ウェーブテーブルエンベロープ
「Envelope」タブでは、ウェーブテーブルエンベロープを設定できます。このエンベロープは、ウェーブテーブル内で波形をどのように再生するかを決めるものです。
エンベロープは、異なる波形に基づいた多くのセグメントで構成できます。ウェーブテーブルエンベロープ内のセグメントの順序は、ウェーブテーブル内の波形の順序と一致します。これらのセグメントの間には、なめらかに移行するようにクロスフェードが挿入されます。ディスプレイにはクロスフェードの形状が表示されます。選択したセグメントのフェードインとフェードアウトは強調表示されます。ディスプレイの垂直ラインはその波形だけが聴こえる位置、つまり隣接する波形のクロスフェードが適用されていない位置を示しています。ノートを発音すると、位置カーソルからエンベロープが開始します。
- Time of Segment
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エンベロープセグメントを特定の継続時間 (長さ) に調節するには、このフィールドに値を入力します。
選択した複数のセグメントの「Time」を同時に調節できます。
- Link Envelope Times to Marker Positions
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このボタンをオンにすると、エンベロープセグメントの発音順序がサンプル内のマーカーの発音順序に対応します。新しいマーカーは、サンプル内の位置に応じてウェーブテーブルエンベロープに追加されます。サンプル内のマーカーの位置を変更すると、対応するエンベロープの位置と継続時間 (長さ) も変化します。
このボタンをオフにすると、エンベロープを変化させることなく、サンプル内の異なる位置から異なるスペクトラムを抽出できます。
補足-
「Link Envelope Times to Marker Positions」をオンにしているときにエンベロープを調節するか波形の順序を変更すると、マーカーとエンベロープはそれ以降同期されないため、このオプションは自動的にオフになります。
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ウェーブテーブルが複数のシーケンスで構成されている場合、このオプションはシーケンスごとに個別に記憶されます。
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- Set Equal Times
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選択したエンベロープセグメントの継続時間が均等になります。つまり、各セグメントの算術平均になるように継続時間が調節されます。
補足この機能は 3 つ以上の連続するセグメントが選択されている場合にのみ使用できます。
- Double Envelope Times
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選択したエンベロープセグメントの継続時間 (長さ) が倍になります。
- Halve Envelope Times
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選択したエンベロープセグメントの継続時間 (長さ) が半分になります。
- Speed
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ウェーブテーブルでエンベロープが再生される速さを設定します。+100% に設定すると、エンベロープは元の速度で再生されます。+50% は元の速度の半分、+200% は元の速度の 2 倍となります。
このパラメーターは単極性です。
- Position
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カーソルの位置です。
- Loop Mode
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Off: 「Playback Direction」が正の値に設定されている場合、ウェーブテーブルは位置カーソルから終了位置まで再生されます。
「Playback Direction」が負の値に設定されている場合、ウェーブテーブルは位置カーソルから開始位置まで再生されます。
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On: 「Playback Direction」の設定に応じて、ウェーブテーブルはループで再生または逆再生されます。
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Alt: ウェーブテーブルが交互にループされます。つまり、ループが再生と逆再生を繰り返します。最初の再生方向は「Playback Direction」の設定によって決まります。
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- Loop Until Release
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このボタンをオンにすると、キーボードでキーを放すまでループが繰り返されます。
このボタンをオフにすると、キーを放したときにループの外側の波形は再生されません。
- Legato
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「Legato」をオフにすると、各ノートの再生が位置カーソルから開始されます。
「Legato」をオンにすると、最初のノートの再生が位置カーソルから開始され、後続のノートは最初のノートがホールドされている限り現在の再生位置から開始されます。
- Sync To Host Tempo
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エンベロープをホストアプリケーションのテンポに同期できます。これにより、音楽の時間間隔に結び付いているエンベロープ時間を設定できます。
「Sync」をオンにすると、グラフィカルエンベロープエディターにグリッドが表示されます。「Sync」ボタンの右に表示される「Grid」ポップアップメニューから、音値を選択できます。グリッドの解像度が設定されます。
たとえば、「1/4」の音値を指定すると、エンベロープセグメントは 1/4 のノートの間隔でスナップします。「T」ボタンをオンにすると、3 連符の音値が使用されます。
値フィールドに音値および 3 連符を入力することもできます。セグメントの「Time」フィールドは、時間を拍子の分数で表示します。分数は常に最小値に約分されます。たとえば、「2/16」は「1/8」と表示されます。音値に正確に一致しないエンベロープセグメントでは、最も近い音値が表示されます。
- Fixed
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「Fixed」をオンにして選択したセグメントを時間軸上で動かすと、選択したセグメントのみが動きます。
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「Fixed」をオフにすると、編集しているセグメントに続くすべてのセグメントも動きます。
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ウェーブテーブルオシレーター 1 および 2 の「Position」、「Speed」、および「Direction」は、モジュレーションマトリクスで変調できます。