ライブラリーの作成

たとえば、貴重なアコースティックギターを手に入れたとします。そして、このギターの音を取り込んでキーボードで演奏できるようにしたい場合、ギターサウンドとノイズをサンプルしてから、「Precious Guitar」というライブラリーを構築します。

前提

  • プログラムツリーでコンテキストメニューを開き、「Import/Export」のサブメニューから「Export Layer as HALion Sonic SE Layer preset」コマンドを選択して、プログラムを「Precious Guitar Layer」という名前でエクスポートしておきます。

  • 複数レイヤーからなる HALion Sonic SE プログラムプリセットを分配するには、プリセット「Precious Guitar Layer.vstpreset」を HALion Sonic のスロットにロードしておきます。

  • プリセットを「Init Precious Guitar」という名前で保存し、「Category」「Sub Category」「Author」「Character」などの必要なタグをすべて設定しておきます。

    補足

    この時点では、「Library Name」および「Manufacturer」は設定しません。VST サウンドコンテナを構築すると、この 2 つのタグはライブラリーに定義された属性によって上書きされるためです。

  • ライブラリーに必要なすべてのプリセットを作成しておきます。

    最初のプリセットからバリエーションを作成すると、必要なすべてのプリセットをすばやく簡単に作成できます。

手順

  1. Library Creator「Properties」セクションで、MediaBay およびライブラリーセレクターに使用するアイコンを指定します。
  2. 「Name」を「Precious Guitar」に設定します。
  3. 同様に、「Long Name」を「Precious Guitar」に設定します。
  4. 「Family」「HALion Sonic SE」に設定します。
  5. 「Manufacturer」に、メーカー名を入力します。
  6. 必要に応じて、URL を Web サイトに追加します。
  7. 「Output Path」フィールドに、VST サウンドコンテナを作成する場所を指定します。
  8. 「VST Sound Archive」のリストで、VST サウンドコンテナのファイル名を「<メーカー名>_001_Precious Guitar」に設定します。
  9. ライブラリー名を「Precious Guitar Samples and Presets」に設定します。
  10. 「Version Number」を 1 に設定します。
  11. 必要に応じて、圧縮方式を選択し、コメントを追加します。

    これでライブラリーの基本設定が完了し、プリセットやその他のファイルの追加を開始できます。

  12. 「Structure」セクションで VST サウンドコンテナを選択し、「Content」セクションにすべてのプリセットをドラッグします。

    VST 3 Presets」フォルダーが追加され、その中にすべてのプリセットが配置されます。

    「Unassigned Samples」リストに、プリセットで使用するすべてのサンプルが表示されます。

  13. リスト内のサンプルをすべて選択し、「Content」セクションにドラッグします。

    「VST Sound」セクションに「Private Audio Files」が追加され、その中にすべてのサンプルが配置されます。エフェクトや MIDI モジュールのサブプリセットを提供しない場合、コンテナ構築の準備はこれですべて完了です。

  14. ツールバーの「Build Library」ボタンをクリックします。

    プリセットの整合性チェックによりタグが存在しないなどの問題が検出された場合、警告の赤い三角形が表示され、問題を修正できます。

  15. 「Save Library」をクリックして、ディスクの指定の場所にライブラリーを保存します。

結果

これでコンテナの構築は完了し、ライブラリーの使用準備ができました。

補足

プリセットや「Macro」ページの変更およびコンテナの再構築は、いつでも行なえます。Library Creator は、常にファイルを構築処理時点の状態と見なします。