重複部はフェード設定に従うクロスフェードの作成

重複部はフェード設定に従うクロスフェードの作成を使用すると、クリップのフェード設定を保持したまま他のクリップとのクロスフェードを作成できます。たとえば、フェードインを作成したクリップを、前のクリップとクロスフェードさせるとします。「重複部はフェードイン設定に従う (Fade In Constrains Overlaps)」がアクティブな状態で右側のクリップを移動して左側のクリップに重ねた場合、右側のクリップのフェードインの形状は変わらないとともに、これが左側のクリップのフェードアウトの形状を決定します。

前提

重複部における、フェードイン/フェードアウト設定に従うクロスフェードを作成する場合、フェードイン/フェードアウト (0 に設定されていない) を重複部分に設定しておきます。存在しない場合、クロスフェードには「重複部の設定なし (Free Overlaps)」が適用されます。

以下の手順は、重複部がフェードイン設定に従う場合と、フェードアウト設定に従う場合の両方に当てはまります。ただし、後者の場合、重複部がフェードアウトの長さの設定に従い、それに合わせて、右側のクリップの左の側辺の長さが変更されます。

手順

  1. オーディオモンタージュを開いて「フェード (Fade)」タブを選択します。
  2. 「オプション (Options)」セクションで、重複部を設定するポップアップメニューを開きます。
  3. 「重複部はフェードイン設定に従う (Fade-In Constrains Overlaps)」をオンにします。
  4. 複数のクリップを含むトラックで、1 つのクリップにフェードインカーブを作成します。
  5. 別のクリップの右辺と重なり合うように、クリップを左にドラッグします。

    重複部分でクロスフェードが作成されます。

  6. フェードインポイントが、左側にあるクリップの右辺と重なるまで、クリップをさらにドラッグします。
  7. 今度はクリップを右にドラッグします。

    サイズが変更されたクリップが、徐々に現れます。元のクリップの長さは記憶されているため、サイズを変更したクリップはあとから復元できます。

  8. 2 つのクリップが重ならない元の位置に戻します。
  9. 左側のクリップを右にドラッグして、右側のクリップに重ねます。そのあと、右にドラッグし続けます。

    右にドラッグするにつれて、左側にあるクリップの右辺で、クリップのサイズが段階的に変更されます。

    これらの設定は、「すべてのトラックのクリップに自動フェード (Allow Multiple Automatic Crossfades)」および「選択したトラックのクリップに自動クロスフェードを作成 (Allow Automatic Crossfading with Clips on Selected Track)」と併用できます。