リズムによるキュー

リズムによるキューは、元インストゥルメントのピッチの有無に関わらずそのリズムのみ表示し、初期設定では譜表の上に配置されます。初期設定では、無音程打楽器を元インストゥルメントとするキューは、リズムによるキューとして入力されます。

リズムによるキューは音部変更記号、臨時記号、および加線を表示しません。また、出力先がオクターブ移調インストゥルメントの場合でも、キューラベルにオクターブの移調は表示されません。デフォルト位置が譜表線の外側となっていることで、ピッチのある音符として読み違えることがなくなります。

既存のキューをリズムによるキューに変更することも、その逆も行なえます。これにより、ピッチのある元インストゥルメントによるキューはリズムのみ表示するようになります。これは、大規模なユニゾン和音のあるビッグバンドの楽譜のように、複数のインストゥルメントが同時に同じリズムを演奏しつつピッチが異なる場合に有効です。この状況においては、グループのうち 1 つのインストゥルメントのピッチを表示することは、それが全体を代表するメロディーであると出力先インストゥルメントの演奏者に勘違いさせる恐れがあります。この場合はキューラベルを変更して、キューのリズムを演奏するインストゥルメント全体に関する情報を表示できます。

初期設定では、無音程打楽器を元インストゥルメントとするキューは、リズムによるキューとして入力されます。垂直方向のスペースを節約する場合は、これを無音程打楽器を元インストゥルメントとするキューに変更できます。これによりキューは、初期設定では譜表の第 3 線に配置されるようになります。

1. リズムによるキュー
2. 無音程打楽器を元とするキュー

リズムによるキューおよび無音程打楽器を元インストゥルメントとするキューの譜表に対するデフォルトの位置は、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「キュー (Cues)」のページにある「リズムによるキュー (Rhythmic Cues)」および「無音程楽器 (Unpitched Instruments)」のセクションで変更できます。

また、リズムによるキューや無音程打楽器を元インストゥルメントとするキューの譜表に対する位置は、個別に変更もできます。