OS 共通のマニュアル
このマニュアルには、Windows と macOS の両方のオペレーティングシステム用の内容が記載されています。
ヘルプシステム
ヘルプシステムにアクセスするには、いくつかの方法があります。マニュアルはインターネット上で公開されており、そのほとんどは steinberg.help から PDF 形式でダウンロードできます。
表記規則
本書では、表記上およびマークアップの要素を使用して説明しています。
キーボードショートカット
初期設定のキーボードショートカットの多くは修飾キーを使用しますが、修飾キーの一部はオペレーティングシステムによって異なります。
Steinberg 社の Web サイトへのアクセス方法
WaveLab Pro の「ヘルプ (Help)」メニューから追加情報にアクセスできます。
システムの設定
作業を始める前に、設定を行なう必要があります。
機器の接続
システム設定は、作成するプロジェクトの種類、使用する外部機器、使用しているコンピューターハードウェアなど、さまざまな要因によって変わってきます。
サウンドカードとバックグラウンド再生
WaveLab Pro で再生や録音をアクティブにしていると、他のアプリケーションはサウンドカードを使用できません。同様に、別のアプリケーションがサウンドカードを使用している場合、WaveLab Pro は再生を行なえません。ただし、Windows MME ドライバーは例外です。
レイテンシー
レイテンシーとは、プログラムからオーディオが出力されてから実際に聴こえるまでの時間の遅れを表わします。Steinberg Nuendo または Cubase などのリアルタイム DAW アプリケーションではレイテンシーが非常に低いことが必須ですが、WaveLab Pro ではそこまで低いレイテンシーは必要ではありません。
オーディオ接続の定義
WaveLab Pro でオーディオを再生および録音できるようにするには、WaveLab Pro 内部の入力チャンネルと出力チャンネルのサウンドカードへの接続方法と、オーディオの再生と録音に使用するデバイスを指定する必要があります。
CD/DVD/Blu-ray 等のディスクドライブ
内蔵ディスクドライブの取り付け、または外付けディスクドライブの USB/Firewire 経由の接続の一般的な手順については、コンピューターまたは各ドライブのマニュアルをご参照ください。
リモートデバイス
リモートデバイスを使用して、WaveLab Pro をリモートコントロールできます。
WaveLab Pro の概念
この章では、WaveLab Pro で作業を行なうときの一般的な概念について説明します。これらの手順に慣れることで、プログラムでの作業がより効率的になります。
全般的な編集ルール
Steinberg 社のすべての製品で、共通の編集操作を使用できます。
「起動 (Startup)」ダイアログ
WaveLab Pro を起動すると、どのプロジェクトまたはプロジェクトテンプレートを開くかを選択できる「起動 (Startup)」ダイアログが表示されます。
基本的なウィンドウの動作
WaveLab Pro は、Windows/macOS インターフェースの基本ガイドラインに従っているため、Windows/macOS の標準的な手順を利用できます。
オーディオデータの選択
WaveLab Pro で実行するほぼすべての編集および処理は、選択したオーディオに対して行ないます。オーディオはさまざまな方法で選択できます。
スライダー
WaveLab Pro のさまざまな場所で、スライダーコントロールを使用してパラメーターを変更できます。スライダーの値はさまざまな方法で変更できます。
表の項目名の変更
マーカー (Markers)ウィンドウ、「CD」ウィンドウ、および「クリップ (Clips)」ウィンドウでは、表の項目名を変更できます。
ファイルブラウザー
「ファイルブラウザー (File Browser)」ウィンドウでは、WaveLab Pro 内からファイルを参照できます。「Auto-Play Mode (自動再生モード)」は、サウンドファイルを再生するプロセスを短縮化するのに役に立ちます。
タブグループ
タブグループを使用すると、複数のウィンドウ間を移動せずに、さまざまなファイル、ツールウィンドウ、またはメーターの内容を同時に表示できます。それぞれのタブグループには、独自の内容とタブバーがあります。
ピークファイル
ピークファイル (拡張子「.gpk」) は、WaveLab Pro で初めてオーディオファイルを開いたり、オーディオファイルの変更を行なうたびに、WaveLab Pro によって自動的に作成されます。ピークファイルには波形に関する情報が含まれており、これによって波形ウィンドウまたはモンタージュウィンドウ内で波形がどのように描かれるかが決まります。
付属ファイル
付属ファイル (拡張子 .vs ) には、オーディオファイルのマスターセクションプリセットと表示設定が含まれます。ファイルの保存時にこの機能がオンになっている場合、設定は次にファイルを読み込むときに再作成されます。
処理精度
WaveLab Pro ではさまざまな形式のオーディオサンプルを読み込むことができますが、オーディオサンプルは 64-bit float のサンプルとして内部処理されます。
EBU ラウドネス標準 R-128
EBU のラウドネス推奨規格である R-128 では、ラウドネス、ダイナミクス、およびピーク値を計測する明確な方式が確立されており、計測時の基準値も定められています。これらの基準値は放送業界向けに定められていますが、その計測方式はオーディオおよびラウドネスのコントロールを扱うあらゆる用途において役立ちます。
ワークスペースウィンドウ
ワークスペースウィンドウは、特定のファイルタイプの編集および再生環境を提供します。各環境では、各ファイルタイプの特定の目的に応じた機能を使用できます。
オーディオエディター
オーディオエディターには、サンプル精度のオーディオ編集、高品質の解析、および処理を行なうためのツールと機能が用意されています。
オーディオモンタージュ
オーディオモンタージュウィンドウでは、複数のオーディオクリップを 1 つのモンタージュに合成します。ステレオトラックまたはモノラルトラック上で、クリップのアレンジ、編集、再生をトラック数無制限で行なうことができます。
一括処理セット
このエディターでは、マスターセクションのプラグインやプリセット、オフラインエフェクトなど、一括処理セット固有のプラグインを使用して、複数のオーディオファイルまたはオーディオモンタージュファイルを一括処理できます。
Podcast エディター
Podcast エディターでは、Podcast を構成したり、定義したり、インターネットに公開したりできます。
オーディオ CD プログラム
オーディオ CD プログラムウィンドウでは、オーディオ CD プログラムのすべてのトラックがリストに表示されます。ここでは、Red Book 規格に準拠したオーディオ CD プログラムを作成して書き込めます。
DVD-Audio
「DVD-Audio」ウィンドウでは、DVD-Audio をオーサリングして DVD に書き込みます。
スクリプトエディター
スクリプトエディターでは、スクリプトを記述して実行します。
コントロールウィンドウ
コントロールウィンドウには、複数のツールウィンドウおよびメーターウィンドウを表示できます。この機能は、マルチモニターを使用する場合に役立ちます。たとえば、サブディスプレイにコントロールウィンドウを配置し、頻繁に使用するツールウィンドウやメーターウィンドウをこのコントロールウィンドウで管理できます。
「ファイル (File)」タブ
「ファイル (File)」タブは WaveLab Pro のコントロールセンターです。ここでは、ファイルを保存する、開く、レンダリングする、読み込む、書き出すなどの操作を行なえます。また、ファイルに関する詳細な情報が表示され、WaveLab Pro の環境設定を行なえます。
「情報 (Info)」タブ
「情報 (Info)」タブにはアクティブなファイルに関する情報が表示され、オーディオファイルおよびオーディオモンタージュのオーディオ属性を編集できます。
ツールウィンドウ
WaveLab Pro 全体を通じて、さまざまなツールウィンドウを使用して、アクティブなファイルを表示、解析、および編集できます。
メーターウィンドウ
WaveLab Pro には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
スライドアウトウィンドウ
スライドアウトウィンドウは、ワークスペースウィンドウのフレームに隠れています。ウィンドウ名にマウスポインターを合わせると、ウィンドウがスライドアウトします。どこか別の場所をクリックすると、ウィンドウはまた非表示になります。
ツールウィンドウとメーターウィンドウのドッキング/切り離し
ツールウィンドウとメーターウィンドウは、ドッキングウィンドウ、フローティングウィンドウ、またはスライドアウトウィンドウとして使用できます。これらのウィンドウは、ドラッグで自由に移動してさまざまな場所にドッキングできます。
コマンドバー
ファイルウィンドウのコマンドバーでは、ファイルを作成する、開く、保存する、および変更を元に戻す/やり直すなどの操作を行なえます。また、テキストフィールドを使用して、開いているファイルをすばやく見つけてアクセスしたり、キーワードを適用したりできます。
ステータスバー
オーディオエディターおよびオーディオモンタージュウィンドウの一番下に表示されるステータスバーには、ルーラーで指定した単位で、アクティブなウィンドウに関する情報が表示されます。
コンテキストメニュー
WaveLab Pro 全体で、さまざまなコンテキストメニューを使用できます。コンテキストメニューでは、アクティブなウィンドウに固有のコマンドやオプションがグループ化されています。
タイムルーラーとレベルルーラー
オーディオエディターの波形ウィンドウでは、タイムルーラーとレベルルーラーを表示できます。オーディオモンタージュウィンドウのモンタージュウィンドウでは、タイムルーラーを表示できます。
タブの管理
タブは、WaveLab Pro におけるファイルのコンテナです。ファイルグループタブとファイルタブがあります。複数のタブを開けますが、一度にアクティブにできるのは 1 つだけです。ファイルグループタブおよびファイルタブの「タブ」コンテキストメニューでは、タブ関連のオプションが用意されています。
フルスクリーンモードの有効化
「ログ (Log)」ウィンドウ
このウィンドウでは、WaveLab Pro が出したログメッセージを表示できます。
ファイルを開く
WaveLab プロジェクト
プロジェクトファイル (拡張子は *.wpr) は、WaveLab Pro の中心的なファイルです。プロジェクトファイルにはメディアデータの参照情報が含まれます。
ファイルグループ
ファイルグループは WaveLab Pro プロジェクトの構成要素です。各プロジェクトには複数のファイルグループを含めることができます。
値の編集
プログラムのさまざまな場所で、テキストフィールドとノブの組み合わせを使用して、数値を編集できます。
ドラッグ操作
WaveLab Pro では、さまざまな操作の実行に、ドラッグアンドドロップを使用できます。一部の操作はこの方法でしか実行できません。このヘルプでは、ドラッグアンドドロップをドラッグ操作といいます。
操作の取り消し/再実行
操作を必要なだけ取り消し/再実行できます。取り消し/再実行ができる操作の数は、ハードディスクの空き容量に依存します。
ズーム
プリセット
一般的に使用する設定を保存するプリセットを作成できます。WaveLab Pro で表示されるほとんどのダイアログには、使用できるファクトリープリセットがいくつか用意されています。
最近使用したファイル
WaveLab Pro で最近使用したすべてのファイルは、リストに保存されています。このリストを使用すると、最近のプロジェクトをすばやく利用できます。「ファイル (File)」メニューまたは「最近使用したファイル (Recent Files)」タブから、最近使用したファイルを開けます。「最近使用したファイル (Recent Files)」タブでは、より多くのファイルが表示され、追加のオプションが用意されています。
お気に入りファイル
定期的に使用するファイルをお気に入りファイルリストに追加できます。
「保存 (Save)」/「名前を付けて保存 (Save As)」
テンプレート
頻繁に使用するファイル設定をテンプレートとして保存できます。テンプレートは、新しいオーディオファイル、オーディオモンタージュ、Podcast、プロジェクト、または一括処理セットを作成するときに役立ちます。
ファイル名の変更
ファイル名を変更し、すべての参照情報を自動的に更新できます。たとえば、「India」というオーディオファイルの名前を「Sitar」に変更する場合、ファイル「India」を参照している、開いているすべてのファイルが、ファイル「Sitar」を参照するように更新されます。
命名規則
オーディオファイルまたはオーディオモンタージュをレンダリングする際、命名規則に従って名前を付けた複数のファイルを作成できます。
ファイルの削除
WaveLab Pro 内から、アクティブなファイルを削除できます。
一時ファイル
WaveLab Pro はオーディオファイル処理の中間結果を保存する目的で一時ファイルを作成します。このファイルは元に戻す/やり直すコマンドを利用する際にも使用されます。WaveLab Pro では⼀時ファイルを保存する場所とその処理精度を指定することができます。
作業フォルダーとドキュメントフォルダー
WaveLab Pro では、作業フォルダーとドキュメントフォルダーは区別されます。
SoundCloud に書き出し
SoundCloud は、オーディオファイルをアップロードおよび共有できるオンラインのプラットフォームです。オーディオファイルを WaveLab Pro から SoundCloud アカウントに書き出すことができます。
クリップボードへのオーディオ情報のコピー
選択したオーディオファイルの名前と位置に関する情報 (選択範囲とカーソル位置に関する情報を含む) をコピーできます。この情報は、外部のテキストエディターに貼り付けできます。
現在のファイルへのフォーカス設定
フローティングウィンドウまたはツールウィンドウでの編集中に波形/モンタージュウィンドウにフォーカスを切り替えたい場合は、「現在のファイルにフォーカスを合わせる (Set Focus on Current File)」オプションを使用します。
再生
この章では、再生機能とトランスポート機能をコントロールする方法について説明します。
トランスポートバー
このコマンドバーでは、オーディオファイルまたはオーディオモンタージュの再生をコントロールしたり、オーディオファイル内またはオーディオモンタージュ内のさまざまな位置をナビゲートしたり、「録音 (Recording)」ダイアログを開いたりできます。
ルーラーからの再生の開始
ルーラーを使用すると、特定の位置へジャンプして、そこから再生を開始できます。
「再生 (Play)」ツールの使用
このツールを使用すると、いずれかのチャンネルまたは両方のチャンネルを、任意の位置から再生できます。
ジョグ/シャトル再生
ジョグ/シャトル再生は、再生を繰り返してオーディオファイルの特定の位置を見つけるのに便利です。ジョグ/シャトル再生を行なうには、再生中にタイムルーラーをクリックしてドラッグするか、「再生 (Play)」ツールを使用します。
「タイムコード (Timecode)」ウィンドウ
このウィンドウには、録音経過時間、さまざまな位置に対する相対的な時間オフセット、およびコンテキストに応じた表示色を表示できます。再生中は、曲の位置が表示されます。再生中でない場合は、編集カーソルの位置が表示されます。
ジョグ/シャトル再生機能
この機能を使用すると、希望するスピードでオーディオを再生したり逆再生したりできます。この機能は、オーディオファイル内およびオーディオモンタージュ内の精密なポイントを見つけるのに役立ちます。
再生中の自動スクロール
再生モードにおけるビューのスクロール方法を決定できます。
オーディオモンタージュウィンドウでの再生
オーディオモンタージュウィンドウでの再生操作は、オーディオエディターと同様です。ただし、いくつかの注意点があります。
スピーカー構成
最大 8 つのスピーカー設定を構成し、レイテンシーなしで別のオーディオスピーカー構成に切り替えられます。これを利用して、異なるスピーカー設定でサウンドを比較できます。
オーディオファイルの編集
オーディオファイルの編集とは、オーディオファイルを開き、編集して保存することです。
波形ウィンドウ
波形ウィンドウには、オーディオファイルがグラフィック表示されます。ここでは、個々のオーディオファイルを表示、再生、および編集します。
オーディオエディターのタブ
オーディオエディターの各タブでは、オーディオファイルの編集に必要なツールやオプションにアクセスできます。
オーディオエディターでのファイルの取扱い
オーディオ属性の変更
オーディオファイルのサンプリングレートとビット解像度を変更できます。
メタデータ
メタデータは、オーディオコンテンツについて記述した属性で構成され、トラックのタイトル、作成者、録音日などが含まれています。選択したオーディオファイルのファイル形式に応じて、データの内容は変わります。
スナップショット
オーディオファイルの複数のスナップショットを撮って、現在のスクロール位置、表示倍率、カーソル位置、およびオーディオの選択範囲をキャプチャーできます。
「無音部分の作成/挿入 (Silence Generator)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオファイルに無音部分やバックグラウンドノイズを挿入できます。
自主規制音
「自主規制音 (Bleep Censor)」を使用すると、オーディオファイルの一部を、不適切な用語などを隠す自主規制音に置き換えることができます。
鉛筆ツールによる波形の修正
鉛筆ツールを使用すると、波形ウィンドウ内で波形を描けます。波形のエラーをすばやく修正する場合に使用できます。鉛筆ツールは、ズーム解像度が 1:8 (スクリーンの 1 ピクセルが 8 サンプルに相当) 以上の場合に使用できます。
オーディオの解析
WaveLab Pro には、オーディオを解析してエラーを検出するためのさまざまなツールが備わっています。
「検出 (Analyze)」タブ
「検出 (Analyze)」タブには、オーディオの検出およびさまざまなエラーの検出するためのツールが備わっています。
全般情報の検出
WaveLab Pro では、オーディオに高度な解析を実行し、指定した属性を含む範囲を特定できます。この機能は、グリッチやクリッピングを含むサンプルなど、問題のある範囲を検出する場合に役立ちます。また、音のピッチなどの一般的な情報を確認することもできます。
オーディオファイルの比較
オーディオファイルを比較して違いを見つけられます。
3D 周波数解析
3D 周波数解析を使用すると、周波数軸でオーディオファイルを参照できます。
エラーの修正
オーディオファイル内の不要な雑音やデジタルノイズを検索できます。複数の検出と修正の方法を使用して、個々のオーディオエラーの検出、マーキングと名前指定、ジャンプ、再生、および除去を行なえます。
「修正 (Correction)」タブ
このタブでは、エラーの検出と修正ツールにアクセスできます。
エラーの修正
オフライン処理
オフライン処理は、さまざまな編集操作やエフェクト適用に役立ちます。たとえば、リアルタイム処理を行なうとコンピューターの動作速度が遅くなりすぎる場合や、複数のパスが必要な編集を行なう場合に便利です。
「処理 (Process)」タブ
処理の適用
処理は、選択範囲またはファイル全体に適用できます。一部の操作では、ファイル全体を処理する必要があります。
「ゲイン (Gain)」ダイアログ
このダイアログでは、ゲインを適用してオーディオファイルのレベルを変更できます。
「レベルノーマライザー (Level Normalizer)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオファイルのピークレベルを変更できます。
ラウドネスノーマライザー
ラウドネスノーマライザーを使用することで特定のラウドネスを実現できます。
「パンノーマライザー (Pan Normalizer)」ダイアログ
このダイアログでは、ステレオファイルの両方のチャンネルのレベルまたはラウドネスを統一できます。また、可能な限り最適なステレオバランスを実現できます。
「エンベロープ (Envelope)」ダイアログ
このダイアログでは、選択範囲またはオーディオファイル全体に対してレベルエンベロープを作成し、適用できます。これは、音の大きい部分と小さい部分を均等にする場合や高度なフェードイン/フェードアウトを作成する場合などに役立ちます。
オーディオファイルのフェード
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。
クロスフェード
クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。オーディオ範囲を別のオーディオ範囲に貼り付けると、クロスフェードを自動的に作成できます。
位相の反転
位相を反転すると、信号の上下が逆転します。この機能の最も一般的な使用目的は、2 つのチャンネルの位相が一致しないまま録音された場合にステレオ録音を修正することです。
オーディオの前後反転
オーディオファイルやオーディオファイルの一部を、テープを逆回転させているように前後を反転できます。
DC オフセット
DC オフセットとは、信号の DC (直流) 成分が大きすぎる部分のことです。この現象が発生する最も一般的な原因は、さまざまな録音装置間のずれです。
タイムストレッチ
タイムストレッチとは、ピッチを変更せずに録音の長さを変えられる操作です。
ピッチシフト
ピッチシフトにより、サウンドの長さを変更したり保持したりしながら、ピッチの検出と変更を行なえます。この機能は、ライブ録音したボーカルのピッチの外れた部分を修正したり、キックドラムのサンプルのピッチを特定の曲に合わせてチューニングしたりする場合に役立ちます。
「ピッチクオンタイズ (Pitch Quantizing)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオファイルのピッチを自動的に検出して補正できます。入力信号は個別の音に量子化されます。
ピッチベンド
ピッチベンドを使用すると、サウンドのピッチを時間に沿って変更できます。「デュレーションを保持 (Preserve Duration)」が有効になっていない場合、ピッチベンドを使用してピッチを変更するとサウンドの長さが変わります。
リサンプリング
録音データのサンプリングレートを変更できます。この機能は、オーディオシステムで使用したいファイルがそのシステムでサポートされていないサンプリングレートで録音されている場合に役立ちます。
エフェクトのモーフィング
エフェクトのモーフィングを使用すると、あるエフェクトから別のエフェクトへ、または未処理のオーディオセグメントから処理済みのオーディオセグメントへ、スムーズなモーフィングを行なうことができます。
オーディオモンタージュ
オーディオモンタージュは、マルチチャンネルおよびマルチトラックに対応するノンディストラクティブ (非破壊) 編集環境です。オーディオクリップをアレンジ、編集、再生、および録音できます。
モンタージュウィンドウ
モンタージュウィンドウは、オーディオモンタージュを合成する場所です。このウィンドウでオーディオモンタージュを表示、再生、および編集します。
オーディオモンタージュの各タブ
オーディオモンタージュウィンドウの各タブでは、オーディオモンタージュの編集に必要なツールやオプションにアクセスできます。たとえば、クリップ内のエンベロープカーブやフェードを編集したり、ズーム設定を行なったり、オーディオを分析したり、オーディオモンタージュをレンダリングしたりできます。
オーディオモンタージュでの信号の流れ
オーディオ信号は、特定の決まりに従って WaveLab Pro のさまざまなセクションを通過します。
新しいオーディオモンタージュの作成
オーディオモンタージュの複製
オーディオモンタージュはさまざまな方法で複製できます。
オーディオファイルからのオーディオモンタージュの作成
オーディオファイルは、オーディファイルに設定したすべてのマーカーを含めてオーディオモンタージュに書き出せます。
オーディオモンタージュの読み込みオプション
オーディオモンタージュには、オーディオファイル、オーディオモンタージュ、DDP イメージなど、異なる形式のファイルを読み込みできます。
「所在不明ファイル (Missing Files)」ダイアログ
オーディオモンタージュを開いたときに、オーディオモンタージュが参照するファイルが所在不明の場合、このダイアログが表示されます。このダイアログで、それらのファイルを検索するか、代替ファイルを選択できます。
オーディオモンタージュの合成
トラックとクリップを追加して、オーディオモンタージュを合成します。
クリップの並べ替え
モンタージュウィンドウでは、クリップを自由に並べ替えできます。
クリップの編集
すべてのクリップが「クリップ (Clips)」ウィンドウに表示されます。このウィンドウでは、クリップの編集と再配置、およびオーディオモンタージュへのドラッグができます。
オーディオモンタージュ内のオーディオモンタージュ
オーディオモンタージュに外部オーディオモンタージュを挿入したり、オーディオモンタージュ内の複数のクリップを内部のサブモンタージュにまとめたりできます。これによって、複雑な編集内容を他のオーディオモンタージュ内に隠して、大規模なオーディオモンタージュを簡単に作成できます。
クリップのソースファイルの管理
「ファイル (Files)」ウィンドウでは、現在のオーディオモンタージュで使用されているファイルを管理できます。
トラック動作インジケーター
トラック動作インジケーターはオーディオトラックのボリュームレベルを示します。オーディオモンタージュウィンドウのトラックコントロール領域の右側に配置されています。
クリップエンベロープ
オーディオモンタージュのクリップには、レベルとフェード、パンニング、およびクリップにルーティングされるエフェクトのエンベロープを作成できます。
オーディオモンタージュでのフェードおよびクロスフェード
フェードインとはレベルが徐々に増していくこと、フェードアウトとはレベルが徐々に減っていくことです。クロスフェードとは、2 つのサウンドが、一方は徐々にフェードイン、もう一方は徐々にフェードアウトしていくことです。
クリップのタイムストレッチ
タイムストレッチを使用すると、クリップの長さを調節できます。
クリップのピッチシフト
ピッチシフトを使用すると、クリップのピッチを調節できます。
トラック、クリップ、およびモンタージュ出力へのエフェクトの適用
オーディオモンタージュの個別のクリップ、トラック、または出力に VST エフェクトプラグインを追加できます。クリップエフェクトは個別のクリップのみ、トラックエフェクトはトラック上のすべてのクリップ、モンタージュ出力はオーディオモンタージュ全体に影響します。
CD マーカー
オーディオモンタージュ内のトラックは、CD トラックの開始/終了マーカー、または CD トラック境界マーカーで定義されます。
「CD」ウィンドウ
このウィンドウでは、オーディオ CD または DVD-Audio を作成できます。
スナップショット
オーディオモンタージュの複数のスナップショットを撮って、現在のスクロール位置、表示倍率、カーソル位置、オーディオの選択範囲、およびクリップの選択状態をキャプチャーできます。
ミックスダウン - レンダリング機能
レンダリング機能を使用すると、オーディオモンタージュ全体またはオーディオモンタージュの選択範囲を、1 つのオーディオファイル (マルチチャンネルオーディオモンタージュの場合は複数のファイル) にミックスダウンできます。また、オーディオ CD、CD イメージとキューシート、または新しいオーディオモンタージュにレンダリングすることもできます。
ラウドネスメタノーマライザー
ラウドネスメタノーマライザーはマスタリングに重要なツールです。すべての曲のラウドネスレベルを統一でき、またクリッピングを防止できます。このツールを使用すると、オーディオモンタージュの各クリップのラウドネスを調節して、同じ値に統一できます。マスターセクション出力のラウドネスだけでなく、オーディオモンタージュのミックスダウンのラウドネスも調節できます。
「ナビゲーター (Navigator)」ウィンドウ
このウィンドウでは、アクティブなオーディオモンタージュ全体の概要を表示して、すばやくナビゲートできます。
「メモ (Notes)」ウィンドウ
このウィンドウでは、現在のオーディオモンタージュセッションに関するメモを入力できます。
グループ
グループはクリップの集合のことで、「グループ (Groups)」ウィンドウから、またはグループのいずれかのクリップをクリックしてアクセスできます。
オーディオモンタージュのバックアップ
オーディオモンタージュのバックアップ機能では、オーディオモンタージュの前のバージョンを保持したり、オーディオモンタージュを自動的に保存したりできます。
オーディオモンタージュでのマルチチャンネル作業
WaveLab Pro は、最大 8 つの ASIO 入出力の使用に対応しています。ASIO ドライバー対応のマルチチャンネルのオーディオインターフェースを使用した場合、最大 8 つの個別のチャンネル出力と、最大 6 つのサラウンド出力に、オーディオモンタージュのトラックをルーティングできます。
オーディオモンタージュの XML の書き出し/読み込み
オーディオモンタージュは XML として書き出しまたは読み込みできます。
AES-31 ファイルの書き出し/読み込み
AES-31 規格は、異なるオーディオデバイスおよびソフトウェア間における、ファイル形式の非互換性問題を解決するためのファイルフォーマットです。イベントの時間位置やフェードなどの設定を保持したまま、ワークステーション間でプロジェクトをやり取りするのに使用できます。
録音
オーディオエディターとオーディオモンタージュウィンドウでオーディオを録音できます。
「録音 (Recording)」ダイアログの設定
録音を始める前に、「録音 (Recording)」ダイアログを設定します。
録音中のマーカーの作成
録音中にマーカーボタンをクリックすると、録音されたファイルにマーカーを追加できます。
「録音 (Recording)」ダイアログ
このダイアログでは、録音の設定を行なって、オーディオファイルの録音を開始できます。
オーディオモンタージュウィンドウでの録音
オーディオをオーディオモンタージュのクリップとして録音できます。
マスターセクション
マスターセクションは、WaveLab のリアルタイムサウンド処理の心臓部で、オーディオ信号が WaveLab から出力される前に通る最終部分です。ここでは、マスターレベルの調節、エフェクトの追加、リサンプリング、ディザリングの適用を行ないます。
マスターセクションのバイパス
初期設定では、マスターセクションはオンになっています。ファイルごとに、またはグローバルにマスターセクションをバイパスできます。マスターセクションをバイパスした場合、再生中はマスターセクションの「プレイバック処理 (Playback Processing)」ペインのみアクティブになります。
マスターセクションウィンドウ
このウィンドウでは、エフェクトプラグインの適用、マスターレベルの調節、ディザリングの適用、およびオーディオファイルやオーディオモンタージュのレンダリングを行なえます。
レンダリング
マスターセクションで「実行 (Render)」をクリックしてエフェクトをレンダリングすると、エフェクトはファイルに永続的に書き込まれます。再生時にリアルタイムですべての処理を実行する場合と異なり、オーディオ出力をディスク上のファイルに保存できます。
ASIO 入力からの録音
オーディオファイルを ASIO 入力からディスクに録音できます。オーディオは、オーディオ入力から取得されます。ASIO で入力されたオーディオは、通常のレンダリング処理と同様に、マスターセクションを経由してレンダリングされ、プラグインを含めてファイルとして保存されます。
スマートバイパス
スマートバイパスを使用すると、レベルを補正した処理済みの信号と元の信号を比較できます。この機能は、たとえば、マスタリング中に録音レベルの最終調節をするときなどに特に役立ちます。
マスターセクションプリセットの保存
マスターセクションで行なったすべての設定をプリセットとして保存できます。保存される設定には、使用するプラグインの種類、各プラグインの設定、ディザリングオプションなどが含まれます。
バックグラウンドタスクのモニタリング
レンダリング中に処理をモニタリングして、タスクを休止したりキャンセルしたりできます。
音飛び
音飛びが最もよく発生するのは、コンピューターの処理パワーが足りず、使用されているエフェクトプラグインをすべて処理できないときです。
マーカー
マーカーを使用すると、ファイルの特定の位置を保存して名前を付けられます。マーカーは編集操作や再生時に便利です。
マーカーの種類
「マーカー (Markers)」ウィンドウ
このウィンドウでは、オーディオファイルやオーディオモンタージュの操作中に、マーカーを作成、編集、および使用できます。
マーカーの作成について
マーカーは、再生中または停止モードで作成できます。たとえば、複数のマーカーを作成したり、選択範囲をマークしたりできます。どのようなマーカーが必要か決まっている場合には、その特定のマーカーを作成できます。また、標準マーカーを作成することもできます。
マーカーの削除
波形/モンタージュウィンドウ、「マーカー (Markers)」ウィンドウ、および「マーカーを削除 (Delete Markers)」ダイアログで、マーカーを削除できます。
マーカーの移動
波形ウィンドウおよびモンタージュウィンドウで、マーカーの位置を調節できます。
複数のマーカーの移動
マーカーどうしの相対的な位置関係を保ったまま、複数のマーカーを同時に移動できます。
マーカー間の移動
対応するマーカーボタンを使用して、前/次のマーカーにジャンプできます。
特定の種類のマーカーを非表示にする
画面を見やすくするために、特定の種類のマーカーを非表示にできます。
マーカーの種類の変換
マーカーの種類を変換できます。
マーカー名の変更
マーカー名を変更できます。
マーカーの選択
さまざまな方法で、マーカーを選択できます。
マーカー間のオーディオの選択
2 つの隣り合ったマーカーや任意の 2 つのマーカー間のオーディオを選択できます。これにより、マーク済みのセクションを選択できます。
オーディオモンタージュ内のクリップへのマーカーのロック
オーディオモンタージュウィンドウで、マーカーをクリップにロックできます。これにより、オーディオモンタージュ内でクリップを移動したり、クリップのサイズを変更したりしても、クリップの開始位置/終了位置に対するマーカーの相対位置はそのまま保持されます。
マーカーリストをテキストとして書き出し
マーカーリストをテキストとして書き出せます。マーカーリストには、マーカー名、位置、リージョンの長さ、種類、および備考が含まれます。
マーカー情報の保存方法
WaveLab Pro では、ファイル形式とは関係のない情報を保存する方法として MRK ファイルを使用します。ただし、アプリケーション間でマーカー情報をやり取りできるようにするために、WaveLab Pro で Wave ファイルのヘッダーに一部の情報を保存することもできます。
メータリング
WaveLab Pro には、オーディオのモニタリングと解析に利用できるさまざまなオーディオメーターが用意されています。メーターは、オーディオの再生、レンダリング、録音中にオーディオをモニタリングするために使用できます。また、再生停止時にはオーディオの選択範囲を解析するために使用できます。
メーターウィンドウ
オーディオメーターは、WaveLab ウィンドウおよびコントロールウィンドウで使用できます。
リアルタイムと非リアルタイム
メーターは、リアルタイム (オーディオの再生中) または非リアルタイム (停止モード中) でのオーディオの測定に使用できます。
メータリングモニターモード
モニタリングするオーディオソースと、メーターに情報を表示するモードを選択できます。
メーターの設定
ほとんどのメーターは、それぞれの設定ダイアログで設定できます。たとえば、メーターの動作、スケール、表示色を調節できます。
マルチチャンネルメータリング
WaveLab Pro では、マルチ I/O オーディオカードの入力と出力にルーティングできる 8 つのオーディオチャンネルを備えています。オーディオモンタージュは、最大 8 つのチャンネルを使用したさまざまなサラウンドチャンネル構成をサポートしています。
メーターのリセット
レベルメーターなど、一部のメーターの表示をリセットできます。
メーターウィンドウでのプリセットの使用
メーターウィンドウで行なった設定をプリセットとして保存できます。プリセットをプリセットボタンに割り当てることで、たとえば、異なるレベルスケールと表示モードをすばやく切り替えられます。
レベルメーター
レベルメーターには、オーディオファイルのピークと平均のラウドネス/デシベルレベルが表示されます。また、ステレオファイルの左チャンネルと右チャンネルのバランスも表示されます。
ラウドネスメーター
「ラウドネスメーター」は、EBU R-128 標準に従ってラウドネスをモニタリングするオーディオメーターです。
フェーズスコープ
フェーズスコープは、2 つのステレオチャンネル間の位相と振幅の関係を示しています。
スペクトロスコープ
スペクトロスコープには、周波数スペクトラムが図として表示されます。これらは 60 の個別の周波数帯域へと解析され、縦線として表示されます。
スペクトロメーター
スペクトロメーターは、FFT (高速フーリエ変換) 技術を使用して周波数グラフを表示することで、正確かつ詳細な周波数解析をリアルタイムに提供します。
ライブスペクトログラム
ライブスペクトログラムには、オーディオストリームの最後の数秒が表示されます。これにより、スペクトログラム内の乱れを検出したり、ノイズのレベルや周波数をモニタリングしたりできます。
ビットメーター
ビットメーターは、何ビットが使用されているかを表示します。
オシロスコープ
オシロスコープを使用すると、再生カーソル位置の周辺の波形を拡大して表示できます。
ウェーブスコープ
ウェーブスコープメーターには、モニタリング対象のオーディオ信号のリアルタイムな波形図が表示されます。これは、「モニターファイルのレンダリング (Monitor File Rendering)」モードが有効なときに、ファイルを録音またはレンダリングするときに役に立ちます。
オーディオ CD プログラム
WaveLab Pro では、Red Book 規格に準拠したオーディオ CD プログラムを書き込めます。
「オーディオ CD プログラム (Basic Audio CD)」ウィンドウ
このウィンドウでは、オーディオ CD プログラムのすべてのトラックがリストに表示されます。ここでは、Red Book 規格に準拠したオーディオ CD プログラムを作成して書き込めます。
CD マーカー
「オーディオ CD プログラム (Basic Audio CD)」ウィンドウのトラックは、CD トラックの開始マーカーと終了マーカー、または CD トラック境界マーカーで定義します。
オーディオ CD プログラムの準備
任意の種類のファイルをオーディオ CD プログラムに追加できます。しかし、ファイルを CD に書き込むには、ファイルが特定の仕様を満たしている必要があります。
編集のために CD トラックを開く
波形ウィンドウでオーディオ CD プログラムのトラックを開き、オーディオを編集したり、オーディオモンタージュのクリップとしてトラックを開いたりできます。
トラックリストのファイルの再生
オーディオ CD プログラムのトラックリストに含まれるファイルを再生するには、いくつかの方法があります。
オーディオ CD プログラムのトラックを別々のファイルとして保存
オーディオ CD プログラムのトラックを、別々のオーディオファイルとしてハードディスクに保存できます。この機能は、たとえばアーカイブに役立ちます。
オーディオ CD プログラムのトラックを 1 つのファイルとして保存
オーディオ CD プログラムのトラックを、1 つのオーディオファイルとしてハードディスクに保存できます。
DVD-Audio
WaveLab Pro では、オーディオモンタージュのコレクションから DVD-Audio をオーサリングし、DVD-Audio に書き込めます。
DVD-Audio プロジェクトの構造
DVD-Audio プロジェクトは、グループを使って構成します。
DVD-Audio の形式
DVD-Audio プロジェクトには、さまざまな解像度のオーディオを含めることができます。
DVD-Audio の形式に関する考慮事項
DVD-Audio プロジェクトを作成するときに考慮する点は、アルバムの合計サイズと、グループに許容される最大データ転送速度の 2 つです。
「DVD-Audio」ウィンドウ
このウィンドウでは、DVD-Audio をオーサリングして DVD に書き込めます。
DVD-Audio の準備
編集のためにオーディオモンタージュを開く
DVD-Audio プロジェクトのオーディオモンタージュを編集作業のためにオーディオモンタージュウィンドウで開くには、いくつかの方法があります。
DVD-Audio の適合性の確認
DVD-Audio プロジェクトをレンダリングする前に、「適合性を確認 (Check Conformity)」機能を使用して、設定が DVD-Audio 規格に適合していることを確認できます。この処理はディスクに書き込む前にも自動的に行なわれます。
書き込み操作
CD/DVD の書き込み処理を開始するには、CD/DVD の書き込み準備をすべて完了させておく必要があります。この手順を実行する前の準備については、「オーディオ CD プログラム (Basic Audio CD)」、「DVD-Audio」、および「CD」ウィンドウに関する説明を参照してください。
「オーディオ CD または DDP の書き込み (Write Audio CD or DDP)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオ CD プロジェクトおよびオーディオモンタージュをオーディオ CD または DDP イメージに書き込めます。
「光ディスクを消去 (Erase Optical Media)」ダイアログ
このダイアログでは、書き込み前に光ディスクの内容をすばやくまたは完全に消去できます。
オーディオファイルの書き込みについて
オーディオ CD プログラムプロジェクトのオーディオファイルを、オーディオ CD または DDP イメージに書き込めます。
オーディオモンタージュの書き込みについて
オーディオモンタージュを、オーディオ CD または DDP イメージに書き込めます。
DVD-Audio の書き込み機能
オーディオモンタージュを DVD-Audio に書き込む前に、DVD-Audio プロジェクトの内容を AUDIO_TS フォルダーにレンダリングする必要があります。このフォルダーは、データ CD/DVD プロジェクトに自動的に追加され、そこから実際の書き込み操作を開始できます。
データ CD/DVD プロジェクト
データ CD/DVD プロジェクトは、データのみの CD、DVD、Blu-rayをコンパイルして書き込むため、または ISO イメージに書き込むために使用できます。CD、DVD、Blu-ray、または ISO イメージにデータを書き込む前に、ディスクの名前を入力したり、ディスクのファイル構造を変更したりできます。
オーディオ CD の形式について
ここでは、CD の作成方法について理解を深めるために、CD 形式に関する背景情報を説明します。
スペクトラムの編集
スペクトラムの編集では、周波数スペクトラム全体ではなく、各周波数範囲を個別に編集したり処理したりできます。
スペクトログラム
波形ウィンドウのスペクトログラムには、時系列に沿って周波数スペクトラムが表示されます。
ウェーブレットディスプレイ
ウェーブレットディスプレイには、高周波数の高時間分解能と低周波数の高周波数分解能が表示されます。
「スペクトログラムのオプション (Spectrogram Options)」ダイアログ
「スペクトログラムのオプション (Spectrogram Options)」ダイアログでは、スペクトログラムおよびウェーブレットディスプレイに周波数スペクトラムをどのように表示するかを設定できます。
「スペクトラム (Spectrum)」タブ
「スペクトラム (Spectrum)」タブでは、高品質のリニアフェーズフィルターを使用して、オーディオの修正および処理を行なうスペクトラム範囲の選択処理を行なえます。
スペクトラム処理
スペクトラム処理は、最大 60 秒の短いリージョンをオフライン処理するために使用できます。この種の処理は、オーディオ素材内の不要なサウンドノイズを高い精度で削減、削除、または置換するために使用できます。
オーディオ修復
オーディオ修復アルゴリズムを使用すると、スペクトラム内のサウンドを削除したり減衰したりできます。オーディオ修復は、周辺領域の内容に基づいてスペクトラム範囲を復元します。
スペクトラムウォーターマーク
スペクトラムにテキストや画像をトランスコードすることで、ウォーターマークを設定できます。設定したウォーターマークは他のスペクトログラムアプリケーションでも表示できます。ウォーターマークは非可逆エンコーディングに対応しています。
マスターセクション処理
「マスターセクション (Master Section)」モードでは、マスターセクションで個々の周波数帯域を処理できます。
自動分割
自動分割機能を使用すると、特定のルールに従って、オーディオファイルやオーディオモンタージュのクリップを自動的に分割できます。
オーディオファイルの自動分割
自動分割機能は、たとえば、1 つのオーディオファイルに録音したセッションをテイクごとに分割したり、1 つのドラムループを個別の打音サンプルに分割したりする場合に使用できます。また、アルバムのマスターファイルから個別のトラックを出力したり、1 つの楽器の録音セッションでオーディオ情報がある箇所の間のリージョンを無音化したりすることもできます。
オーディオモンタージュの自動分割
自動分割機能を使用して、アクティブクリップを分割できます。自動分割機能はさまざまな場面で使用できます。たとえば、1 つのクリップに録音したセッションをテイクごとに分割したり、1 つのドラムループを個別の打音サンプルに分割したりできます。また、アルバムのマスターファイルから個別のトラックを出力したり、1 つの楽器の録音セッションでオーディオ情報がある箇所の間のリージョンを無音化したりすることもできます。
ループ
この章では、ループに関するさまざまな操作について説明します。ループは、多くの演奏音が無限に (または、少なくとも非常に長く) 繰り返される状態をシミュレートするために使用されます。WaveLab Pro には、非常に複雑なタイプのサウンドでもなめらかなループを作成できるツールが用意されています。
基本的なループ
サウンドをループさせることで、サンプルを部分的に何度も繰り返し、無限の長さの反復を作成できます。サンプラーの楽器演奏は、たとえば、オルガンサウンドのループをベースにしています。
ループの調節
「ループ調整 (Loop Tweaker)」ツールを使用すると、オーディオのリージョンを調節してなめらかなループを作成できます。「ループ調整 (Loop Tweaker)」では、既存のループ範囲が適切にループするように調節したり、ループの作成に適していない素材からループを作成したりできます。
ループに適していないオーディオをループさせる
レベルが減衰し続ける音や音色の変化を繰り返す音は、ループさせるのが困難です。「ループ音の均質化 (Loop Tone Uniformizer)」を使用すると、このような音からループを作成できます。
サンプルデータの属性
サンプルデータの属性を使用すると、ハードウェアまたはソフトウェアのサンプラーに読み込ませる前に、オーディオサンプルの設定を定義できます。
信号音の作成
WaveLab Pro では、合成音や DTMF 信号または MF 信号を作成できます。
信号音の作成
「信号音の作成 (Signal Generator)」機能を使用すると、モノラルまたはステレオの複雑な合成音を作成できます。
DTMF 信号の作成
「DTMF 信号の作成 (DTMF Generator)」機能を使用すると、DTMF (Dual-Tone Multi-Frequency) 信号または MF 信号を作成できます。これらの信号はアナログ電話で使用されています。
オーディオ CD トラックの読み込み
通常の CD からオーディオトラックを読み込み、デジタルコピーとして任意のオーディオ形式でハードディスクに保存できます。
「オーディオ CD の読み込み (Import Audio CD)」ダイアログ
このダイアログでは、オーディオ CD から 1 つ以上のトラックを読み込めます。
オーディオ CD トラックの読み込み
インターネットでのトラック名の検索
CD 情報の FreeDb データベースを使用して、CD に関する情報を検索できます。
インターネットへのトラック名の登録申請
CD 情報の FreeDb データベースに、オーディオ CD の情報を登録申請できます。
多重確認モード
CD トラックの一部を適切に読み込めず、オーディオに望ましくないクリック音やポップ音が発生することがあります。これは、CD ドライブの性能によります。この問題を解決するには、「オーディオ CD の読み込み (Import Audio CD)」ダイアログで「多重確認モード (Ultra-Safe Mode)」をオンにします。
オーディオ CD トラックをオーディオモンタージュに変換
オーディオ CD トラックをオーディオ CD プログラムに変換
WaveLab Exchange
WaveLab Pro を Cubase Pro、Cubase Artist、Nuendo の外部エディターとして使用できます (逆も同様)。
Cubase/Nuendo の外部エディターとして WaveLab Pro を使用する
Cubase/Nuendo のオーディオイベントを WaveLab Pro で開くことができます。これにより、WaveLab Pro の編集機能を、Cubase/Nuendo のオーディオイベントに適用できます。
WaveLab Pro の外部エディターとして Cubase/Nuendo を使用する
WaveLab Pro のオーディオファイルまたはクリップを使用して作業する場合、そのオーディオファイルのプロジェクトを Cubase/Nuendo で開くことができます。これにより、Cubase 上でミキシング段階での問題を発見したり、これらの問題を Cubase/Nuendo で修正したりできます。
一括処理セット
WaveLab Pro の一括処理セットでは、マスターセクションのプラグインやプリセット、オフラインエフェクトなど、一括処理セット固有のプラグインを使用して複数のオーディオファイルまたはオーディオモンタージュファイルを処理できます。
一括処理セットウィンドウ
このウィンドウでは、マスターセクションのプラグインやプリセット、オフラインエフェクトなどのプラグインを使用して複数のオーディオファイルまたはオーディオモンタージュファイルを処理できます。
オフラインプラグイン
さまざまな種類のプラグインを一括処理に適用できます。
一括処理セットでの作業
Watch フォルダー
Watch フォルダーを使用して、一括処理タスクを自動化できます。Watch フォルダーにファイルをコピーすると、定義済みの一括処理セットがそれらのファイルに自動的に適用されます。
XML ファイルを使用した一括処理
WaveLab Pro は、XML ファイルからオーディオファイルの場所やメタデータなどの情報を読み込めます。WaveLab Pro はまた、カスタムデータ、メタデータ、オーディオ解析などの情報を XML や HTML ファイルに書き込むこともできます。
バッチ変換
同時に複数のファイルを別の形式に変換できます。処理が不要な場合は、「バッチ変換 (Batch Conversion)」ダイアログを使用して変換を実行できます。
「バッチ変換 (Batch Conversion)」ダイアログ
このダイアログでは、複数のオーディオファイルのファイル形式をまとめて変換できます。
ファイルのバッチ変換
名前のバッチ変更
名前のバッチ変更機能を使用すると、複数のファイル、マーカー、およびクリップの名前をバッチ変更できます。また、文字列の変換、削除、書式設定、読み込み、および挿入ができます。この機能により、ユーザーの指定したルールに従ってファイル名をバッチ変更できます。
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログ
ファイル、クリップ、およびマーカー用の「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログは、いくつかの違いはありますが、ほとんどの機能は共通しています。
ファイル名のバッチ変更
指定した設定に従って、複数のファイル名をバッチ変更できます。
マーカー名のバッチ変更
指定した設定に従って、オーディオファイルまたはオーディオモンタージュ内の複数のマーカーの名前をバッチ変更できます。
クリップ名のバッチ変更
指定した設定に従って、複数のクリップ名をバッチ変更できます。
名前変更操作のカテゴリーと種類
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログの 2 ページめで、クリップ、ファイル、またはマーカーに対して実行する名前変更操作を設定します。
名前変更操作のリスト
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログの「操作 (Operation)」ページにあるこのセクションでは、名前変更操作の作成、削除、および並べ替えができます。
「プレビュー (Preview)」セクション
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログの「操作 (Operations)」ページにあるこのセクションでは、選択した名前変更操作の結果をプレビューできます。
範囲パラメーター
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログの「操作 (Operations)」ページにある範囲パラメーターでは、操作を実行する名前の場所を指定できます。
すべての名前変更操作のプレビューと実行
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログの最後のページでは、名前のバッチ変更を開始する前に、選択したすべてのファイル、クリップ、およびマーカーの名前の変更方法を確認できます。名前にランダムな項目が含まれる場合、その項目名はプレビューとは異なることが多くあります。
正規表現
正規表現は、特殊な意味を持つ文字 (演算子という) を含む式です。このほかに、検索対象の文字列として通常の文字と数字を使用します。検索エンジンは、ターゲット文字列を 1 文字ずつ参照して、正規表現にマッチする文字列が見つかるとそこで停止します。
Podcast
Podcast は、携帯デバイスやコンピューターなどでの再生用に、インターネットを介してマルチメディアファイルを配信する方法の 1 つです。
Podcast エディター
Podcast エディターは、2 つのペインに分かれています。上側のペインには、フィードまたはエピソードに関する情報が表示されます。表示される情報は、ウィンドウ下側のリストで選択されている項目によって異なります。このペインでは、Podcast フィードとエピソードに、ファイル、インターネットリンク、またはテキスト情報を追加できます。下側のペインには、基本的なフィードと Podcast に含まれるすべてのエピソードの項目リストが表示されます。
Podcast 全般設定
Podcast エディターのすべてのタブに有効ないくつかの追加オプションがあります。
Podcast の作成
新しい Podcast フィードまたはエピソードの作成には、いくつかの方法があります。
Podcast 公開用 FTP の設定
FTP サーバーに Podcast をアップロードできるようにするには、最初に FTP サーバーの詳細情報を入力しておく必要があります。
Podcast の公開
Podcast は WaveLab Pro から FTP サーバーにアップロードできます。
「FTP 設定 (FTP Settings)」ダイアログ
「FTP 設定 (FTP Settings)」ダイアログでは、Podcast のアップロード処理に必要なすべての情報を管理できます。
Podcast の確認
Podcast を作成および公開したら、アップロードが成功したかどうかを確認できます。
カスタマイズ
カスタマイズとは、プログラムの動作や外観を希望どおりに設定することです。
ワークスペースのレイアウト
ワークスペースのレイアウトは、シチュエーションに応じたさまざまな作業画面を作成するのに使用します。
波形ウィンドウおよびモンタージュウィンドウのカスタマイズ
波形、背景、カーソルラインの色を調節したり、ルーラーなど、ウィンドウの表示詳細を変更して、波形/モンタージュウィンドウを設定できます。
ショートカットのカスタマイズ
WaveLab Pro では、多くの機能をショートカットで制御し、ワークフローを短縮できます。既存のショートカットを編集するか、新しいショートカットを作成できます。
コマンドバーのカスタマイズ
コマンドバーボタンを個別に表示または非表示にできます。これによって、不要なコマンドを削除して、コマンドバーをカスタマイズできます。
プラグインの整理
WaveLab Pro には、さまざまなプラグインが付属しています。また、オプションのプラグインを追加できます。プロジェクトに関連するプラグインを把握するために、プラグインはグループに整理できます。
変数とテキストスニペット
カスタム変数およびテキストスニペットを定義して使用したり、WaveLab Pro のさまざまな場所 (「メタデータ (Metadata)」ダイアログなど) で自動変数を使用したりできます。
スクリプト
WaveLab Pro では強力なスクリプト言語を利用でき、上級ユーザーは独自のスクリプトを作成してタスクを自動化できます。基本的なスクリプトの使用は、特定の時間でファイルのトリミングや切り取りを行なう場合など、繰り返し実行する編集タスクを自動化する場合に便利です。
Touch Bar (macOS のみ)
キーボードの上にある Touch Bar に、WaveLab Proの機能のショートカットを割り当てることができます。Touch Bar は、WaveLab Proのどこで作業しているかに応じて、使用できるオプションのサブセットが変わります。Touch Bar は、必要に応じてカスタマイズできます。
設定WaveLab Pro
WaveLab Pro は、ニーズに合わせて設定できます。
環境設定
環境設定は、WaveLab Pro 全体に適用される設定です。WaveLab Pro で作業を始める前に、これらの環境設定でニーズに合わせて設定することをおすすめします。
オーディオファイル環境設定
ここでは、オーディオエディターでの編集作業に関する設定を定義できます。ただし、これらの設定はWaveLab Pro の他の部分にも影響を及ぼします。編集および再生に関するデフォルト値を設定したり、波形表示の外観を調節したりできます。また、オーディオファイルとピークファイルに対する WaveLab Pro の動作を設定できます。
オーディオモンタージュの環境設定
ここでは、すべてのオーディオモンタージュまたはアクティブなオーディオモンタージュのみに適用する一般的なパラメーターを設定できます。
複数のコンピューターでの WaveLab Pro の設定の同期
他のコンピューターにインストールした WaveLab Pro 用に、いくつかの設定を保存したファイルを作成できます。これらの設定を他の WaveLab Pro ワークステーションで使用すると、複数のコンピューターで設定の同期を保持できます。
マルチユーザー設定
管理などの目的で、スタジオやスクール内で複数の WaveLab Pro を使用している場合、1 台の WaveLab Pro をマスターとして設定できます。このマスターで共有設定にした環境設定やプリセットは、他の Wavelab で使用できます。
外部ツール
外部ツールを WaveLab Pro で使用できるように設定を行なえます。作業しているファイルやフォルダー、または WaveLab Pro の設定フォルダーに対して処理を行なえるように、外部ツールにコマンドラインの引数を渡せます。