「マスターレベル (Master Level)」ペイン

マスターセクションのこのペインでは、アクティブなオーディオファイルのマスターレベルをコントロールできます。

フェーダー

「マスターレベル (Master Level)」ペインのフェーダーは、最終的な出力レベルをコントロールします。フェーダーを使用して、オーディオハードウェアに送られる信号のレベルを最適化できます。

補足

特にマスタリングの際にクリッピングを防ぐことが重要です。クリッピングはマスターセクションのクリップインジケーターによって示されます。

  • フェーダーをロックするには、フェーダーセクションの下の「フェーダーをロック (Lock Faders)」をオンにします。

    ロックされたフェーダーはマウスで変更できません。リモートコントロールやショートカットなどの他の編集操作は行なえます。

メーター

マスターセクションのメーターは、ディザリングや他のポストマスターフェーダーをかけたプラグインを適用する前の信号レベルを表示します。

これらのメーターを使用して、信号レベルの概要を確認できます。フェーダーの上にある数値フィールドには、各チャンネルのピークレベルが表示されます。信号でクリッピングが発生すると、ピークインジケーターは赤くなります。この場合、次の操作を行ないます。

  • フェーダーを下げます。

  • クリップインジケーターを右クリックして「ピークをリセット (Reset Peaks)」を選択し、クリップインジケーターをリセットします。

  • 該当範囲をもう一度再生し、クリッピングが発生しなくなるまでこれを繰り返します。

補足

重要なレベル測定には、レベルメーターを使用することをおすすめします。レベルメーターは、マスターセクション全体のあと (ディザリングのあと) に適用され、オーディオハードウェアに送られる実際の信号レベルが示されるため、レベルメーターのほうが正確です。

ステレオチャンネルをモノラルチャンネルに/マルチチャンネルをステレオチャンネルにミックスする

「オーディオチャンネルのモニタリング (Audio Channel Monitoring)」ポップアップメニューのオプションを使用すると、ステレオトラックの左右のチャンネルを 2 つのモノラルチャンネルに変換したり、サラウンドチャンネルをステレオチャンネルに変換したりできます。クリッピングを避けるために、出力レベルは自動的に -6dB 減衰されます。このオプションは、ステレオミックスをモノラル再生したときの状態を確認したり、サラウンドミックスをステレオ再生したときの状態を確認したりする場合に役立ちます。チャンネルをモノラルファイルにレンダリングすることもできます。

デフォルトチャンネル (Default Channels)

デフォルトのチャンネルを使用します。

モノラルにミックス (Mix to Mono)

ステレオチャンネルをモノラルチャンネルにミックスします。

モノラルにミックス (L-R) (Mix to Mono (L-R))

ステレオチャンネルをモノラルチャンネルにミックスします。このとき、左チャンネルから右チャンネルを削除します。両方のチャンネルが同じ場合は、無音になります。これにより、オーディオが本当にモノラルかどうかを確認できます。

左チャンネルのみ (Left Channel Only)

左のステレオチャンネルを 2 つのモノラルチャンネルにミックスします。

右チャンネルのみ (Right Channel Only)

右のステレオチャンネルを 2 つのモノラルチャンネルにミックスします。

Mid チャンネルのみ (Mid Channel Only)

Mid ステレオチャンネルを 2 つのモノラルチャンネルにミックスします。

Side チャンネルのみ (Side Channel Only)

Side ステレオチャンネルを 2 つのモノラルチャンネルにミックスします。

ステレオにミックス (Mix to Stereo)

3 つ以上のチャンネルを含むサラウンド設定の場合、サラウンドチャンネルをステレオチャンネルにミックスできます。

補足

「オーディオチャンネルのモニタリング (Audio Channel Monitoring)」ポップアップメニューで「デフォルトチャンネル (Default Channels)」以外のオプションを選択した場合、マスターレベルを調節していない場合でも、「マスターレベル (Master Level)」ペインのインジケーターが点灯します。これは、誤ってオーディオチャンネルのモニタリングを使用することを避けるためです。

フェーダーのリンクを解除 (Unlink Faders)

フェーダーを個々に調節するか、一緒に調節するかを設定します。

「フェーダーのリンクを解除 (Unlink Faders)」をオフにすると、片方のフェーダーを動かすともう一方のフェーダーも同じ量だけ動きます。「フェーダーのリンクを解除 (Unlink Faders)」をオンにすると、チャンネルのレベルを個別に調節して、不適切なステレオバランスを修正できます。

「フェーダーのリンクを解除 (Unlink Faders)」をオンにした状態でフェーダーをずらしたあとで「フェーダーのリンクを解除 (Unlink Faders)」をオフにすると、両方のチャンネル間のレベルオフセットを維持したまま、全体のレベルを調節できます。

移動範囲の端近くや、いったんマウスボタンを放したあとは、フェーダーのオフセットは保持されません。

「トゥルーピークアナライザー (True Peak Analyzer)」ボタン

「トゥルーピークアナライザー (True Peak Analyzer)」をオンにすると、「マスターレベル」メーターにアナログ信号ピーク (トゥルーピーク) が表示されます。このボタンをオフにすると、サンプル値 (デジタルピーク) が表示されます。