マッピングエディター

マッピングエディターでは、プログラム内のゾーンの分布を表示して編集できます。

すべてのゾーンは、キー範囲 (横軸) およびベロシティー範囲 (縦軸) にマッピングされます。上部の領域では、選択したゾーンのマッピング範囲とサンプルパラメーターにアクセスできます。複数のゾーンを選択した場合、フォーカスされているゾーンのパラメーターが表示されます。

補足

プログラムツリーで非表示になっているレイヤーおよびゾーンはマッピングエディターには表示されません。

ゾーンはボックスとして表示されます。重なり合っているゾーンは半透明で表示されるため、重複した範囲を簡単に確認できます。選択したゾーンには赤い枠、フォーカスされているゾーンにはオレンジ色の枠が表示されます。ゾーンにフォーカスを設定するには、ゾーンをクリックするか、ツールバーの上の「Focused Zone」ポップアップメニューでゾーンを選択します。

MIDI キーボードでノートを発音すると、発音したノートがマッピングエディターキーボード上でハイライトされます。左側のベロシティースケールには、発音したノートのベロシティーが表示されます。

サンプルマッピングは、以下のいずれかの方法でテストできます。

  • [Ctrl]/[command] を押しながらキーボードのキーをクリックし、マウスボタンを押したままにします。マウスボタンを放すまで、HALion はそのキーとそのキー以降のすべてのキーを同じベロシティーで発音します。

  • [Ctrl]/[command]+[Alt] を押しながらキーをクリックすると、そのキーとそのキー以降のすべてのキーが 1 から 127 までベロシティーを上げながら、それぞれ 10 回再生されます。

ツールバー

「MIDI Mapping Selection」オプション

マッピングエディターキーボードまたは外部 MIDI キーボードを使用して、ゾーンを選択できます。マッピングの選択ボタンは、「Enable MIDI Mapping Selection Options」 ボタンをオンにすると利用できるようになります。

  • マッピングエディターキーボードをクリックしてゾーンを選択するには、「Select Zones with the Mapping Editor Keyboard」 をオンにします。

  • 「Select Zones via MIDI」 をオンにすると、外部 MIDI キーボードを使用してゾーンを選択できます。

  • 「Select Zones depending on Velocity」 をオンにすると、入力ベロシティーに一致するゾーンのみが選択されます。

  • 「Select Zones using a MIDI Controller to set the Velocity」 をオンにすると、キーボードのベロシティーが、選択したコントローラーから送られたコントローラー値に置き換えられます。

    アイコンを右クリックすると、別のコントローラーを選択したり「Learn」機能を使用したりできます。

  • 「Select all Zones between the last two played Notes」 をオンにすると、最後にトリガーされた 2 つのゾーンの間にあるゾーンが選択されます。

    選択範囲を拡張するには、ノートを発音して押したままにします。追加で発音したノートによって、対応するゾーンが選択範囲に追加されます。

    コードを発音すると、最も低いキーと最も高いキーの間のゾーンが選択されます。

Scroll Position follows Tree Selection

「Scroll Position follows Tree Selection」 ボタンをオンにした場合、プログラムツリーでゾーンを選択すると、選択したゾーンが中心に表示されるようにマッピングエディターが自動的にスクロールします。この機能は、キーボード軸とベロシティー軸の両方で機能します。

Crossfade
  • 「Crossfade: Manual」 に設定すると、各クロスフェードを手動で設定して編集できます。

  • 「Crossfade: Auto」 に設定すると、重なり合ったゾーンを動かすとクロスフェード範囲が自動的に調整されます。

  • 「Crossfade: Symmetric」 に設定すると、同一のキー範囲と隣接したベロシティー範囲をもつ左右対称のクロスフェードをゾーンに作成できます。

Move Lock

誤ってゾーンを移動したりゾーンのサイズを変更したりしないように、ゾーンをロックできます。

Move Root Key with Zones

このボタンをオンにすると、サンプルゾーンを移動したときにルートキーが自動的に調整されます。これにより、移動したサンプルが正しいピッチで再生されるようになります。

Trigger Zones

このボタンをオンにすると、マッピングエディターでゾーンをトリガーできます。

ゾーン範囲セクション

ツールバーの下にあるセクションで、ゾーン範囲の設定を行なえます。「Tune」パラメーターと「Gain」パラメーターは、サンプルゾーンのみで使用できます。

Key Range

「Low Key」「High Key」の値フィールドを使用して、選択したゾーンのキー範囲を設定できます。

Velocity Range

「Low Velocity」「High Velocity」の値フィールドを使用して、選択したゾーンのベロシティー範囲を設定できます。

Root Key

ゾーンのデフォルトのピッチ、つまり、移調なしでゾーンが再生されるときのキーを決定します。

Tune

ゾーンのチューニングオフセットを設定します。

この値はエクスポート時にサンプルファイルに書き込み、インポート時に読み込むことができます。

Gain

ゾーンのゲインオフセットを設定します。

この値はエクスポート時にサンプルファイルに書き込み、インポート時に読み込むことができます。

Pan

サンプルのパンオフセットを指定できます。

Keyboard

キーボードは、ゾーンをトリガーできるキーを示しています。また、ノートをトリガーすることもできます。キーを垂直方向のどの部分でクリックするかによって、ベロシティーが決まります。

キーのコンテキストメニューには、ピッチとベロシティーについての情報や、キーにマッピングされたゾーンを表示するためのサブメニューが表示されます。

補足

ゾーンが割り当てられていないキーはグレー表示されます。

Velocity Scale

左側のベロシティースケールは、ゾーンのベロシティー範囲を調節するときに方向を示します。スケールの背景に表示されるメーターが入力ベロシティー値を示します。ノートを発音したあと、メーターは毎回自動的にゼロに戻り、ベロシティー値の位置にマーカーが残ります。