コンデンシング結果
コンデンシングを実行すると、コンデンシングする譜表の各パートに含まれる音符のピッチとリズムに応じて、符尾を共有するパートや個別の声部を持つパートが作成される場合と、コンデンシングが行なわれず個々の譜表が維持される場合があります。
最適な結果を得るために、Dorico Pro は各フレーズのパートのコンデンシングを個別に計算し、考慮します。また、Dorico Pro はプレーヤーラベルを自動的に表示することで、それぞれの音符がコンデンシングされた譜表上のどのパートに属するかを常に明確にします。
コンデンシング結果には以下のものがあります。
- ユニゾン
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すべてのプレーヤーのリズムとピッチが同じで、コンデンシングする譜表上のすべてのパートが単一の符尾の同じ符頭を共有するフレーズの場合です。
補足ユニゾンのコンデンシング結果を得るには、フレーズが同じ位置で始まっている必要があります。
- 符尾の共有
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リズムが同じでピッチが異なり、ピッチが交差しておらず、コンデンシングする譜表上の各パートに単一の符尾を共有する個別の符頭があるフレーズの場合です。
補足符尾を共有するコンデンシング結果を得るには、フレーズが同じ位置で始まっている必要があります。
- 譜表を共有
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すべてのプレーヤーのリズムとピッチがどちらも異なり、ピッチまたぎの数が設定した値を超えておらず、コンデンシングする譜表上のパートが符尾が上向きの声部と下向きの声部に分かれているフレーズの場合です。
フレーズが同じ位置で始まっている場合、同じデュレーションを持つこれらのフレーズ内の個々の音符と連桁/連符は、これらのフレーズ内のその他の記譜記号や設定した記譜オプションに応じて、すべて単一の声部に結合されます。
- コンデンシングなし
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すべてのプレーヤーのリズムとピッチがどちらも異なり、ピッチまたぎの数が設定した値を超えるフレーズの場合、コンデンシングは行なわれずパートは個別の譜表に表示されたままになります。
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リズムとピッチに加え、Dorico Pro は最適なコンデンシング結果を計算するために、スラーや強弱記号などのその他すべての記譜記号を考慮します。たとえば、リズムとピッチが同じ 2 つのパートでスラーが別の音符にかかっている場合、異なるスラーが明確に記譜されるように、これらのパートは個別の声部を持つ共有の譜表にコンデンシングされます。ただし、音部記号とオクターブ線は考慮されず、コンデンシング結果には影響しません。
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コンデンシングされた譜表が使用する声部の最大数は常に 2 つで、1 つは符尾が上向きの声部、もう 1 つは符尾が下向きの声部です。各声部には複数のプレーヤーのパートが含まれる場合があります。
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自動コンデンシングの結果を変更したい場合、コンデンシング方法の変更を使用すれば、選択した位置から先の結果を変更できます。コンデンシング方法の変更を使用して新しいフレーズを開始するだけで、期待するコンデンシング結果を実現できることもあります。