Anima

Anima シンセは、ウェーブテーブルのインストゥルメントです。統合されたウェーブテーブルエンベロープに基づいて、リアルタイムで波形をスムーズにクロスフェードする HALion のウェーブテーブルシンセシスを使用しています。このエンベロープにより、その他のモジュレーション設定が不要となるため、ウェーブテーブルの再生のコントロールが非常に簡単になります。必要なのは、「Speed」パラメーターの設定のみです。モジュレーションマトリクスにより、統合された LFO の 1 つ、ベロシティー、またはモジュレーションホイールなどを使用して、オシレーターの再生位置をコントロールできます。

Anima では、並行して使用できる 2 つのウェーブテーブルオシレーターが提供されています。各オシレーターはマルチオシレーターを備えています。これにより、各オシレーターに対して最大 8 つの追加ボイスを生成し、個別にディチューンして、ステレオ全体に分散できます。

サブオシレーターは、サイン波、三角波、のこぎり波、矩形波、2 種類のパルス波といったクラシックなオシレーター波形を搭載しています。また、ノイズジェネレーターも備えています。ノイズジェネレーターは、数多くのノイズタイプを提供します。その範囲は、ドラムのアタック音に重ねるホワイトノイズとピンクノイズやリズミカルなノイズといったクラシックなノイズから、特別にフィルタリングされたカラードノイズや独特なサーキットノイズにいたり、さまざまな電子デバイスから録音されています。こうした強力なノイズは、非調和周波数を追加するのに使用できます。これにより、趣のあるサウンドを作り出したり、トランジェントを追加して豊かなパーカッシブアタック音を生成したりできます。統合されたアルペジエーターとステップシーケンサーを使用すると、3 つのコントローラーレーンを使用してリズミカルなパターンを演奏したり、モジュレーションをシンセシスパラメーターに追加したりできます。

このオシレーターのあとには、さまざまなフィルターシェイプを提供するマルチモードフィルターが続きます。フィルターは、キーボード、ベロシティー、LFO などのモジュレーションソースだけでなく、たとえば、ステップシーケンサーのコントローラーレーンでも変調できます。

Anima には、ホストアプリケーションのテンポに同期できる 2 つのモノフォニック LFO が含まれており、モジュレーションマトリクスを使用して数多くのデスティネーションを変調できます。さらに、モジュレーションマトリクスの「Pitch」パラメーター、「Pan」パラメーター、「Wavetable」パラメーターといったデスティネーションに、ユーザー定義のエンベロープを割り当てることができます。

Anima には、「Osc1」「Osc2」「Sub」「Mod」「Voice」、および「Arp」の 6 つのページがあります。ページの設定を表示するには、対応するページのボタンをクリックします。

「Arp」ページボタンのように、1 つのページボタン自体に「On/Off」ボタンが含まれている場合は、ページを開かずに、そのボタンを使って機能を有効または無効にできます。