フレット楽器のフィンガリング

クラシックギターなどのフレット楽器は、楽譜が複雑になることから、両手のフィンガリングの追加指示と浄書オプションが必要になります。

フレット楽器のフィンガリングには、通常のフィンガリングと同じフォントが使われます。

1. 右手と左手のフィンガリングが表示された楽節
右手のフィンガリング

右手のフィンガリングは、弦をはじく指 (通常は右手) を演奏者に指示します。初期設定では、右手のフィンガリングはすべて譜表の外側の音符の符頭側に配置され、複声部では声部の符尾の方向に従って配置されます。コード内の複数の音符を同じ指で演奏する場合、その指ではじく複数の音符に対し、1 つのフィンガリングを角括弧付きで表示できます。

Dorico Pro の初期設定では、右手の親指のフィンガリングには「⁠p⁠」、右手の小指のフィンガリングには「⁠e⁠」が表示されますが、これらの文字にはさまざまな表記規則があります。すべてのフィンガリングに適用されるこれらのデフォルト設定は、プロジェクト全体で変更できます。

左手のフィンガリング

左手のフィンガリングは、弦を押さえる指 (通常は左手) を演奏者に指示します。Dorico Pro では、左手のフィンガリングは譜表の内側の、フィンガリングが適用される音符の左側に配置されます。

譜表の内側で音符の横に表示される場合、左手のフィンガリングは譜表の外側に表示されるフィンガリングよりも小さく表示されます。譜表の内側に表示される左手のフィンガリングのデフォルトの倍率は 95% です。このオプションは、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「フィンガリング (Fingering)」ページの「デザイン (Design)」セクションで「詳細設定 (Advanced Options)」をクリックすると表示されます。