回適用されます。

    補足
    • このモードは、「Volume」または「Compressor」エフェクトモジュールを使用してエンベロープトリガーのダッキングエフェクトを作成する場合に便利です。

    • このモードを選択した場合、サイドチェーン信号のエンベロープとスレッショルドがカーブエディターに表示され、そこで「Threshold」を設定できます。

Input

サイドチェーン入力を設定します。「Internal」が選択されている場合、プラグインの入力信号はサイドチェーンのソースとして使用されます。「Side-Chain 1」から「Side-Chain 6」のいずれかが選択されている場合は、各プラグインのサイドチェーン入力にルーティングされたトラックの信号が使用されます。

Side-Chain Filter Listen

サイドチェーンフィルターをソロにします。そうすることで、現在の設定を使用して、信号のフィルタリングされた部分をすばやく確認できます。

Frequency

サイドチェーンフィルターを適用する周波数を設定します。

周波数は Hz または音値のいずれかで設定できます。音値を入力した場合、周波数が自動的に Hz に変わります。たとえば、音値 A3 を入力すると、周波数が 440Hz に設定されます。音値を入力する際、セントオフセット (「A5 -23」、「C4 +49」など) を入力できます。音値を入力する際、セントオフセット (「A5 -23」、「C4 +49」など) を入力できます。

補足
  • 音値とセントオフセットの間には、半角スペースを入れてください。そうしないとセントオフセットが反映されません。

Q

サイドチェーンフィルターの幅もしくはレゾナンスを設定します。

Attack

サイドチェーンエンベロープ信号のアタックタイムを設定します。

Release

サイドチェーンエンベロープ信号のリリースタイムを設定します。

Gain

サイドチェーンエンベロープ信号を減衰または増幅します。