追加の譜表

Dorico Pro では、どのインストゥルメントにでも追加の譜表を追加できます。たとえば、あるインストゥルメントの楽譜を通常より多くの譜表に広げることで、複雑な対位法による楽譜を読みやすくできます。
1. ドビュッシーのピアノ前奏曲「枯葉」からの抜粋で、3 つの譜表が使用される例

追加の譜表を追加すると、これはフロー全体にわたって存在するものとなります。しかし、追加の譜表が必要とされるのは短い一部のみである場合が多いため、表示箇所を制御できます。追加の譜表はすぐに終了させることもできます。このあとには、組段の終端まで空白のスペースを入れることも、音符が含まれない場合でも空白の小節で埋めることもできます。

追加の譜表を追加または削除すると自動的にガイドが表示され、その位置で追加または削除された譜表の数を示します。同じ位置で複数の譜表の変更が行なわれた場合、それらはすべて同じガイドに表示されます。

2. ドビュッシーのピアノ前奏曲「枯葉」からの抜粋で、譜表変更のガイドが 3 つ使用される例

このガイドは、追加の譜表の開始位置および終了位置の変更に使用でき、これによりたとえば追加の譜表が表示される領域の長さを変更できます。ガイドは追加の譜表の削除にも使用できます。

また Dorico Pro は、譜表の用途によるタイプごとに専用の機能を用いて譜表の数を変更できます。

  • 追加の譜表は、ソロプレーヤーに属する標準サイズの譜表です。

  • オッシア譜表は、プレーヤーのタイプを問わず追加できる小さいサイズの譜表です。

  • ディヴィジ譜表は、セクションプレーヤーに属する標準サイズの譜表です。

補足

追加の譜表がある組段では、インストゥルメントをコンデンシングできません。