「フェード (Fade)」タブ

編集 (Edit)

フェードイン/フェードアウト (Fade In/Fade Out)

フェードインとフェードアウトの設定を切り替えることができます。

ズーム (Zoom)

フェード範囲にズーム (Zoom to Fade Range)

アクティブなクリップのフェードイン/フェードアウト範囲が表示されるようにビューが調節されます。

カーブ形状 (Shape)

カーブ

プリセットフェードカーブを選択できます。

  • 「直線 (1 次) (Linear)」は、レベルを直線 (1次関数) 的に変化させます。

  • 「正弦関数 1 (*) (Sinus (*))」は、レベルを正弦関数曲線 (サイン波) 状に変化させます。クロスフェードに使用すると、フェードの移行部分でラウドネス (RMS) が一定に保たれます。

  • 「平方根 (*) (Square-root (*))」は、レベルを平方根曲線 (スクエアルート) 状に変化させます。クロスフェードに使用すると、フェードの移行部分でラウドネス (RMS) が一定に保たれます。

  • 「正弦関数 2 (Sinusoid)」は、レベルを正弦関数曲線 (サイン波) 状に変化させます。

  • 「対数関数 (Logarithmic)」は、レベルを対数関数曲線 (ロガリズムカーブ) 状に変化させます。

  • 「指数関数 1 (Exponential)」は、レベルを指数関数曲線 (エクスポネンシャルカーブ) 状に変化させます。

  • 「指数関数 2 (Exponential+)」は、レベルをよりはっきりとした指数関数曲線 (エクスポネンシャルカーブ) 状に変化させます。

フェード属性 (Variations)

クロスフェードが作成されるとき、フェードイン/フェードアウトの形状は、クロスフェード内のボリューム分布に合わせて最適化されます。以下の項目を利用できます。

  • 「純粋な数式ラインを使用 (Pure Shape)」を選択すると、フェードの形状は変更されず、定義されたとおりに使用されます。フェードイン/フェードアウトプリセットが選択されている場合、これがデフォルト設定になります。

  • クロスフェードのフェードイン/フェードアウトカーブに「振幅を一定に保持 (Amplitude Compensation)」を選択すると、そのクロスフェード範囲では、フェードイン/フェードアウト部分の合計ゲインが常に一定に保たれます。短いクロスフェードには、このオプションの使用をおすすめします。

  • 「振幅とパワーを補正 (Medium Compensation)」を選択すると、「振幅を一定に保持 (Amplitude Compensation)」と「パワーを一定に保持 (Power Compensation)」の中間の補正が適用されます。これら 2 つのオプションでは期待どおりの結果が得られなかった場合に、このオプションの使用をおすすめします。

  • 「パワーを一定に保持 (Power Compensation)」を選択すると、クロスフェード範囲内ではクロスフェードのパワーが一定に保たれます。タイプが完全に異なるオーディオ素材同士をクロスフェードさせると、それぞれの高調波がクロスフェードの接合ポイントで相互に打ち消し合って、全体の音量が下がることがあります。クロスフェード範囲内のパワーを一定に保つことで、これを解決できます。フェードカーブに「正弦関数 1 (*) (Sinus (*))」または「平方根 (*) (Square-Root (*))」のいずれかを使用する場合には、この項目を選択しなくても、一定パワーのクロスフェードが適用されます。

補足

単独フェード (クロスフェードではない) に補正オプションを適用すると、カーブの形状が変わります。ただし、補正を適用したフェード部分がクロスフェードの一部になった場合にのみ、実際の補正が適用されます。

フェードタイム (Fade Time)

フェードタイム (Fade Time)

クリップのフェードイン/フェードアウトタイムを指定できます。

フェードタイムを適用 (Apply Fade Time)

特定のクリップのフェードイン/フェードアウトタイムを適用します。

クリップオプション (Clip Options)

カーブポイントを隠す (Hide Curve Points)

エンベロープカーブポイントを非表示にします。これにより、エンベロープポイントはマウスで編集できなくなります。ただし、カーブ全体は上下にドラッグできます。

自動変更 (Automatic changes)

この項目をオンにすると、クリップが別のクリップと重なり合ったとき、フェードイン/フェードアウトが自動的に変更されます。

この項目をオフにすると、重なり合うクリップの自動クロスフェードなどによって、フェードイン/フェードアウトが自動的に変更されることはありません。このオプションは、クリップを他のクリップと重ねる場合に、設定したフェードを変更したくないときに便利です。

「自動フェード: オフ (No Automatic Crossfading)」が全体に影響するのに対して、このオプションはクリップごとに適用されます。

スムージング (Smoothing)

エンベロープカーブの角度を緩やかにします。これにより、よりなめらかで、自然なエンベロープカーブになります。

クリップボード (Clipboard)

コピー (Copy)

フェードイン/フェードアウトの形状をクリップボードにコピーします。

貼り付け (Paste)

このポップアップメニューでは、貼り付けの動作を設定できます。

  • 「カーブ形状のみを貼り付け (Paste Shape Only)」は、フェードイン/フェードアウトの形状をクリップボードにコピーした形状で置換します。元の長さは保持されます。

  • 「選択したクリップに貼り付け (Paste to Selected Clips)」は、選択したすべてのクリップのフェードイン/フェードアウトの形状をクリップボードにコピーした形状で置換します。

プリセット (Preset)

プリセット (Presets)

このポップアップメニューでは、フェードプリセットの保存や呼び出しを行なったり、自動フェード/クロスフェードのデフォルト設定を指定したりできます。

初期値を適用 (Apply Default)

現在のフェードイン/フェードアウトを、「プリセット (Presets)」ポップアップメニューで指定したデフォルト設定で置換します。

消去 (Clear)

フェードインカーブを削除します。

オプション (Options)

重複部の設定

このポップアップメニューでは、自動クロスフェードの動作を設定できます。

  • 「自動フェード: オフ (No Automatic Crossfading)」をオンにすると、クリップが重なったときに自動クロスフェードが実行されません。

  • 「重複部の設定なし (Free Overlaps)」をオンにすると、クリップが同一トラック上の別のクリップに重なったときに自動クロスフェードが作成されます。クロスフェードの長さは、重なる部分の長さによって決まります。

  • 「重複部はフェードイン設定に従う (Fade-In Constrains Overlaps)」をオンにすると、クリップが重なる長さの最大値は、クリップのフェードインの長さの設定、つまり、クロスフェードタイムに従います。右側のクリップ (重なる部分でフェードインするクリップ) が重複部の設定時間を超えて左に移動した場合、もう一方のクリップのサイズが徐々に変更されます。もう一方のクリップを右 (重なり合う部分にフェードインがあるクリップ) に移動しても同じ結果になります。

  • 「重複部はフェードアウト設定に従う (Fade Out Constrains Overlaps)」をオンにすると、クリップが重なる長さの最大値は、クリップのフェードアウトの長さの設定、つまり、クロスフェードタイムに従います。左側のクリップ (重なる部分でフェードアウトするクリップ) が重複部の設定時間を超えて右に移動した場合、もう一方のクリップのサイズが徐々に変更されます。もう一方のクリップを左 (重なり合う部分にフェードアウトがあるクリップ) に移動しても同じ結果になります。

自動クロスフェード (Automatic Crossfading)

このポップアップメニューでは、自動クロスフェードの設定を行なえます。

  • 「選択したトラックのクリップに自動クロスフェードを作成 (Allow Automatic Crossfading with Clips on Selected Track)」をオンにすると、クリップを移動したときに、クリップが選択トラックにある他のクリップに重なると、クロスフェードが自動的に作られます。

  • 「すべてのトラックのクリップに自動フェード (Allow Multiple Automatic Crossfades)」をオンにすると、複数のクリップを移動したときに、各トラックで他のクリップに重なると、それらすべてに自動クロスフェードが作成されます。このオプションオフにすると、複数のクリップを同時に移動した場合でも、クロスフェードはドラッグしたクリップにのみ作成されます。

オプション (Options)
  • 「新規クリップに標準フェードを作成 (Create Default Fades in New Clips)」をオンにすると、すべての新規クリップのフェードインおよびフェードアウトが、デフォルトのカーブ形状と長さで作成されます。クリップを分割して作成されたクリップには、デフォルトのフェードタイムのみが使用されます。

  • 「クリップ側辺の調整時にフェードタイムを固定 (Lock Fade Times When Adjusting Clip Edges)」をオンにすると、クリップ側辺を調節しても、クリップの開始位置または終了位置から、定義されたフェードイン/フェードアウトの長さが固定されます。そのため、側辺をドラッグしてクリップのサイズを変更しても、それに応じて対応するフェード接合ポイントが移動し、フェードの長さが保持されます