装飾音符のスラッシュ

装飾音符の符尾を斜めに横切るスラッシュは、多くの場合は装飾音符の異なるタイプを区別するために使用されます。符尾にスラッシュが付いた装飾音符は、アチャカトゥーラまたは短前打音と呼ばれ、多くの場合は非常に速く演奏されます。符尾にスラッシュの付かない装飾音符は、アポジャトゥーラまたは長前打音と呼ばれ、多くの場合は短前打音よりゆっくり演奏されます。

Dorico Proでは、装飾音符は初期設定では符尾にスラッシュを付けて表示されます。装飾音符にスラッシュを付けるか付けないかの変更は、音符の入力中にも、入力後に装飾音符のタイプを変更することでも行なえます。

装飾音符の符尾のスラッシュの各部分の詳細な寸法は、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「音符 (Notes)」ページにある「装飾音符 (Grace Notes)」 のセクションで設定できます。

このセクションでは、以下の設定を変更できます。

  • 装飾音符の符尾のスラッシュの太さ

  • 装飾音符の符尾のスラッシュのデフォルトの長さ

  • 符尾の先端に対する装飾音符の符尾のスラッシュの位置