はじめに: 多声部化 (ポリフォニック化) 機能とは

多声部化機能 (Polyphonic Voicing) は、他の方法では適切なスコア表示が得られないようないくつかの状況で問題を解決します。

  • 同位置から開始し、異なる長さを持つ音符があります。多声部化機能なしの場合、不要なタイがたくさん表示されてしまいます。

    図: 多声部化機能を使用しない場合と、使用した場合

  • 声楽の楽譜やそれに類するものでは、通常、同位置から開始する音符はコードの一部と見なされます。多声部化機能を使用すると、それぞれの音符に適切な方向の符尾を設定することができ、各声部に個別的に休符を処理することも可能です。

    図: 多声部化機能を使用しない場合と、使用した場合

  • 複雑なピアノ譜表で多声部化機能を使用しない場合、どの音符がどちらの譜表に現れるのかは固定された分割点によってだけ決定されます。多声部化機能を使用すると、分割点をその都度移動できるようになります。低音部譜表に自動的にベースラインを入力することもできます。

    図: 多声部化機能を使用していない譜表と、使用している譜表