楽曲フレーム

楽曲フレームには、プロジェクト内の楽譜が指定した順番で表示されます。マスターページの楽曲フレームとレイアウトの楽曲フレームを使用して、プロジェクトのどの部分を表示するかを制御できます。

どちらのタイプの楽曲フレームも、選択したプレーヤーやフローのみ、または空白の譜表のみをフィルタリングするなど、プロジェクトに入力した楽譜と記譜記号を楽曲フレームセレクターに応じて表示できます。

1. マスターページの楽曲フレーム

マスターページの楽曲フレーム

マスターページの楽曲フレームはマスターページにのみ存在しています。つまり、マスターページの楽曲フレームの入力と編集はマスターページエディターでのみ行なえます。マスターページの楽曲フレームはマスターページフレームチェーンにのみ割り当てることができます。そのため、レイアウト内の個々のページでは、マスターページの楽曲フレームのフローセレクターとプレーヤーセレクターはグレー表示されます。

2. マスターページの楽曲フレームでグレー表示されたフローセレクターとプレーヤーセレクター

初期設定では、Dorico Pro に用意されたマスターページのセットに含まれるマスターページには、1 つのマスターページフレームチェーンに割り当てられたマスターページの楽曲フレームが含まれています。このフレームチェーンは、各レイアウト内のすべてのフローのすべてのプレーヤーを表示するように設定されています。初期設定では、これらのマスターページはレイアウトタイプに応じてプロジェクト内のすべてのレイアウトのすべてのページに適用されるように設定されています。

マスターページの楽曲フレームは 1 つのマスターページに複数入力できるほか、そのサイズと形状を任意に変更できます。個別のマスターページの楽曲フレームを同じページに関連付けたい場合は、それらの楽曲フレームを同じフレームチェーンに割り当てることができます。

レイアウトの楽曲フレーム

レイアウトの楽曲フレームは、レイアウト内の個々のページにのみ存在しています。つまり、レイアウトの楽曲フレームの入力と編集は楽譜領域の個々のレイアウトでのみ行なえます。レイアウトの楽曲フレームは、マスターページフレームチェーンとレイアウトフレームチェーンの両方に割り当てることができます。ただし、レイアウトフレームをマスターページフレームチェーンに割り当ててもマスターページには影響しません。

レイアウトの楽曲フレームは 1 つのページに複数入力できるほか、そのサイズと形状を任意に変更できます。たとえば、レイアウトの楽曲フレームを使用すると、脚注またはインデックス内の異なるフローから楽譜を一部抜粋して挿入できます。

個別のレイアウトの楽曲フレームを同じページに関連付けたい場合は、それらの楽曲フレームを同じフレームチェーンに割り当てることができます。

重要
  • レイアウトの楽曲フレームは、マスターページより優先されます。レイアウトページの優先をすべて解除すると、レイアウトの楽曲フレームがすべて削除されます。

  • レイアウトの楽曲フレームにはフロー見出しを表示できません。