MBIT+™ Dithering

MBIT+™ Dithering プラグインは、24、20、16、12、または 8 ビットに変換およびディザーできます。これは、たとえば、24 ビットのソースから CD (16 ビット) のトラックをマスタリングするのに便利です。

MBIT+™ ディザーアルゴリズムは、可聴ノイズを最小限に抑えながら量子化歪みを軽減し、なめらかな変換を行ないます。



ビットクオンタイズ (Bit quantization)

ディザー処理後のビット解像度を設定します。MBIT+™ では32 ビット浮動小数点の出力が生成されますが、下位ビットはすべてゼロになるため、切り捨てる必要があります。

タイプ (Type)

ディザリングのタイプを設定します。MBIT+™ には、従来型の 2 つのディザリングタイプと独自の MBIT+™ ディザリングタイプがあります。

  • 「Type 1」 は、矩形分布機能に基づいた従来型のディザーです。

  • 「Type 2」 は、三角分布機能に基づいた従来型のディザーです。

  • 「MBIT+™」 は、あらゆるタイプのソース素材で良い結果をもたらします。

ディザー量 (Dither amount)

MBIT+™ ディザータイプを選択している場合、このパラメーターでディザー量をコントロールします。「None」または「Low」に設定すると、非線形の量子化歪みやディザーノイズ変調が残る可能性があり、高い値に設定すると、非線形の歪みは完全に除去されますが、ノイズフロアーが少し増えます。「Normal」は、ほとんどの場合に適した設定です。

「Type 1」または「Type 2」のディザータイプを選択している場合は、このパラメーターで、ディザーの実行に使用するビット数をコントロールします。ほとんどの場合 1 ビットで十分ですが、2 ビットでのディザーが役立つ場合もあります。

ノイズシェーピング (Noise Shaping)

MBIT+™ ディザータイプを選択している場合、このパラメーターで、ノイズシェーピングの量をコントロールします。ノイズシェーピングなしから、ノイズフロアーは増えるが約 14 dB の可聴ノイズを抑える強力なノイズシェーピングまでの選択肢から選択できます。

「Type 1」または「Type 2」のディザータイプを選択している場合は、このパラメーターで、ノイズシェーピングをコントロールします。ディザーノイズにノイズシェーピングを適用すると、ノイズが聞こえないようにできます。「Simple」を選択すると、ノイズに対してシンプルなハイパスフィルタリングが実行されます。「Clear」では、ノイズがナイキスト周波数に移動されます。「Psych 5」 (5 次フィルター) は可聴域の外にノイズを移動させ、「Psych 9」 (9 次フィルター) にも類似の特性があります。

自動ブランク (Auto-blanking)

この項目をオンにすると、入力が 0.7 秒以上完全な無音の場合、MBIT+™ によりディザー出力がミュートされます。

ピークを最小化 (Minimize peaks)

この項目をオンにすると、ノイズシェーピングが適用されたディザーノイズの不要なピークが抑えられます。

倍音を抑制 (Harmonics suppression)

この項目をオンにすると、切り捨て規則が少し変更され、高調波量子化歪みが、可聴周波数の倍音の外に移動されます。この項目をオンにしても、ランダムなディザーノイズフロアーは発生しません。かわりに、切り捨てのように動作しますが、ディザー後の信号の音質は高くなります。この項目は、ディザーノイズがなく、また強力なノイズシェーピングを適用しないモードでのみ使用できます。

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