タイでつながれた音符

タイでつながれた音符は、連結された 2 つ以上の音符です。

タイでつながれた音符は、以下のような状況で表示されます。

  • 音符が割り切れない長さで、音価の異なる 2 つ以上の音符をタイでつなぐ以外の方法では表示できない場合

  • 音符が小節線をまたぐ場合

  • 音符が小節内のグループ分けの線をまたぐ場合

    Nuendo は音符の長さや位置に従い、自動的にタイでつながれた音符を作成します。たとえば 4 分音符が 2 分音符による拍をまたぐ場合や 8 分音符が 4 分音符による拍をまたぐ場合、いずれも半分に分割されてタイでつながれます。

「スコア設定 (Score Settings)」ダイアログの「譜表 (Staff)」「構成 (Main)」タブにある「シンコペーション (Syncopation)」オプションからいずれかを選択した場合、Nuendo により音符が分割されタイでつながれる傾向が弱くなります。たとえば上図の 2 つめの 4 分音符は、シンコペーションがオンになっていると分割されません。「シンコペーション (Syncopation)」設定はトラック全体に影響しますが、表示用クオンタイズイベントを挿入することで、スコアの個別の部分にシンコペーション設定を施すこともできます。

音符の分割方法は拍子変更記号を挿入することで変更できます。

図: 通常の 4/4 の拍子記号の場合

図: 混合拍子記号 (8 分の 3+2+3) の場合

タイの方向は、「音符情報を設定 (Set Note Info)」ダイアログから手動で設定できます。

また、タイの形状も設定できます。タイを通常の曲線ではなく直線で表示する場合は、「スコア設定 (Score Settings)」ダイアログの「プロジェクト (Project)」「記譜方法 (Notation Style)」ページにある「H.W.Henzeスタイル (H.W.Henze Style)」カテゴリーで、「タイを直線に (Flat Ties)」をオンにします。