強弱記号の位置

強弱記号は、楽器の場合は譜表の下に音符と並んで読めるように配置され、歌の場合は譜表の上に配置されます。こうすることにより、譜表の下に配置される歌詞と衝突を避けつつ、同時に読むべき音符に十分近く配置できます。

といった局部的強弱記号は、適用される符頭に中央揃えで配置されます。段階的強弱記号の開始位置は、それが開始する拍の符頭に中央揃えで、または同位置の局部的強弱記号の直後に配置されます。段階的強弱記号の終了位置は、それが終了する拍の符頭に中央揃えで、または同位置の局部的強弱記号の直前に配置されます。

譜表に対する強弱記号の位置は、それぞれの機能およびプレーヤーのタイプによって多様に変化します。たとえば、強弱記号は初期設定では楽器の譜表の下、歌の譜表の上に配置されます。これにより、強弱記号は読みやすさのためにできるだけ譜表に近い位置を維持し、歌の譜表では符頭と歌詞の間に配置されません。ピアノやハープなど大譜表のインストゥルメントにおいては、強弱記号は通常 2 つの譜表の間に配置されますが、それぞれの譜表が異なる音の強さで演奏されるときは、それぞれの譜表の上下に配置できます。

強弱記号は総じて、特にヘアピンは非常に読みづらくなるため、譜表内には配置されません。また、連符の角括弧の内側に配置されることも通常ありません。強弱記号はスラーなど符頭に近い位置を維持する必要がある記譜記号よりも外側に配置されますが、符頭から離れて配置されても明確に読み取れるペダル線よりも内側に配置されます。

強弱記号の位置は記譜モードで移動できます。強弱記号は符頭にスナップし、「浄書オプション (Engraving Options)」で設定されたデフォルト位置に配置されます。

強弱記号の表示位置は浄書モードで移動できます。これにより適用されるリズム上の位置は変更されません。

すべての強弱記号のデフォルト位置や、拍、小節線、組段の終端、譜表、その他のオブジェクトに対する位置のプロジェクト全体の設定は、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「強弱記号 (Dynamics)」ページで変更できます。