使用できるサラウンドチャンネル構成

Nuendo は、複数の 2D および 3D サラウンドチャンネル構成に対応しています。

以下のサラウンドチャンネル構成に対応しています。

LRC

この形式は、左右およびセンターのチャンネルを使用します。

Quadro

ビニールレコードで採用された音楽用のフォーマット (quadraphonic) です。4 つのスピーカーを各コーナーに配置します。この形式は、ビニールレコードプレーヤー向けです。

5.1

この形式は Dolby Digital、AC-3、DTS、MPEG 2 Multichannel とも呼ばれ、左右およびセンターのフロントチャンネルと左右サラウンドチャンネルに加え、LFE (Low Frequency Effects) チャンネルを使用します。

センターチャンネルは主にスピーチに、左右のフロントおよびサラウンドチャンネルは主に音楽とサウンドエフェクトに、LFE チャンネルは主に低周波数のコンテンツを増幅するために使用されます。

7.1 Music (Dolby)

この形式は Dolby 7.1 とも呼ばれ、左右およびセンターのフロントチャンネル、左右サイドチャンネル、左右サラウンドチャンネル、LFE チャンネルを使用します。

9.1 Dolby Atmos

この形式は Dolby Atmos 7.1.2 とも呼ばれ、3D Dolby Atmos® ミックス用のチャンネルベースのベッドミックスに使用されます。9.1 Dolby Atmos スピーカー設定では、左右およびセンターのフロントチャンネル、左右サイドチャンネル、左右サラウンドチャンネル、LFE チャンネルに加え、左右トップチャンネルを使用します。

10.0 ~ 13.1 Auro – 3D

Auro 形式は、チャンネルを 2 つのレベルに配置することで 3D 効果を生み出すサラウンド形式です。Auro 形式は LFE チャンネルを含む場合と含まない場合があります。

7.1.4

この形式は、3D ミックス用のチャンネルベースのベッドミックスに使用されます。このスピーカー設定では、左右およびセンターのフロントチャンネル、左右サイドチャンネル、左右サラウンドチャンネル、LFE チャンネルに加え、左右トップフロントチャンネルと左右トップバックチャンネルを使用します。

5.0.4

この形式は、3D ミックス用のチャンネルベースのベッドミックスに使用されます。このスピーカー設定では、左右およびセンターのフロントチャンネルと左右サラウンドチャンネルに加え、左右トップフロントチャンネルと左右トップバックチャンネルを使用します。

5.1.4

この形式は、3D ミックス用のチャンネルベースのベッドミックスに使用されます。このスピーカー設定では、左右およびセンターのフロントチャンネル、左右サラウンドチャンネル、LFE チャンネルに加え、左右トップフロントチャンネルと左右トップバックチャンネルを使用します。

5.0

この形式は、左右およびセンターのフロントチャンネルと左右のサラウンドチャンネルを使用します。

7.1 Cine (SDDS)

この形式は、左右、左右センター、およびセンターのフロントチャンネル、左右サラウンドチャンネル、LFE チャンネルを使用します。この配置は、Sony Dynamic Digital Sound (SDDS) フォーマットで使用されます。

7.0 Cine (SDDS)

この形式は、左右、左右センター、およびセンターのフロントチャンネルと左右サラウンドチャンネルを使用します。この配置は、Sony Dynamic Digital Sound (SDDS) フォーマットで使用されます。

7.0 Music (Dolby)

この形式は、左右およびセンターのフロントチャンネル、左右サラウンドチャンネル、左右サイドチャンネルを使用します。

7.1 Proximity (IOSONO)

この形式は、左右およびセンターのフロントチャンネル、左右サラウンドチャンネル、LFE チャンネルに加え、左右 Proximity チャンネルを使用します。

補足

Proximity 形式の詳細については、『プラグインリファレンス』マニュアルの Anymix Pro の章を参照してください。

6.0 Cine

この形式は、左右およびセンターのフロントチャンネルと左右およびセンターのサラウンドチャンネルを使用します。

6.0 Music

この形式は、左右フロントチャンネル、左右サラウンドチャンネル、左右サイドチャンネルを使用します。

6.1 Cine

6.0 Cine とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。このチャンネル構成は、Dolby Digital EX および DTS-ES フォーマットで使用されます。

6.1 Music

6.0 Music とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

22.2

この形式は、Ultra HD テレビ形式の 3D ミックスの作成に使用できます。3 層に配置された 22 個のチャンネル (9 個の上層チャンネル、10 個の中層チャンネル、3 個の下層チャンネル) と 2 つの LFE チャンネルを使用します。

1st Order Ambisonics/2nd Order Ambisonics/3rd Order Ambisonics

これらの形式を使用すると、球状のサウンドフィールドを作成できます。これらはオーディオ信号のエンコードバンドルを使用し、Ambisonics 内の任意の場所に音源を配置できます。各 Ambisonics 形式は、使用されるオーディオ信号の数が異なります。次数が上がるほど (=Higher Order) 信号の数が増え、音の定位の精度が上がります。

LRCS

この形式は、左右、センター、サラウンドのチャンネルを使用します。サラウンドチャンネルはセンターとリアに配置されます。これは、映画館で Dolby Stereo として、のちにホームシネマ形式 Dolby ProLogic として採用されたオリジナルのサラウンド形式です。

LRCS+LFE

LRCS とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

Quadro+LFE

Quadro とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

LRS

この形式は、左右およびサラウンドのチャンネルを使用します。サラウンドチャンネルはセンターとリアに配置されます。

LRC+LFE

LRC とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

LRS+LFE

LRS とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

8.0 Cine

7.0 Cine とほぼ同様ですが、センターサラウンドチャンネルを含みます。

8.0 Music

7.0 Music とほぼ同様ですが、センターサラウンドチャンネルを含みます。

8.1 Cine

8.0 Cine とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

8.1 Music

8.0 Music とほぼ同様ですが、LFE チャンネルを含みます。

10.2 Experimental

これは 10 台のサラウンドスピーカーと 2 つの LFE チャンネルによる実験的な形式です (5.1 を 2 セット組み合わせた形式 (ルームのトップとボトムに 1 セットずつ))。

重要

Nuendo のサラウンドバスとサイドバスの順序は Microsoft 社の仕様に準じています。Dolby のサイドサラウンドバスとサラウンドリアバスの仕様を満たすには、サラウンドバスとサイドバスのデバイスポートを入れ替える必要があります。