延長記号と休止記号の位置

延長記号と休止記号は、単一の声部では初期設定で譜表の上に配置され、すべての譜表のリズム上なるべく近い位置に表示されます。たとえば、ある譜表の小節の最後の拍にフェルマータが付く場合、これは他の空白の譜表の小節休符の上に表示されます。複声部の譜表については、フェルマータは譜表の下にも逆向きに表示されます。

延長記号と休止記号の異なる位置への移動は、記譜モードで行ないます。これらは「浄書オプション (Engraving Options)」で設定されたデフォルト位置に配置されます。

延長記号と休止記号の表示位置は浄書モードで移動できますが、これによって記号のリズム上の位置が変更されることはありません。

すべての延長記号と休止記号のデフォルト位置、および延長記号と休止記号の周辺の最小間隔の値に関するプロジェクト全体の設定は、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「延長記号と休止記号 (Holds and Pauses)」ページで変更できます。

フェルマータ

フェルマータは符頭に中央揃えで上または下に配置され、音符の符尾の方向には影響されません。

フェルマータは楽曲全体のテンポに影響するため、どこにフェルマータが付くか、すべてのプレーヤーが見えるようにする必要があります。そのためフェルマータは、すべての譜表において、フェルマータと同じ位置、またはフェルマータの終了位置にある音符、和音または休符の位置 (小節に音符がない場合は、小節休符の上) に表示されます。

フェルマータと譜表との最小距離は、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「延長記号と休止記号 (Holds and Pauses)」のページで変更できます。

ブレス記号

初期設定では、ブレス記号は譜表の第 5 線の上、適用される音符の終了位置に表示されます。つまり、次の音符の直前に表示されます。

ブレス記号は、旋律を中断してブレスを取るために適切な位置をプレーヤー 1 人またはグループに示すだけで、全体のテンポには影響しないため、それが追加された譜表だけに適用されます。

ブレス記号と譜表との最小距離、およびブレス記号と次の音符または休符との最小距離は、「浄書オプション (Engraving Options)」「延長記号と休止記号 (Holds and Pauses)」のページで変更できます。また、隣接する音符のピッチに応じてブレス記号の垂直位置を移動するかどうかも変更できます。

中間休止記号 (Caesuras)

中間休止記号は譜表の上部に、第 5 線が記号の中央を通り、第 4 線に記号の下端が乗る形で配置されます。これは通常、小節の終了位置、小節線の前に配置されます。

中間休止記号は、すべての譜表の同じ位置に自動的に追加されます。これは入力位置の符頭または小節線のすぐ左です。中間休止記号は符頭にリンクされてはおらず、音符のスペーシングを調整して一定の間隔を作ります。

中間休止記号の右側の間隔のサイズは、「浄書オプション (Engraving Options)」「延長記号と休止記号 (Holds and Pauses)」のページで変更できます。