数字付き低音のポップオーバー

以下の表は、数字付き低音のさまざまな数字 (および変化記号やサスペンション) を入力するために数字付き低音のポップオーバーに入力できる内容の例です。

記譜モードでは、音符の選択時またはキャレットの有効時に以下のいずれかの操作を行なって、数字付き低音のポップオーバーを開くことができます。

  • [Shift]+[G] を押します。

  • 「記譜 (Write)」 > 「数字付き低音を作成 (Create Figured Bass)」を選択します。

  • 記譜ツールボックスで「数字付き低音 (Figured Bass)」 をクリックします。

グローバルな数字付き低音の入力時には、ポップオーバーの左側に表示されたアイコンが記譜ツールボックスの対応するボタンと一致します。ローカルな数字付き低音の入力時には、ポップオーバーの左側のアイコンが小さく表示され、その横にソロプレーヤーのアイコンが表示されます。

1. グローバルな数字を入力中の数字付き低音のポップオーバー
2. ローカルな数字を入力中の数字付き低音のポップオーバー
3. 記譜ツールボックスの「数字付き低音 (Figured Bass)」ボタン

数字とサスペンション

数字のタイプ

ポップオーバーエントリーの例

数字 (1~19)

1」、「2」、「3」~「19

コード記号で指定された数字

Dorico Pro では、コード記号ポップオーバーの入力と同様に入力されたコード記号は、自動的に正しい数字に修正されます。

Em7」、「Amaj7」、「G/B」など

ホールドのデュレーション

d=2」 (4 分音符の数) または「d=1/2n」 (ベース音のデュレーションの分数)

複数の数字

ヒント

あいまいさを排除するために、数字をコンマで分割できます。

6#42」または「6,#4,2

数字を非表示

<3>」または「{3}

サスペンション

4->3」、「4_3」、または「4~3

サスペンションのデュレーション

r=2」 (4 分音符の数) または「r=1/2n」 (ベース音のデュレーションの分数)

ホールドとサスペンション両方のデュレーションを指定

この例では、ホールドのデュレーションは全音符、サスペンションのデュレーションは 2 分音符、この位置のベース音は全音符です。

4->3d=4r=2」、「4->3,d=4,r=2」、「4->3d=1nr=1/2n」、または「4->3,d=1n,r=1/2n

この数字のみ「浄書オプションに従う (Follow Engraving Options)」を適用

補足

ポップオーバーに最初に入力する必要があります。

R」、「r」、「V」、「v」、または「?

この数字のみ「入力内容にそのまま従う (Follow input literally)」を適用

補足

ポップオーバーに最初に入力する必要があります。

O」、「o」、または「!

このリストにはすべてのエントリーが含まれているわけではありません。このリストは、さまざまな連符を入力するためにエントリーをどのように構成するかを示すことを目的としています。

補足

ポップオーバーエントリーの最初に「入力内容にそのまま従う (Follow input literally)」を指示する文字を入力したり、数字付き低音の入力設定を「入力内容にそのまま従う (Follow input literally)」に変更したりしない限り、結果として得られる数字の外観は、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「数字付き低音 (Figured Bass)」の設定に従います。

臨時記号と変化記号

臨時記号/変化記号のタイプ

ポップオーバーエントリー

シャープ

ヒント

増 3 度については、数字なしの単なるシャープを入力できます。

#」または「s

フラット

b」または「f

ナチュラル

N」または「n

ダブルシャープ

x」、「##」、または「ds

トリプルシャープ

x#」、「#x」、「###」、または「ts

ダブルフラット

bb」または「db

トリプルフラット

bbb」または「tb

数字を半ステップ (半音) 上げる

+

数字を半ステップ (半音) 下げる

-

ディミニッシュの数字

d

変化なしの数字

u