音程追加のポップオーバー

音程追加のポップオーバーでは、既存の音符の上下に音符を追加したり、既存の音符を移調したりできます。このポップオーバーを使用することで、「上/下に音符を追加 (Add Notes Above or Below)」ダイアログと「移調 (Transpose)」ダイアログの多くの機能にキーボードから直接アクセスできます。

記譜モードでは、音符の選択時 (音符入力中も含む) に以下のいずれかの操作を行なって、音程追加のポップオーバーを開くことができます。

  • [Shift]+[I] を押します。

  • 「記譜 (Write)」 > 「音程追加のポップオーバー (Add Intervals Popover)」を選択します。

以下の表は、音符を移調したり既存の音符に音符を追加したりするために音程追加のポップオーバーに入力できるエントリーの例です。

アクションの例

ポップオーバーエントリー

音符を上に 3 度移調

t3

音符を下に 6 度移調

t-6

3 度上に音符を追加

3」または「3rd

4 度下に音符を追加

-4」または「-4th

複数の音符を追加

補足

音符はスペースではなくコンマで区切ります。

3,6」または「-3,3,4

選択した音符のすべての音符の上または下あるいはその両方に音符を追加

補足

音符はスペースではなくコンマで区切ります。

3 all」または「-M2,m3 to all

和音の一番上の音符にのみ音符を追加

-3 top」または「dim5 top

和音の一番下の音符にのみ音符を追加

aug4 bottom」または「-2 bottom

完全音程を指定

p」、「per」、または「perf

長音程を指定

M」、「maj」、または「major

短音程を指定

m」、「min」、または「minor

減音程を指定

d」、「dim」、または「diminished

増音程を指定

a」、「aug」、または「augmented

全音階的音程を指定

diat」または「diatonic

微分音程で音符を移調

補足

最初の数字は音程の度数です。2 番めの数字は 1/4 音の数です。

t 3 8 qt

特に指定しない限り、音程は指定された譜表上の位置の数字の分だけ音符を追加または移調して計算されます。たとえば、C メジャーの場合、選択した音符が D で 3 度上に追加するために 3 を指定すると、追加される音符は F になります。音程のクオリティーは音程の前に含めることで指定できます。

選択した音符や記譜記号にすでに和音が含まれている場合、音符は和音の一番上の音符の上、および和音の一番下の音符の下に追加されます。エントリーの最後に「all」または「to all」を含めることで、選択した和音のすべての音符に音符を追加できます。

微分音の移調の場合、最初の数字は音程の度数、2 番めの数字は 1/4 音の数です。たとえば、C ナチュラルがあるところに「T 3 8 qt」を入力すると、C ナチュラルが E ナチュラルに変更されます。