コード記号

コード記号とは、楽譜上の特定の瞬間における縦のハーモニーを記述するものです。コード記号は、プレーヤーがコード進行に合わせて即興演奏を行なうジャズやポップスでは多く使用されます。

1. クラリネットとピアノの譜表のスラッシュの上にあるコード記号は、記譜されたコルネットのメロディに合わせてプレーヤーが即興で演奏するのを補助します。

コード記号のポップオーバーを使用してコード記号を入力したり、既存の楽譜に基づいてコード記号を自動的に生成したりできます。

Dorico SE の初期設定では、コード記号はプロジェクト全体において入力された位置で存在します。つまり、コード記号の入力が必要なのは一度だけで、あとは必要に応じて複数の譜表の上に表示したり、すべての譜表で非表示にしたりできるという意味です。ただし、状況によっては同じ位置の異なるプレーヤーに対して異なるコード記号を表示する必要がある場合もあります。このような場合には、ローカルなコード記号を入力できます。

移調レイアウトの移調楽器に適切なコード記号が自動的に表示されます。これには、カポを反映するように移調を変更したフレット楽器が含まれます。また、コード記号にカポを定義して、メインのコード記号のみ、カポのコード記号のみ、または両方を表示することもできます。

コード記号の表示/非表示は特定のインストゥルメントの譜表に対して切り替えることができ、これはプロジェクト全体に反映されます。これは複数のインストゥルメントが同じプレーヤーに割り当てられている場合でも、異なるレイアウトでも同様です。またコード記号をコード記号領域/スラッシュ領域の中でのみ表示させることも、それぞれのコード記号の表示/非表示を切り替えることもできます。

コード記号が入力してあっても、現在のレイアウトにコード記号を表示する設定のプレーヤーがいない場合は、コード記号はガイドとして表示されます。

音楽のスタイルに応じて、コード記号の表示に関するさまざまな表記規則が存在します。

Dorico SE には、コード記号の外観のプリセットにデフォルトが 1 つ用意され、これはすべてのコード記号に適用されます。

コード記号のチュートリアル動画 (英語)