小節番号とリピート

Dorico Pro の初期設定では、小節番号のカウントにリピートは含まれません。たとえば、リピートの 1 番括弧が 10 小節めで終わる場合、2 番括弧の始まりは 11 小節めになります。1 つめのセクションが繰り返されることで、実際は 10 小節より多く演奏されているにもかかわらずです。

小節番号のカウントにリピートを含めて、ページに書かれている小節の数ではなく、演奏される小節の総数を小節番号に反映することで、複数回演奏する部分がある楽譜をわかりやすくできます。これにより、各周回の特定の位置を「⁠3 回めの 8 小節め⁠」などと指定するかわりに、具体的な小節番号で指定できます。

1. 1 回めの小節番号の隣に括弧付きで表示されるリピートの 2 回めの小節番号

Dorico Pro では、小節番号のカウントにリピートを自動的に含めることができます。小節番号の変更を手動で入力する必要はありません。これはリピート括弧や「D.C. al Coda」といったリピートマーカーなど、同じ範囲を複数回通して演奏するどの形態に対しても適用されます。

すべてのプレーヤーが同じ小節番号を参照することが重要であるため、これはプロジェクト全体のすべてのレイアウトに影響します。

小節番号のカウントにリピートを含める場合、記譜上の同じ小節に複数の小節番号が適用されることになります。これを反映する上で、Dorico Pro の初期設定では、1 回めの小節番号を通常どおり表示し、2 回め以降の小節番号を右側に追加していく形になります。小節番号の表示に使用されるリピートの周回や、リピートの 2 回目以降の小節番号の外観は、レイアウトごとに個別に変更できます。初期設定では、これは括弧付きで表示されます。

2. リピートをカウントせず、1 回めの小節番号のみ表示する小節番号の例
3. リピートをカウントし、リピートの 2 回め以降の小節番号を 1 回めの小節番号の横に表示する小節番号の例