パンモード

オーディオ信号を左右に激しくパンすると、チャンネルの合計出力は、同じ信号を中央にパンした場合に比べて、およそ 3 dB 低下します。パンモードを使用すると、これを補正できます。

さまざまなモードを試して、最適なものを探します。パンモードは、トラック、クリップ、およびモンタージュ出力に設定できます。

  • クリップにパンモードを設定するには、「エンベロープ (Envelope)」タブの「Pan Law」ポップアップメニューを使用するか、「インスペクター (Inspector)」ウィンドウの「Pan Law」ポップアップメニューおよびノブを使用します (ただし、「エンベロープ (Envelope)」タブ内の「選択 (Selector)」セクションにて、エンベロープタイプを「パン」に設定しておく必要があります)。

  • トラックとモンタージュ出力にパンモードを設定するには、「インスペクター (Inspector)」ウィンドウの「Pan Law」ポップアップメニューおよびノブを使用します。

使用できるパンモードは以下のとおりです。

チャンネルダンプ (Channel Damp) (0 dB/mute)

このモードでは、出力ロスが補正されません。信号が左右に激しくパンされた場合、チャンネルの合計出力は 3dB 低下します。

出力維持 (Constant Power) (+3 dB/mute)

デフォルトのモードです。パンの位置にかかわらず、チャンネルの合計の出力が維持されます。

チャンネルブースト (Channel Boost) (+4.5 dB/mute)

このモードを選択すると、信号が左右に激しくパンされた場合、チャンネルの合計出力は、信号が中央にパンされたときより高くなります。

チャンネルブースト (Channel Boost) (+6 dB/mute)

このモードを選択すると、信号が左右に激しくパンされた場合、チャンネルの合計出力は、信号が中央にパンされたときより高くなります。上の項目と同じですが、パワーブーストが大きくなります。