一括処理セット

WaveLab Pro の一括処理セットでは、マスターセクションのプラグインやプリセット、オフラインエフェクトなど、一括処理セット固有のプラグインを使用して複数のオーディオファイルまたはオーディオモンタージュファイルを処理できます。

処理されたファイルは、指定したフォルダーにそれぞれ保存されます。ファイル形式の変更や一連のルールに基づくファイル名の変更、一括処理終了時の外部アプリケーションの実行ができます。マルチコアプロセッサーでは、マルチプロセッシングによって複数のファイルを必要なだけ一度に処理できます。

一括処理セットファイルを保存すると、必要に応じて一括処理を繰り返し実行できます。たとえば、1 つのフォルダーに保存した 24 ビットのオーディオファイルをノーマライズし、フェードアウトとディザーを加えて 16 ビット、44.1kHz に変換するとします。この一連の処理を一括処理セットファイルとして保存しておけば、元のファイルを更新するたびに同じ一括処理を再実行できます。一括処理テンプレートを使用してこの手順を簡略化できます。

WaveLab Pro の一括処理セットのメリット

マルチパスプラグインの処理時には、プラグインチェーンの他のプラグインは必要なときだけ使用され、ファイルの書き込みは 1 回の書き込み処理に縮小されます。これにより、一括処理セットのパフォーマンスが向上します。下図は、一括処理セットによるマルチパスプラグインの高度な活用方法を示しています。

メタデータの一括処理

メタデータを一括処理するためには、一括処理セットウィンドウで「メタデータ (Meta-Data)」ダイアログを設定して、メタデータを一括処理対象のファイルに適用します。