「Oscillator」ページ

「Osc 1」ページと「Osc 2」ページには、2 つのメインオシレーターの設定が表示されます。

  • オシレーター 1 またはオシレーター 2 の設定を表示するには、対応するボタンをクリックします。

  • オシレーターを有効または無効にするには、対応するページボタンの右側の「On/Off」ボタンをクリックします。

Select Wavetable

このポップアップメニューでは、そのオシレーターに含まれるウェーブテーブルを 1 つ選択できます。

Show 3D Wavetable Map/2D Wave

現在の波形の単一サイクルと波形全体の 3 次元図の表示を切り替えます。

Retrigger Mode
  • 「Free Phase」を選択すると、アナログシンセサイザーの動作がエミュレートされます。オシレーターは自由に連続して動作します。

  • 「Random Phase」を選択すると、ノートをトリガーするたびに、初期位相が異なる値にランダムに設定されます。「Free Phase」とは異なり、波形の位相に連続性はありません。

  • 「Fixed Phase」を選択すると、オシレーターは固定された初期位相で動作します。この値は 0 ~ 360° の間で指定できます。

Octave

ピッチをオクターブ単位で設定します。

Coarse

ピッチを半音単位で設定します。

Fine

ピッチをセント単位で設定します。オシレーターのサウンドを微調整できます。

Level

オシレーターの出力レベルを調節します。

Pan

ステレオでのオシレーターの定位を設定します。-100% の設定ではサウンドは左端にパンし、+100% の設定ではサウンドは右端にパンします。

「Main」タブ

Legato

「Legato」をオフにすると、各ノートの再生が位置カーソルから開始されます。

「Legato」をオンにすると、最初のノートの再生が位置カーソルから開始され、後続のノートは最初のノートがホールドされている限り現在の再生位置から開始されます。

Sync to Host

ウェーブテーブルをホストアプリケーションの拍子や小節に同期させます。

Loop Mode
  • Off: 「Playback Direction」が正の値に設定されている場合、ウェーブテーブルは位置カーソルから終了位置まで再生されます。

    「Playback Direction」が負の値に設定されている場合、ウェーブテーブルは位置カーソルから開始位置まで再生されます。

  • On: 「Playback Direction」の設定に応じて、ウェーブテーブルはループで再生または逆再生されます。

  • Alt: ウェーブテーブルが交互にループされます。つまり、ループが再生と逆再生を繰り返します。最初の再生方向は「Playback Direction」の設定によって決まります。

Speed

ウェーブテーブルでエンベロープが再生される速さを設定します。+100% に設定すると、エンベロープは元の速度で再生されます。+50% は元の速度の半分、+200% は元の速度の 2 倍となります。

このパラメーターは単極性です。

Position

エンベロープの開始位置を設定します。

Playback Direction

細かい単位で再生速度を設定できます。また、このパラメーターは再生の方向を設定します。

  • 負の値を入力すると再生が反転します。つまり、再生位置はウェーブテーブル内を左へ移動します。

Random Position

ノートを発音したときに、現在の位置にランダムな値を追加します。

たとえば、位置を 25.0% と 75.0% の間で変化させたい場合は、「Position」を 25.0% に設定し、「Random Position」を 50.0% に設定します。

Random Direction

ノートを発音したときに、現在の方向に正または負のランダムな値を追加します。

たとえば、方向を -100% と +100% の間で変化させたい場合は、「Direction」を 0.0% に設定し、「Random Direction」を 100.0% に設定します。方向を正の範囲全体の中で変化させたい場合は、「Direction」を 50% に設定し、「Random Direction」を 50% に設定します。

「Form」タブ

フォルマントとは、発音されたノートのスペクトラム内の倍音のことで、インストゥルメントの特徴を定義するのに役立ちます。スペクトラム内のフォルマントの位置は、ギターのボディ、人体の声道の形、電子楽器のフィルター設定など、インストゥルメントの構造によって異なります。これらの条件によって、ノートのピッチに関係なく、特定の周波数範囲が強調されます。サンプルやウェーブテーブルをオリジナルとは異なるピッチで再生するには、通常、再生スピードを速くしたり遅くしたりします。これにより、すべての倍音も影響を受け、フォルマント特性が移動するため、良く知られている「モンスター」や「ミッキーマウス」のような状態になります。「Formant」オプションをオンにすることで、こういった事態を避けることができます。

On/Off

フォルマント設定を有効または無効にします。

Formant

固定値によりウェーブテーブル全体のフォルマントをシフトできます。

Key Follow

発音されたノートに応じて、フォルマントをシフトできます。

  • 100% に設定すると、フォルマント周波数は発音されたノートとともに動きます。

  • 0% に設定すると、すべてのノートで同じフォルマントが維持されます。

「Key Follow」を負の値に設定すると、フォルマントシフトの動作を反転できます。

「Multi」タブ

マルチオシレーター機能を使用すると、演奏する各ノートと同時に複数のボイスをトリガーできます。「Multi」をオンにすると、以下のパラメーターが使用できるようになります。

  • 「Number」の値によって、同時に再生するオシレーターの数が決まります。小数点以下の数値も入力できます。たとえば、2.5 に設定した場合、2 つのオシレーターが最大レベル、3 つめのオシレーターが半分のレベルで再生されます。

  • 「Detune」はオシレーターをディチューンします。

  • 「Pan」はステレオ音場を狭くしたり広くしたりします。0% に設定するとモノラル信号になり、100% に設定するとステレオ信号になります。

  • 「Spread」は、各オシレーターがウェーブテーブル内の異なる位置から再生されるように、オシレーターを分散させます。