コメント

コメントを使用すると、楽譜に影響を与えることなくプロジェクト内の正確な位置にメモや指示を追加できます。Dorico Pro では、コメントは注釈として扱われ、初期設定では印刷はされません。

コメントは楽譜の外側に配置されるため、音符のスペーシング、垂直方向のスペーシング、または配置設定に影響しません。ただし、各コメントの対象をはっきり示すために、コメントは特定のアイテムや譜表に添付します。

1. コメントと返信が表示された楽節

初期設定では、コメントは楽譜領域内に配置されます。コメントは、添付された位置のできるだけ近くに吹き出し記号として表示されます。返信コメントは元のコメントの真下に並んで表示されます。

現在のフロー内のすべてのコメントは、記譜モードのコメントパネルにリスト表示されます。コメントパネルまたは楽譜領域でコメントをクリックすると、ビューが自動的に移動して、コメントのある位置がフォーカスされます。

コメントの内容に加え、各コメントには以下が表示されます。

  • コメント作成者 (現在のユーザーアカウント名またはカスタム名)

    macOS では、ユーザーアカウント名には長いアカウント名が使用され、Windows では、アカウントに関連付けられているフルネームが使用されます。Dorico Pro がアカウント名を判別できない場合、コメントに使用する名前とイニシャルを追加できるダイアログが表示されます。これらは「環境設定 (Preferences)」で変更することもできます。

  • コメントが追加された日付

  • コメントが適用されたインストゥルメント

  • コメントが適用された小節

補足

楽譜領域では、作成者のイニシャルだけが表示されます。コメントパネルでは、すべての情報が表示されます。

コメントの表示/非表示はいつでも切り替えることができ、ほかの表示オプションと同様、レイアウトの印刷/書き出し時にコメントを含めるかどうかを選択できます。