動作のタイプ

動作はエクスプレッションマップで使用され、必要な再生効果や再生効果の組み合わせをトリガーするために個々のスイッチをどのようにコントロールするかを設定します。サウンドライブラリーごとに異なる動作が必要であることから、Dorico Pro は複数のタイプの動作をサポートしています。

コントロールチェンジの動作

コントロールチェンジの動作は、MIDI CC イベントを使用して別のサウンドに切り替えます。これらは、弦のビブラートの強度を増減するなど、サウンドを段階的に操作できるサウンドライブラリーを使用する場合に特に便利です。

プログラムチェンジの動作

プログラムチェンジの動作は、MIDI PC イベントを使用して別のサウンドに切り替えます。これらは、再生効果、またはインストゥルメントのサウンドプリセットやエフェクトプリセットの組み合わせごとに個別のプログラムを使用する General MIDI などのサウンドライブラリーを使用する場合に特に便利です。

キースイッチの動作

キースイッチの動作は、MIDI ノートイベントを使用して別のサウンドに切り替えます。MIDI キーボードで指定したノートを押すと、録音したいノートを演奏すると同時にキースイッチの動作をトリガーできるため、これらは MIDI をライブ録音する場合に特に便利です。通常、キースイッチの動作はノート入力にほとんど使用されないため、MIDI キーボードの一番下のオクターブのノートにマッピングされます。

絶対値によるチャンネル変更の動作

絶対値によるチャンネル変更の動作は、明示的に番号付けされた特定のチャンネルに切り替えます。これらは、インストゥルメントごとに個別のプラグインを持つサウンドライブラリーに特に便利です。たとえば、絶対値によるチャンネル変更の動作を使用すれば、ヴィオラセクションのプラグインでチャンネル 1⁠ナチュラル⁠からチャンネル 2⁠ピチカート⁠に切り替えることができます。

相対値によるチャンネル変更の動作

相対値によるチャンネル変更の動作は、開始チャンネルに対して相対的に番号付けされたチャンネルに切り替えます。これらは、絶対値ではなく相対値のチャンネル番号に従って再生効果を切り替えることができるため、同じプラグイン内に個別の再生効果チャンネルを持つ複数のインストゥルメントが含まれるサウンドライブラリーで特に便利です。たとえば、同じプラグインに 4 つのトランペットインストゥルメントがロードされており、それぞれに異なる再生効果用のチャンネルが 3 つずつある場合、4 つのトランペットすべてに同じスイッチを使用したければ、相対値によるチャンネル変更の動作を使用して、元のチャンネルの⁠ナチュラル⁠から +1 の相対チャンネルの⁠ミュート⁠に切り替えることができます。

相対値のチャンネル番号は、対応するインストゥルメントのエンドポイントの元のチャンネル番号が基準となります。相対値によるチャンネル変更が 0 の場合は、元のチャンネルに戻ります。

ヒント

個々のスイッチへの動作の追加は「エクスプレッションマップ (Expression Maps)」ダイアログで行なえます。