プログラムツリーの要素
プログラムツリーには、スロットラックで選択したプログラムを構成するすべての要素が表示されます。
プログラムとレイヤー
プログラムツリー内の最上位の要素はプログラムです。同時に表示されるプログラムは 1 つだけです。
プログラムは、レイヤー、ゾーン、バス、MIDI モジュール、および FX モジュールが組み合わされた、複雑なインストゥルメントまたはサウンドです。一般的に、プログラムには 1 つのレイヤーが含まれ、このレイヤーにはシンセシスパートや Insert エフェクトなど、必要なすべてのコンポーネントが備わっています。これは、レイヤー自体がすでに完全なサウンド構造であるためです。レイヤーを使用すると、たとえば多くのゾーンをグループ化してプログラムを体系化できます。これは、多くのゾーンに対して、同じ設定を一度に適用する場合に役立ちます。プログラムには複数のレイヤーを含めることができ、より複雑なサウンドを構築したり、1 つのユニットとしてロードできるように複数のサウンドを組み合わせて作成したりできます。典型的な例は、ベース/ピアノのスプリットサウンドやピアノ/ストリングのレイヤーサウンドです。
ゾーン
ゾーンは、HALion でサウンドを作成する要素です。プログラムツリーでは、ゾーンは最下位レベルの要素です。
シンセゾーン、サンプルゾーン、グラニュラーゾーン、オルガンゾーン、およびウェーブテーブルゾーンという異なるタイプのゾーンを使用できます。これらのゾーンタイプは基本音源が異なります。
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シンセゾーンはオシレーターセクションに 3 種類のメインオシレーター (サブオシレーター、ノイズジェネレーター、およびリングモジュレーションステージ) を持っています。
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サンプルゾーンは特定のサンプルをロードします。
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グラニュラーゾーンでは、高機能なグレインオシレーターセクションを使用できます。ここには、グレイン専用のパラメーター用のページと、サンプル関連のパラメーター用の別のページが表示されます。
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オルガンゾーンでは、最大 9 本のドローバーがある、クラシックなドローバーオルガンのサウンドを作り出せます。
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ウェーブテーブルゾーンでは、サンプルから単一サイクルの波形を抽出して独自のウェーブテーブルを作成できます。
プログラムツリーの下部に表示される数値は、選択されているゾーンの数、フォーカスが設定されたレイヤーに含まれているゾーンの数、プログラムに含まれているゾーンの数を示しています。これは、ゾーンの編集や削除を行なう場合に便利です。
例
たとえば、ノートごとに複数のベロシティーレイヤーを持つピアノサウンドの録音を使用する場合、各ベロシティーレイヤーに 88 個のサンプルゾーンがあるとします。ベロシティーレイヤー全体を編集または削除したい場合、これらの数値を見ることによって、編集または削除する前に、正しい数のゾーンを選択しているかどうかを確認できます。
バス
バスを使用すると、HALion でオーディオルーティングを設定したり、オーディオエフェクトを追加したりできます。
MIDI モジュール
MIDI モジュールは、プログラム内部の MIDI イベントのストリームを処理します。モジュレーションマトリクスでソースとして利用できる、モノフォニックのモジュレーション信号を生成することができます。MIDI モジュールは、プログラム全体または単一のレイヤーに割り当てることができます。
オーディオエフェクト
オーディオエフェクトはバスに追加できます。