名前変更操作のカテゴリーと種類
「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログの 2 ページめで、クリップ、ファイル、またはマーカーに対して実行する名前変更操作を設定します。
「カテゴリー (Category)」プルダウンメニューには、名前変更操作カテゴリーのリストが表示されます。「種類 (Type)」プルダウンメニューには、さまざまな種類の名前変更操作のリストが表示されます。種類を選択すると、関連付けられたコントロールが表示されます。種類は、選択したカテゴリーによって異なります。
削除 (Remove)
- すべて (All)
選択範囲内のすべての文字を削除します。
- スペース (Spaces)
選択範囲内のすべてのスペースを削除します。
- 開始/終了位置のスペース (Spaces at Start/End)
選択範囲の最初と最後のすべてのスペースを削除します。
- 重複する文字 (Duplicate)
連続した同一の 2 文字を 1 文字に置換します。「文字 (Character)」フィールドに、削除する文字を指定します。
- 特殊文字 (Specific Characters)
1 つ以上の文字をすべて削除します。「文字 (Character)」フィールドに、削除する文字を指定します。
- 囲まれたテキスト (Surrounded Text)
1 つ以上の文字をすべて削除します。「左側の文字 (Left Character)」フィールドに、削除する最初の文字を指定します。「右側の文字 (Right Character)」フィールドに、削除する最後の文字を指定します。左右の文字とその間のすべての文字が削除されます。
出現回数ポップアップメニューで、該当する文字が複数見つかった場合にどの文字を削除するかを指定します。
変換 (Convert)
- 小文字に (To Lower Case)
選択範囲内のすべての文字を小文字に設定します。
- 大文字に (To Upper Case)
選択範囲内のすべての文字を大文字に設定します。
- 先頭文字を大文字に (Capitalize)
最初の文字を大文字に設定し、残りを小文字に設定します。メニューで、最初の単語の先頭文字だけを大文字にするか、すべての単語の先頭文字を大文字にするかを指定できます。
- 頭文字を大文字に (Initials to Upper Case)
個別に区切られた文字だけを大文字に設定します。たとえば、「u.s.a.」は「U.S.A.」に変換されます。
- 特定の文字列をテキストに (Specific Character to Text)
特定の文字列をカスタムの文字列に置き換えます。「置き換える文字 (Character to Replace)」フィールドに、置き換えたい文字を入力します。「置き換え (Replacement)」フィールドに、置き換え後の文字列を入力します。
- 数値にゼロを加える (Pad Number with Zeros)
選択範囲内にある数値の左側にゼロを付加します。下のメニューで、数値の桁数を指定します。
- 文字の順番を反転 (Invert Character Order)
選択範囲内の文字の順番を反転します。
- 新しい文字列と置き換え (Replace with New Text)
選択範囲を特定の文字列に置き換えます。下のテキストフィールドに、文字列を入力します。
挿入 (Insert)
- なし (Nothing)
何も挿入しません。
- カウント (Counter)
選択位置に数字を挿入し、挿入するごとに値を更新します。詳細オプションでカウンターを設定します。
- 特定の文字 (Specific Text)
選択位置に文字列を挿入します。下のテキストフィールドに、挿入する文字列を入力します。
- 元の名前の一部 (Part of Original Name)
元の名前の一部を (最初の操作が実行される前に)、選択位置に挿入します。下のテキストフィールドに、正規表現を入力します。アスタリスクをクリックすると、いくつかの正規表現へのショートカットを含むメニューが開きます。
- テキストの両端に文字ペアを追加 (Pair of Characters around Text)
選択範囲の前後に特定の文字を挿入します。「左側の文字 (Left Character)」フィールドに、選択範囲の前に挿入する文字を指定します。「右側の文字 (Right Character)」フィールドに、選択範囲のあとに挿入する文字を指定します。
- テキストの両端にスペースを追加 (Spaces around Text)
選択範囲の前後にスペースを挿入します。
- 特殊文字のあとにスペースを追加 (Space after Specific Characters)
特定の文字のあとにスペースを挿入します。下のフィールドに、あとにスペースを続ける文字を入力します。
- 先頭文字が大文字の各単語の前にスペースを追加 (Space before Each Capitalized Word)
大文字で始まる各単語の前にスペースを挿入します。たとえば、MyNicePianoはMy Nice Pianoに変換されます。
「最初の単語の先頭文字のみ大文字 (Only Capitalize First Word)」をオンにすると、最初の単語の先頭文字だけが大文字になります。
- 今日の日付/時刻 (Today’s Date/Time)
現在の日時を挿入します。
- Universal Unique Identifier
一意の ID を挿入します。録音データの定義などに便利です。
- ランダムな単語 (Random Word)
ランダムな単語を挿入します。
外部データの読み込みと挿入 (Import and Insert External Data)
このカテゴリーでは、ファイルまたは現在のコンテキストから取得した情報を挿入できます。このカテゴリーは基本的にオーディオ向けで、一部の機能ではオーディオファイルのヘッダーを解析します。選択した「名前のバッチ変更 (Batch Renaming)」ダイアログによって、利用できるオプションは異なります。
- サンプリングレート (Sample Rate)
ファイルのサンプリングレートを挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- チャンネル数 (Number of Channels)
ファイルのチャンネル数を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- ビット解像度 (Bit Depth)
ファイルのビット解像度を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- ビットレート (Bit rate)
ファイルがエンコードされている場合は、ファイルのビットレートを挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- 可変/固定ビットレート (Variable/Constant Bit Rate)
ファイルがエンコードされている場合は、タグ「VBR」または「CBR」を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- ファイルの長さ (File Length)
ファイルの長さ (デュレーション) を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- ファイル拡張子 (File Extension)
ファイルの拡張子を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- ファイルの日付/時刻 (File's Date/Time)
選択位置にファイルの日時を挿入します。下の「形式 (Format)」フィールドに、日時を入力します。
- フォルダー名 (Folder Name)
ファイルを含むフォルダーの名前を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- フォルダー名 (2 つ上の位置) (Folder Name (2 Positions Up))
2 つ上の階層に位置するフォルダーの名前を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- フォルダー名 (3 つ上の位置) (Folder Name (3 Positions Up))
3 つ上の階層に位置するフォルダーの名前を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- サンプル: MIDI ノート (Sample: MIDI Note)
可能な場合は、ファイルのサンプルの音符を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- サンプル: ディチューン (Sample: Detune)
可能な場合は、サンプルのディチューン情報を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- サンプル: キー範囲 (Sample: Key Range)
可能な場合は、サンプルのキー範囲を挿入します。下のフィールドに、接頭辞、接尾辞、および区切り文字を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- サンプル: ベロシティー範囲 (Sample: Velocity Range)
可能な場合は、サンプルのベロシティー範囲を挿入します。下のフィールドに、接頭辞、接尾辞、および区切り文字を入力し、読み込まれたデータの表示形式を選択します。
- メタデータ: タイトル (Metadata: Title)
該当する情報がファイルのメタデータに存在する場合は、タイトルを挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- メタデータ: アーティスト (Metadata: Artist)
該当する情報がファイルのメタデータに存在する場合は、アーティストを挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- メタデータ: ジャンル (Metadata: Genre)
該当する情報がファイルのメタデータに存在する場合は、ジャンルを挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- メタデータ: アルバム (Metadata: Album)
該当する情報がファイルのメタデータに存在する場合は、アルバムを挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- メタデータ: BWF の説明 (Metadata: BWF Description)
タイトル、アーティスト、ジャンル、アルバムなど、BWF の説明を挿入できます。
- 変数 (Variables)
-
変数の値を挿入します。変数の値は対応するソースオーディオファイルから取得されます。下のフィールドで変数名を入力します。
- 近隣のクリップ名 (Closest Clip’s Name)
-
最も近くにあるクリップの名前を挿入します。
- タイムラインポジション (Timeline Position)
ファイルのタイムライン上の位置を挿入します。下のフィールドに、接頭辞と接尾辞を入力します。
- テキストファイルの第 [x] 行 (Line [x] from Text File)
指定した行を、テキストファイルから指定した名前変更操作に挿入します。下のフィールドに、文字列を収集するテキストファイル (UTF-8) の位置を指定します。
テーブルを参照して検索/置き換え (Find and Replace from Table)
このカテゴリーでは、単語のテーブルを定義し、各単語を置き換え後の単語と関連付けることができます。この機能は、新しい形式に従って文字列を再設定する場合に便利です。たとえば、一連の数字を一連のタグにマッピングする場合に使用できます (連番000~「127」をC-2~「G8」 (MIDI ノート) に変更する場合など)。
- テキストを検索 (Find Anywhere in Text)
テーブル内の単語が選択範囲内で見つかった場合は、該当する単語を指定した文字列に置き換えます。
- 完全に一致するテキストを検索 (Find Exact Text)
テーブルの単語と選択範囲内の単語が完全に一致する場合、該当する単語を指定した文字列に置き換えます。
種類の下のテーブルで、検索する文字列のリストとそれぞれの置き換え後の文字列を定義できます。セルをダブルクリックすると、リストを編集できます。「検索 (Find)」セルが空の場合、そのセルは無視されます。
「大文字/小文字を区別して検索 (Case Sensitive Search)」をオンにすると、大文字と小文字を区別した検索が実行されます。「大文字/小文字を維持 (Keep Letter Case)」をオンにすると、置換テキストの大文字と小文字の区別が、検出されるテキストに反映されます。