打楽器キットにおける声部

Dorico Pro は、複数の打楽器が 5 線譜またはグリッドとして表示される場合、それぞれが異なるリズムを持つ場合でも、楽譜をより少数の声部に自動的にまとめます。初期設定では、楽譜は上向きの声部 1 つと下向きの声部 1 つにまとめられます。

または、「記譜 (Write)」 > 「記譜オプション (Notation Options)」「打楽器 (Percussion)」のページでキットがドラムセットと定義されている場合は、打楽器キットのすべての音符を 1 つの声部として記譜することも選択できます。これはオーケストラの打楽器で稀に使用される慣習です。

またこのオプションは個々の打楽器キットについて、および打楽器キット内の個々の音符について、個別に上書きできます。

同じ声部の音符は異なるデュレーションでは記譜できず、初期設定ではかわりにタイを使用して記譜されます。タイを使用しないようにするには、長い方の音符を切り詰めてそれぞれの音符の開始位置のみ表示することを「記譜オプション (Notation Options)」「打楽器 (Percussion)」ページで選択します。

打楽器キットのインストゥルメントのうちいずれかが連符を使用する場合、他のインストゥルメントの音符が同じ連符の構造を持つか、開始位置が連符の開始位置と同じ単音であるなど競合しない場合は、声部を共有できます。この場合連符ではない単音は、連符の 1 音めと同じデュレーションの音符として記譜されます。

同じ声部に属する異なるインストゥルメントの音符が競合する場合、Dorico Pro は競合がなくなるまで動的に声部を追加し、そこに残りの音符を記譜します。