WaveLab 固有のプラグイン
WaveLab 固有のプラグインは、WaveLab のプラグインフォーマットを使用しており、他のアプリケーションでは使用できません。
Resampler
Resampler は、クリアーな音質を保ったままで周波数成分を保護する、プロフェッショナル向けのサンプリングレートコンバーターです。このプラグインはマスターセクションでのみ使用できます。
Ducker
Ducker プラグインを使用すると、トラックに配置されたクリップのボリュームを、その下の隣接するトラックに配置されたクリップの信号でコントロール (変調) できます。Ducker プラグインは、オーディオモンタージュでのクリップエフェクトとしてのみ使用できます。
Leveler
Leveler プラグインは、ステレオチャンネル間でバランスの修正やレベルの調節を行なう場合や、モノラルへミックスダウンする場合に役立ちます。
Leveler Multi
Leveler Multi プラグインは、マルチチャンネル入力を受け取り、すべてのチャンネルに同じようにレベル調節をします。
MasterRig
MasterRig を使用すると、直感的かつクリエイティブな方法でオーディオ素材をマスタリングできます。MasterRig はハイクラスな音質、精度、柔軟性、コントロールを提供します。
Peak Master
Peak Master プラグインは、オーディオファイルのピークを抑える基本的なプラグインです。クリッピングを防ぎながらミキシング時の音量を大きくできます。ダイナミクスの変化が大きいインストゥルメントのピークを抑えるのに便利です。
RestoreRig
RestoreRig では、さまざまな修復モジュールを使用して録音したオーディオからノイズを除去できます。ノイズの種類には、インパルスノイズ (DeClicker)、バックグラウンドノイズ (DeNoiser)、低音調ノイズ(DeBuzzer) があります。
Silence
Silence プラグインは、オーディオファイルの始まりまたは終わりに、静寂/無音部分を正確な長さで簡単に挿入できます。このプラグインを使用してファイルの終わりに静寂/無音部分を追加し、リバーブプラグインのリバーブテールがファイルの終わりで突然途切れないようにできます。
Stereo Expander
Stereo Expander プラグインは、ステレオサウンドの幅を広げるエンハンサーです。このプラグインでは、(モノラルチャンネルをパンして定位を変えることでステレオイメージを作り出すよりも) 「本物」のステレオ素材をもとにした方が効果的です。
Steinberg 社の VST 3 プラグイン
WaveLab では、VST プラグインの使用に制限はありません。プラグインを挿入できる場所であればどこでも使用できます。
AutoPan
左右のステレオ位置をモジュレーションする複数のパラメーターを提供します。プリセットを使用するか、個別にモジュレーション波形のカーブを作成できます。AutoPan では、左右のチャンネルのモジュレーションをリンクすることで、チョッピングエフェクトも実行できます。
Brickwall Limiter
Brickwall Limiter プラグインは、設定した制限を超えないように出力レベルを調節します。
Channel Extractor
このプラグインを使用すると、ステレオオーディオの片方のチャンネルだけを別ファイルとして取り出せます。
Chorus
Chorus プラグインは、1 段階のコーラスエフェクトです。取り込んだ音をわずかにディチューンして元のサウンドに加えることで、音に奥行きや厚みを出します。
Compressor
Compressor は、オーディオのダイナミックレンジを圧縮し、音量の小さい音を大きくしたり、音量の大きい音を小さくしたり、その両方を行なったりします。
CurveEQ
Voxengo CurveEQ は、プロフェッショナル向けの音楽およびオーディオ制作アプリケーション用スプラインイコライザーです。CurveEQ は、設定中のフィルターレスポンスをスプライン、つまりなめらかな曲線で表示します。これによって、EQ がサウンドをどのように変化させるかを視覚的に確認できます。
DeEsser
DeEsser プラグインは主にボーカル録音で使用され、過剰なシビランス (歯擦音) を軽減します。このプラグインは、「サ」行の音が発する周波数を処理するように調整された特殊なタイプのコンプレッサーです。
Distortion
Distortion は入力されたサウンドに歪みを加えます。
DualFilter
DualFilter は、特定の周波数帯域をフィルターで除去し、他の周波数帯域を通過させます。
EnvelopeShaper
EnvelopeShaper は、オーディオ素材のアタックおよびリリース部分のゲインを減衰または増幅できます。
Expander
Expander は、設定したスレッショルドより低い信号の出力レベルを、入力レベルに対して相対的に減衰します。ダイナミックレンジを広げたり、曲の静かな部分でノイズを下げたりするのに便利です。
Gate
ゲート (またはノイズゲート) は、設定したスレッショルドより低いオーディオ信号を無音化します。信号レベルが設定したスレッショルドを超えるとすぐに、ゲートが開いて信号を通過させます。
GEQ-10/GEQ-30
これらのグラフィックイコライザーは、利用できる周波数帯域の数 (10 と 30) 以外は同じものです。
Limiter
Limiter は、出力レベルを設定レベル以下に抑えて、後の工程でクリッピングが起きないようにすることを目的としています。
L/R -> M/S、M/S -> L/R
L/R -> M/S および M/S -> L/R プラグインは、ステレオ信号を M/S 信号に、あるいはその逆に変換できます。
Maximizer
Maximizer は、クリッピングを防ぎながらオーディオ素材のラウドネスを上げます。このプラグインには、「Classic」と「Modern」の 2 つのモードがあり、それぞれが異なったアルゴリズムとパラメーターを提供します。
Mix6to2
Mix6To2 を使用すると、サラウンドミックスフォーマットをステレオフォーマットにすばやくミックスダウンできます。最大 6 個のサラウンドチャンネルのレベルをコントロールし、作成後のミックスに含める各チャンネルの最大レベルを調節できます。
Mix8to2
Mix8to2 を使用すると、サラウンドミックスフォーマットをステレオフォーマットにすばやくミックスダウンできます。最大 8 個のサラウンドチャンネルのレベルをコントロールし、作成後のミックスに含める各チャンネルの最大レベルを調節できます。
MonoDelay
MonoDelay はテンポベースで、または自由にディレイタイムを設定して使用できます。
MonoToStereo
MonoToStereo は、モノラル信号を擬似ステレオ信号に変換します。モノラルファイルまたは等しいチャンネルを持つステレオファイルに使用できます。
MultibandCompressor
MultibandCompressor は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。それぞれの周波数帯域で、レベル、周波数帯域幅、およびコンプレッサー特性を指定できます。
MultibandEnvelopeShaper
MultibandEnvelopeShaper は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。各帯域のオーディオ素材のアタックおよびリリース部分のゲインを減衰または増幅できます。
MultibandExpander
MultibandExpander は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。各帯域で設定したスレッショルドより低い信号の出力レベルを、入力レベルに対して相対的に減衰できます。ダイナミックレンジを広げたり、曲の静かな部分でノイズを下げたりするのに便利です。
Octaver
Octaver プラグインは、入力信号のピッチを 1 オクターブ下または 2 オクターブ下でなぞる 2 つの音声を生成し、元の信号に加えることができます。Octaver は単音の信号で使用するのに適しています。
PingPongDelay
ディレイの繰り返しを左右のチャンネルに交互に振り分けていくステレオディレイエフェクトです。
PostFilter
このエフェクトは、不要な周波数帯域を素早く簡単にフィルタリングして、より重要なサウンド用のスペースをミックス内に確保できます。
RoomWorks
RoomWorks は、非常に細かい調節が可能なリバーブプラグインで、ステレオおよびサラウンドフォーマットでリアルな室内の雰囲気とリバーブエフェクトを作り出すことができます。CPU 使用率を調節できるため、あらゆるシステムのニーズに対応できます。短い室内残響音から洞窟内のような残響音まで、高品質の残響音を生成できます。
RoomWorks SE
Roomworks SE は、RoomWorks プラグインの簡易版です。Roomworks SE は、高品質の残響音を作り出せますが、RoomWorks に比べて使用できるパラメーターが少なく、CPU パワーも必要としません。
StereoDelay
StereoDelay には、それぞれ自由にディレイタイムを設定できる 2 つの独立したディレイラインがあります。
Stereo Enhancer
Stereo Enhancer プラグインは、ステレオオーディオ素材でステレオサウンドの左右の広がりを拡大します。モノラルファイルでは使用できません。
Stereo Tools
Stereo Tools を使用すると、左右のチャンネルを別々にパンニングまたは配置できます。このツールは、モノラルに変換したくないステレオファイルに使用したり、ステレオファイルに発生している問題の修正に使用したりできます。
StudioChorus
StudioChorus は、2 段階のコーラスエフェクトです。ショートディレイを原音に加え、ディレイがかかった信号のピッチを変調することでダブリングエフェクトを作り出します。コーラス変調の 2 つの段階は互いに独立しており、順に処理 (カスケード処理) されます。
StudioEQ
StudioEQ は、高品質の 4 バンドパラメトリックステレオイコライザーです。4 つすべての帯域が、完全パラメトリックピークフィルターとして動作できます。さらに低域と高域は、シェルビングフィルター (3 種類) またはカットフィルター (ローパス/ハイパス) のいずれかとして動作します。
TestGenerator
このプラグインでは、オーディオ信号を生成できます。生成したオーディオ信号は、オーディオファイルとして録音できます。
Tube Compressor
Tube Compressor は、チューブシミュレーションが統合された多機能コンプレッサーです。なめらかで温かみのあるコンプレッションエフェクトを加えられます。VU メーターには、ゲインの減衰量が表示されます。Tube Compressor には、トリガー信号をフィルターできる内部のサイドチェーンセクションがあります。
Vintage Compressor
Vintage Compressor は、ビンテージコンプレッサーを再現するプラグインです。
VSTDynamics
VSTDynamics は高度なダイナミクスプラグインです。3 種類のエフェクト (ゲート、コンプレッサー、リミッター) を組み合わせており、さまざまなダイナミクス処理機能を備えています。
Legacy プラグイン
Windows の場合、以前のバージョンの WaveLab のエフェクトを参照していたオーディオプロジェクトとの互換性を保つために、Legacy プラグインのセットが提供されています。これにより、たとえば、以前のプラグインを参照していたオーディオモンタージュで、ユーザーがプラグインをわざわざ指定しなおす必要がなくなります。
ディザリングプラグイン
ディザリングプラグインは、デジタル録音において低レベルの歪みの可聴性を下げるために、少量のノイズを信号に加えます。サンプリング段階の前に少量のランダムノイズをアナログ信号に加えると、量子化誤差の影響が低減されます。
Internal Dithering
Internal Dithering は WaveLab にのみ含まれるプラグインで、レンダリングされた信号に微量のノイズを加えて、出力における見かけ上の S/N 比を簡単に上げることができます。
MBIT+™ Dithering
MBIT+™ Dithering プラグインは、24、20、16、12、または 8 ビットに変換およびディザーできます。これは、たとえば、24 ビットのソースから CD (16 ビット) のトラックをマスタリングするのに便利です。
UV22HR
UV22HR は、Apogee Electronics 社が開発した評価の高い UV22 ディザリングアルゴリズムの高機能バージョンであり、8、16、20、24 ビットへのディザリングが可能です。
External Gear
このマスターセクションプラグインを使用すると、外部ハードウェアエフェクトを使用してオーディオファイルを処理できます。1 つ以上の ASIO 出力を使用してオーディオ信号がエフェクトに送られ、対応する ASIO 入力を使用して外部エフェクトから信号が返されます。
Audio Input
Audio Input は、特殊なマスターセクションプラグインで、サウンドカードの入力端子への入力信号をマスターセクションのエフェクトと組み合わせてレンダリングできます。このプラグインは、ミキサー、レコーダー、マイクからの出力など、サウンドカードが受け取るすべての信号をレンダリングできます。
一括処理セットプラグイン
一括処理セットウィンドウでは、オーディオファイルの一括処理に使用する一連のプラグインを追加できます。これらのプラグインには、マスターセクションから利用できる標準のプラグインのほか、オーディオエディター内で利用できるオフライン処理や、一括処理でのみ利用できるプラグインがあります。
Audio Analyzer
Audio Analyzer プラグインは、一括処理でのオーディオファイルの解析を含むテキストファイルを生成できます。
Audio Injector
Audio Injector プラグインは、処理対象のオーディオファイルの始めまたは終わりにオーディオファイルを挿入できます。必要に応じて、挿入するファイルと元のオーディオファイルにクロスフェードを適用することもできます。
Audio Mixer
このプラグインを使用すると、オーディオファイルを別のオーディオファイルにミックスできます。ミックスは指定した時間から開始し、必要に応じて指定した間隔で繰り返すことができます。
DC Remover
DC Remover プラグインは、オーディオファイルから DC オフセットを除去できます。
Delay Next Process Activation
このプラグインを使用すると、プラグインチェーン内の次の VST プラグインの処理を一定時間遅らせることができます。
Fade In/Fade Out
Fade In/Fade Out プラグインは、一括処理オーディオファイルの始めにフェードを適用したり (「フェードイン」)、終わりにフェードを適用したり (「フェードアウト」) できます。オーディオファイルの始めまたは終わりに適用するフェードの長さと形状、増幅時間、およびゲインを選択できます。
Instructor
Instructor は特殊なユーティリティープラグインであり、一括処理内の次のプラグインに、処理対象のオーディオに関する情報を教えることができます。このプラグインは、処理時点では使用できない分析段階を必要とするモノパスプラグインを使用する場合に役立ちます。
Level Normalizer
このマルチパスプラグインは、オーディオサンプルのレベルを上げ下げして、ファイルに変換される直前の信号のピークを、指定された値に一致させることができます。
Loudness Meta Normalizer
Loudness Meta Normalizer プラグインは、EBU R-128 ラウドネス測定およびトゥルーピーク検出を考慮しながら、一括処理するすべてのファイルを同じラウドネスにノーマライズできます。
Loudness Restorer
Loudness Restorer は、オーディオチェーン内の特定の位置でラウドネスを取り込み、別の位置でそのラウドネスを復元します。そのため、Loudness Restorer は、信号チェーンに 2 つ 1 組 (1 つは取り込み用、1 つは復元用) で挿入する必要があります。
Meta Leveler
Meta Leveler プラグインは、一括処理するすべてのファイルのレベルを絶えず変更できます。
Resizer
Resizer プラグインは、一括処理するすべてのオーディオファイルの長さを指定し、また選択した時間のあとに無音部分を挿入するかどうかを選択できます。
Stereo to Mono
Stereo -> Mono プラグインは、マルチパス方式によって、クリッピングを生じさせずにチャンネルをミックスしてステレオ信号をモノラル信号に変換できます。ステレオファイルと同じピークレベルを使用するか、適用するゲインおよび変換後のモノラルファイルの最大レベルを設定するかを選択できます。
Trimmer
Trimmer プラグインは、オーディオファイルの開始部分または終了部分から、指定した時間 (0 ミリ秒~ 60 秒) のオーディオを削除できます。