スライスプレーヤー
スライスループを作成またはインポートすると、プログラムツリー内でスライスプレーヤーを使用できるようになります。
MIDI モジュールエディターのスライスプレーヤーの設定を行なえます。
- Active
スライスプレーヤーをオンにします。
- Random
このボタンをオンにすると、スライスがランダムな順序で再生されます。タイミングはこの機能の影響を受けません。
「Depth」は、スライスの再生順序をシャッフルする程度を調節します。
ビートに合わせてスライスの再生順序をある程度維持するには、この値を下げます。オフビートにも合わせてスライスの再生順序を多く変更するには、この値を上げます。
新しいシャッフルをトリガーするには「Trigger」ボタンをクリックします。これにより、パターン番号が変わることに注意してください。
「Pattern」パラメーターを使用すると、値フィールドにパターン番号を入力して、特定のランダムパターンを使用できます。
- MIDI ドラッグアイコン
このアイコンを Steinberg 製 DAW のプロジェクトウィンドウにドラッグすると、ループシーケンスを MIDI パートとしてエクスポートできます。
- バリエーションボタン
「Random」、「Tempo」、「Tempo Scale」、「Swing」、「Gate Scale」、「Quantize」、「Amount」、「Start」、「Length」の各パラメーターを使用すると、8 種類のフレーズのバリエーションを設定して、バリエーションボタンで切り替えることができます。
トリガーパッドを使ってバリエーションボタンをリモートコントロールできます。この機能を利用すれば、トリガーパッドに割り当てられたトリガーキーを押してバリエーションを切り替えられます。
補足拍子または小節の途中でバリエーションが切り替わるのを防ぐには、「Next Beat」または「Next Measure」トリガーモードを使用します。
- Loop
-
このオプションをオンにした場合、フレーズはループ内で再生されます。
- Sync
-
フレーズがホストアプリケーションのテンポに同期します。
補足さらに、「Restart Mode」を「Sync to Host」に設定できます。これは、ホストアプリケーションの拍子や小節に合わせてフレーズを再生します。
- Hold
-
キーを放したときにフレーズが停止したり変化したりするのを防止できます。
-
「Off」を選択した場合、キーを放すと、フレーズはすぐに変化します。すべてのキーを放すと、フレーズはすぐに停止します。
-
「On」を選択した場合、キーを放しても、フレーズは最後まで再生されます。「Loop」がオンになっていると、フレーズは連続再生されます。
-
「Gated」を選択した場合、最初のキーが発音されると、フレーズは再生を開始します。キーを放してもバックグラウンドでは無音で再生が続き、もう一度キーを押すとその位置で再生が再開します。このようにして、フレーズの再生を制御できます。
-
- Trigger Mode
-
キーボードで発音する新しいノートをスライスプレーヤーがいつスキャンするかを設定します。
-
「Immediately」を選択した場合、スライスプレーヤーは新しいノートをスキャンし続けます。フレーズは演奏に応じてすぐに変化します。
-
「Next Beat」を選択した場合、スライスプレーヤーは次の拍子に合わせて新しいノートをスキャンします。フレーズは演奏に応じて新しい拍子から変化します。
-
「Next Measure」を選択した場合、スライスプレーヤーは次の小節の始まりに合わせて新しいノートをスキャンします。フレーズは演奏に応じて新しい小節から変化します。
-
- Restart Mode
「Off」に設定した場合、ループは連続して再生され、ノートに変更があっても再生のやり直しはしません。
「First Note」に設定した場合、ホールドされたノートが他にない状態で 1 つのノートがトリガーされるとループを最初から再生します。
「Each Note」に設定した場合、ノートがトリガーされるたびにループを最初から再生します。
「Sync to Host」に設定した場合、トランスポートを開始するたびに、ループはホストアプリケーションの拍子や小節に合わせて調整されます。
- RstVar (バリエーション変更で再トリガー)
-
このボタンをオンにすると、バリエーションが変更された場合、新しいノートがトリガーされなくてもスライスプレーヤーが再トリガーされます。
補足「Sync」がオンの場合、このオプションは使用できません。
- Start
4 分音符単位でループの開始を調節できます。ループは適切な長さに短縮されます。
- Length
4 分音符単位でループの長さを短縮できます。
補足「Start」および「Length」パラメーターのコントロール範囲は、ループの本来の長さに応じて変化します。
- Tempo
「Sync」がオフの場合、「Tempo」コントロールを使用して、スライスプレーヤーの内部再生速度を設定できます。フレーズの再生の速さは、BPM で設定します。
- Tempo Scale
-
トリガーするノートの長さによってフレーズが再生される速さを設定します。「Tempo」パラメーターに加えて、速さをさらに詳細に設定できます。拍子の分数で値を指定できます。付点音符や 3 連音符の値も設定できます。
- Swing
-
偶数拍 (裏拍) のノートのタイミングを移動します。これによって、フレーズをスウィングさせます。負の値の場合、ノートは早めに発音されます。正の値の場合、ノートは遅れて発音されます。
- Gate Scale
フレーズのノートの長さを変更します。100% に設定すると、ノートは元のゲートタイムで発音されます。
補足「Gate Scale」は、「One Shot」モードで再生されるサンプルには影響しません。その場合、サンプルは常に最後まで再生されます。
- Quantize
クオンタイズグリッドを拍子の分数で設定します。付点音符や 3 連符の値も指定できます。これにより、選択した音値のみで再生するようにスライスのタイミングを制限できます。
- Amount
クオンタイズをどの程度適用するかを設定します。100% に設定すると、指定した「Quantize Note Value」のタイミングでのみスライスを再生します。小さな値に設定すると、ノートは次の「Quantize Note Value」の方に少しだけ移動します。0% に設定するとクオンタイズは適用されません。
- Key Follow
ノートナンバーによるピッチモジュレーションを設定します。センターキーよりも高いノートのピッチを上げるには、このパラメーターを正の値に設定します。センターキーよりも高いノートのピッチを下げるには、負の値を使用します。+100% の場合、ピッチは発音されるノートに正確に追従します。
補足このパラメーターは、ループ全体をトリガーするキーのみに影響します。単一のスライスを再生するキーには影響しません。
- Center Key
「Key Follow」オプションで中央位置として使用される MIDI ノートを設定します。