「Osc」ページ

「Osc」ページには、2 つのメインオシレーターの設定があります。

  • オシレーターを有効または無効にするには、「Osc」ボタンの右側の「On/Off」ボタンをクリックします。

Select Wavetable

このポップアップメニューでは、そのオシレーターに含まれるウェーブテーブルを 1 つ選択できます。

Retrigger Mode
  • 「Free Phase」を選択すると、アナログシンセサイザーの動作がエミュレートされます。オシレーターは自由に連続して動作します。

  • 「Random Phase」を選択すると、ノートをトリガーするたびに、初期位相が異なる値にランダムに設定されます。「Free Phase」とは異なり、波形の位相に連続性はありません。

  • 「Fixed Phase」を選択すると、オシレーターは固定された初期位相で動作します。この値は 0 ~ 360° の間で指定できます。

Multi-Oscillator On/Off

マルチオシレーター機能を使用すると、演奏する各ノートと同時に複数のボイスをトリガーできます。

Formant On/Off

フォルマントとは、発音されたノートのスペクトラム内の倍音のことで、インストゥルメントの特徴を定義するのに役立ちます。スペクトラム内のフォルマントの位置は、ギターのボディ、人体の声道の形、電子楽器のフィルター設定など、インストゥルメントの構造によって異なります。これらの条件によって、ノートのピッチに関係なく、特定の周波数範囲が強調されます。サンプルやウェーブテーブルをオリジナルとは異なるピッチで再生するには、通常、再生スピードを速くしたり遅くしたりします。これにより、すべての倍音も影響を受け、フォルマント特性が移動するため、良く知られている「モンスター」や「ミッキーマウス」のような状態になります。「Formant」オプションをオンにすることで、こういった事態を避けることができます。

Octave

ピッチをオクターブ単位で設定します。

Fine

ピッチをセント単位で設定します。オシレーターのサウンドを微調整できます。

Level

オシレーターの出力レベルを調節します。

Position

エンベロープの開始位置を設定します。

Pan

ステレオでのオシレーターの定位を設定します。-100% の設定ではサウンドは左端にパンし、+100% の設定ではサウンドは右端にパンします。

Formant

固定値によりウェーブテーブル全体のフォルマントをシフトできます。

「Multi」タブ

「Multi-Oscillator On/Off」をオンにすると、「Multi」タブで以下のパラメーターを使用できるようになります。

  • 「Number」の値によって、同時に再生するオシレーターの数が決まります。小数点以下の数値も入力できます。たとえば、2.5 に設定した場合、2 つのオシレーターが最大レベル、3 つめのオシレーターが半分のレベルで再生されます。

  • 「Detune」はオシレーターをディチューンします。

  • 「Pan」はステレオ音場を狭くしたり広くしたりします。0% に設定するとモノラル信号になり、100% に設定するとステレオ信号になります。

  • 「Spread」は、各オシレーターがウェーブテーブル内の異なる位置から再生されるように、オシレーターを分散させます。