組段オブジェクト

組段オブジェクトとは、組段中のすべての譜表に適用され、すべてのレイアウトに表示されますが、フルスコアレイアウトでは必ずしもすべての譜表には表示されないアイテムです。たとえば、テンポ記号やリハーサルマークはそれぞれのパートですべてのプレーヤーに見えることが大事ですが、オーケストラのフルスコアにおいてすべての譜表に表示された場合、非常に取り散らかった状態になります。

Dorico Pro では、以下のアイテムが組段オブジェクトと見なされます。

  • リハーサルマーク (Rehearsal Marks)

  • リピート括弧

  • リピートマーカー

  • 組段テキスト

  • テンポ記号

  • 譜表の上に表示された拍子記号

  • すべての譜表に適用される横線

組段オブジェクトは、すべてのレイアウトに少なくとも 1 回は自動的に表示されます。組段オブジェクトは、複数のインストゥルメントファミリーの上に表示することにより、各組段の複数の位置に表示できます。たとえば、木管楽器、金管楽器、打楽器、および弦楽器ファミリーの上に表示させるなどです。オーケストラのフルスコアでは、これによって組段オブジェクトがページ全体に均等に分散し、これらの重要な記号からどの譜表もそれほど離れていない状態になります。また、一番下の譜表の下にリハーサルマークとリピート括弧を追加で表示することもできます。

補足
  • 組段オブジェクトは、大括弧または中括弧によって括られたインストゥルメントファミリーの上にのみ表示されます。大括弧のグループ化はレイアウトごとに個別に変更できます。また、カスタムの大括弧/中括弧のグループ化を使用して、特定の譜表をまとめて大括弧または中括弧で括ることもできます。

  • 組段オブジェクトのフォントスタイルのサイズが「譜表との相対値 (Staff-relative)」に設定されている場合、インストゥルメントファミリーの大括弧で括られたグループの最上段の譜表の譜表サイズにより、その上に表示される組段オブジェクトのサイズが影響されます。フォントスタイルが「絶対値 (Absolute)」に設定されている場合、譜表サイズによる影響は受けません。